日誌

香取中日誌

かとらぼノート 振り返り

 6月20日(金)正門から昇降口に向かう回廊を写真で撮るとまるで1枚の絵画。ふだん何気なく見過ごしてしまう風景かもしれませんが、カメラを向けると普段とは違う視点をもてたり、素敵な風景に気づかされるたりします。本校の校舎のつくりは唯一無二の景観です。中庭にはネムノキがピンクの花を咲かせています。夏が近づいていることを感じさせます。昇降口を入れば生徒会本部役員のみなさんがあいさつ運動を行っています。

 さて、毎週金曜日の朝読書はかとらぼプロジェクト。今回は5月からスタートした「かとらぼノート視写」について、その取組を各自で振り返りました。国語数学理科社会と5教科実施してみて、教科書を書き写す文字数が増えたことについて記述する生徒もいれば、教科によって書く速さに違いが出るのはなぜか疑問に思う生徒もいたり。また、筆記用具の芯の太さや濃さについて友達に確認したり、教科書を置く場所を当初と変えて見やすい左に置いたことで視写のスピードがあがったことに気づいたり。また視写する際に頭にどのくらい記憶させているか人によって違うことにも気づいたりと、5回積み重ねたことで見えてきたことがたくさんあったようです。これらの自身の気づきをかとらぼノートの振り返り欄に記入したあと、学校が用意したアンケートに答え、5月からの自分自身の変容を改めて確認しました。来週からは教科の特性、たとえばその教科独特の言い回しや表現、定義(日常使われる表現とは異なる学習言語)などが多く出てくる数学・理科・社会に絞って、視写(教科書の書き写し)の2サイクル目を新たな取組を加えてスタートする予定です。私たちはひとつの取組をとおしても5つのチャチャチャ(Change, Chance, Charge, Challenge, Chase)をベースに日々アップデートしていきたいと考えます。

 4時間目の3年生は道徳。教育実習の先生による道徳の授業。祖母の行動に対して理解できない主人公。ある日祖母が書き記している1冊のノートを主人公が読んだことで、今までとはちがった祖母への思いが芽生え、理解が深まり、その関係性に変化が起こった主人公。授業では家族とは何かを一人一人が考える時間となりました。

 そしてお昼。今日の給食は「世界を味わおう献立『韓国』」チヂミにサムゲタン、チャプチェにごはん、牛乳。デザートは一口リンゴゼリーでした。チヂミは米粉生地ににらや玉ねぎ、豆腐などの具材を入れて焼いた韓国料理。サムゲタン(参鶏湯)は丸鶏の中に高麗人参やもち米をつめて煮込んだスープです。韓国では夏に食べるスタミナ料理を、今回は給食用にアレンジしています。チャプチェは春雨を使った韓国の代表的な家庭料理。仕上げにラー油を入れてアクセントをつけています。今日もおいしくいただきました。

 

 

香取学習2 雅楽

 6月19日(木)香取学習2、雅楽コースは全校でも類のないコースです。20年あまり前の開校当時に香取神宮他有志のみなさまからご寄贈いただいた「龍笛(りゅうてき)」「篳篥(ひちりき)」「笙(しょう)」が学校備品としてあります。その楽器を携えて今回は教育バスに乗り込み、一路香取神宮へ。これから10数回にわたって香取神宮に行き、直接神官の方からご指導をいただくことになります。神宮は紅葉の青葉がすがすがしい季節。あやめも飾られていました。6月30日に行われる夏越の大祓(なごしのおおはらえ)に向けて本殿の前には茅の輪がおかれていました。

 生徒は社務所内で3名の講師の先生から雅楽についてお話しをお聞きし、自己紹介を交えてこのコースでの心構え・抱負を発表。講師の先生方による『越天楽』の模範演奏。その後、3管(龍笛、篳篥、笙)それぞれ分かれて講師の先生からご指導をいただきました。2000年以上前にアジアで発祥し、古代中国や朝鮮で発展し、飛鳥時代に日本に伝わり、その姿をほとんど変えずに今日に至っているこれらの楽器。笙は天から差し込む光、篳篥は人の声、地上の音。この2つの楽器で天と地を表現。そして龍笛は天と地を間を行き交う龍の声。この3管で「世界」を表現しています。これらの貴重な楽器を10数回にわたって2時間ずつ直接神官の方からご指導いただけることに感謝申し上げるとともに、この伝統芸能を学区の生徒達がしっかり引き継いで行く機会を大切にしたいと考えます。

香取学習2 食と健康

6月19日(木)香取学習2、食と健康コースは「体験」と「探究」の2つを合わせたユニークなコース。私たちの身体は私たちが食べたものでできています。このコースでは切っても切り離せない「食」と「健康」を毎年テーマを決めて探究しています。今回はその一つ「健康」。一日のサイクルのスタートは朝食。そこで栄養教諭の先生を講師に、気軽にできる卵をつかった朝食についてデモンストレーション、実食をしながら考えました。わずか3分でできる身体にうれしい朝食メニュー。フライパンにマヨネーズを油代わりに使用。そこに卵を割って落とし、牛乳も入れてふわふわ感を演出。栄養バランスを考え野菜を投入。朝の忙しい時間に野菜を切り刻んで入れるのは大変なので冷凍のミックスベジタブルで時間短縮。カップラーメンで同じ時間でおいしい朝食の一品が完成。好みでケチャップをつけてもOK。このほかにも電子レンジを使ったオムレツメニューも紹介いただきました。1ヶ月後には夏休み。自分自身で栄養バランスを考えた朝食を作れるようにという願いをこめた今回の授業。食と健康コースは生徒の生きる力を育む時間でもあります。

香取学習2 和太鼓

 6月19日(木)香取学習2(総合的な学習の時間)和太鼓コースを紹介します。人気のこのコースは学校にある和太鼓の他、近隣の中学校からもお借りして5台の太鼓を使って練習を行い、成果発表会や郡市音楽発表会で披露します。一般の学校では太鼓は運動会や体育祭の応援以外ではあまり使われないのが現状です。本校では市内栗源地区の和太鼓演奏グループのみなさんを講師に招き直接指導をいただき、和太鼓の魅力を体感しています。今回は昨年度の発表会のビデオを見ながら生徒同士で教え合いながら練習を進めました。練習会場は体育館ですが、熱中症対策のため冷房が効く美術室で夏場は進めて行く予定です。

香取学習2 茶道

 6月19日(木)今日の午後は香取学習(総合的な学習の時間)。本校ではこの時間を特色ある教育活動として学校教育の核としています。香取学習は全部で4つのユニットで構成されています。

 香取学習1は校外学習・修学旅行の事前、当日、事後の活動に当てています。香取学習3はキャリア教育。1年生の職業調べ、2年生の社会体験学習、3年生の進路学習などもこのユニットに入ります。香取学習4は表現活動。3年生を送る会を中心に生徒の主体的な創作活動に当てています。そして香取学習2は地域人材を活用した地域伝統芸能や伝統文化等の体験活動、食と健康を考え新たなものを生み出す探究的学習となります。

 香取学習2のコースは4つ。茶道、雅楽、和太鼓、食と健康。ここでは茶道の様子を紹介します。茶道コースでは毎年市内の表千家の先生をお招きし、茶道の所作やお点前を学び、成果発表会ではお茶会の一連の流れを実際に紹介します。今回は表千家の先生を講師に迎えての初回日。初めてお茶(薄茶)をいただく生徒も多く、一服いただいた生徒のみなさんの表情は「ほっこり」。豊かな時間が流れていました。ペットボトルのお茶を飲む機会は多くあるかもしれませんが、お茶を点てていただくことはほとんどないのではないでしょうか。大切な伝統文化を知り、引き継いでいくこと、そして何より日常生活の中でお茶を味わう心のゆとりをもつことを大事にできたらと思います。