日誌

香取中日誌

数学から考える「ものの見方・考え方」

 12月11日(木)みなさんお元気ですか。今日の香取中は1時間目の1年生の数学を紹介します。黒板に7つの立方体を先生が描き、その立方体を生徒の皆さんはノートに書き写しました。実線による二次元の世界に、点線を入れることで、目では見えない部分を補い、私たちは3次元の世界を体感しています。

 さて、今回の課題は、これら7つの立方体を3つのグループに分けること。そしてその条件として、「面、点、辺などに着目すること」が出されました。個人で考え、グループでシェア。その後、代表の生徒の皆さんが自身のグループ分けを記入。クラス全体でなぜそのグループ分けをしたのかを考え、黒板に記入した生徒と考え方が同じかどうかすり合わせをしました。同じ7つの立方体を見ているのに見方や考え方が人によって違うのはおもしろいものですね。ある生徒は「底面」に着目。底面が円、底面が三角形そして底面が四角形の3つにカテゴライズ。また別の生徒は立方体の上の部分が点あるいは面、そしてそのどちらでもないグループ。1年生のみなさんは人によって分類整理が違っていることに気づいたり、新たな見方を知ったり、と静かな落ち着いた学習空間の中で個々の頭脳はフル回転させている、あっという間の1時間。黒板に記入した生徒のみなさん全員分を協議できず時間切れ。次回に持ち越しとなりました。数学をとおして、ものの見方や考え方の違いに気づいた時間。そして自分になかった視点をまた新たに見つけた時間でもありました。

今日の香取中

 12月10日(水)みなさんお元気ですか。今朝も冷え込みが厳しかったですが、いかがですか。今日から1,2年生は体育で持久走がスタート。15分間で校庭を何周回れるかチャレンジ。

 今年度も香取学習2雅楽コースでは香取神宮の神職のみなさまに三管(龍笛、笙、篳篥)をご指導いただきました。そこで午前中、コース参加生徒のお礼の手紙をお届けに香取神宮を訪問。拝殿前には大祓(おおはらえ)の茅の輪が設置されていました。年の瀬の風物詩のひとつですね。

 さて、今日の給食は香取市の食材を使ったブラウンマッシュルームのクリームシチュー、ブロッコリーにりんご。生徒の皆さんのお目当ては、きなこ揚げパンだったかもしれません。朝からテンション高くお昼を待つ生徒の皆さんもいたかもしれませんね。

 昼休みは12月恒例のトークイベント。今回は「The Polar Express 急行北極号」英語日本語を織り交ぜながら読み進めました。ページをめくるたび、描かれている「絵」からさまざまなことを想像。参加したみなさんは絵本の世界を楽しみました。明日のお昼も続きがあります。

今日の香取中

 12月9日(火)みなさんお元気ですか。今日の香取中は朝の活動をまず紹介。1,2年生は朝の会の時間を合同で実施。3年生を送る会に向けてのミーティングが行われました。係ごとに分かれて代表を決めたり、台本を読んだりしながらイメージトレーニングを行い、今後の準備に向かって気持ちを一つにしました。その後、1年生と2年生の担任の授業。3年生は体育。バスケで汗を流し気持ちをリフレッシュ。お昼の給食はささみチーズフライに豚汁、ひじきの煮物にごはん、牛乳。デザートはココアムース。今日もおいしくいただきました。お昼休みは1階図書室で蓄音機によるクリスマスコンサート。100年近く前の機械とレコード盤でなんとも言えないアンティークな音色の中、ゆったりとした気分を味わいました。明日、明後日の昼休みはブックトーク。The Polar Express 急行北極号の英語絵本を一緒に読んでいく予定です。

12月2週目!

 12月8日(月)みなさんお元気ですか。12月も2週目。今年もあと3週間あまり。今朝も霜がおりる寒さでしたが、日中はだいぶあたたかな陽気でした。

 さて、今日の香取中は国語関連の授業を中心やイベント等も紹介します。1時間目の2年生は教育実習の先生の最後の授業。精錬授業のつづきで平家物語、敦盛の最期。登場人物の心情の変化を読みとりました。1年生の国語はオツベルと象。グループ毎に段落で交代しながら読み込んでいきました。4時間目の3年生の国語は島崎藤村の「初恋」。明治時代の文豪、島崎藤村が書いた文語調の定型詩。声に出すと七五調で、心地よく響く詩。今日はグループ毎に4つの連にそれぞれタイトルをつけるとどうなるかを話し合い、クラスで発表しました。そして、なぜそのタイトルをつけたのかをそれぞれのグループ毎に自分たちのことばで説明。クラス全体で「なるほど!」「そういう考えなんだ。」と納得したり、新たな視点に気づいたりした時間。担当教員が生成AIを使い、それぞれの連をビジュアル化するとどうなるかをクラス全体に提示して確かめ、作者の意図により合ったものに調整をしながら、遠い明治の話ではなく、今を生きる自分たちに関連づけながら詩の内容の理解を深めていきました。授業最後では、なぜ藤村は「初恋」の詩で「林檎」を使ったのかという発問が投げかけられました。みなさんならどう思いますか?

 お昼休みは図書委員会によるブックイベント!本校が誇るユニークな図書室1階閲覧スペース。文化部のみなさんが季節感を前面に押し出した飾り付けをした空間でのイベント。まずは、宮崎駿によるジブリ映画「ハウルの城」をもとにした本の朗読会。そして図書委員の3年生と2年生のよるおすすめ本の紹介がありました。

 本校では「ことば」を大切に、そして相手に自分の考えをきちんと伝えることを大事に教育活動を進めています。そそして5時間目の1,2年生は香取学習4。これまでお世話になった3年生に感謝の気持ちを「ことば」やパフォーマンスで表現する場。3年生を送る会のオリエンテーションを行いました。お楽しみにしていてください。

 

 

今日の香取中

 12月5日(金)みなさんお元気ですか。今朝は一段と寒さが厳しくなり、氷点下に近づきそうな寒さでした。1週間が終わるところ。体調を崩さないようにしてください。

 さて、今日はALTの先生の勤務日。韓国出身のALTの先生から、今日の寒さを chilly or cold と尋ねられました。「寒い」=「cold」と私たちは覚えていますね。その寒さも、ちょっと寒い、冷える感覚と、冬らしい寒さ、そして真冬の凍える寒さがありますね。語彙(単語)を増やすと、感情や思いの幅を広げられることを改めてALTの先生との会話で改めて感じました。ちなみに、「ちょっと冷えるね(肌寒いね」が「chilly」。単語の知識だけだと記憶には残りづらいです。そこで、どんな場面で使うか対話文にしておくと、覚えやすいので紹介します。

A: It's chilly today, isn't it?  (今日はちょっと冷えるね。) B: Yeah, I need a jacket. (うん、上着がいるね。)

そして冬らしい寒さが「cold」そして、凍てつく、凍えそうな寒さが「freezing 」になります。これらの例文はぜひお読みになっているみなさんで調べてみてください。ところで、みなさんにとっての今日の寒さは、chiily? cold? freezing?どれでしょうか。

 今日の香取中。1,2年生は香中検定KANKEN。松、竹、梅の3コースのどちらかを選んで練習してきた生徒のみなさんは、コースごとに受検をしました。合格ラインは80点。練習の成果が発揮できたことを祈っています。3年生のみなさんは来週1週間がKANKENウィークとなります。

 5時間目の1年生は食育の授業。栄養教諭の先生の指導のもと、1週間分の給食の喫食状況メモをもとに、タブレットに入力しました。これにより自身の給食の栄養摂取の具合がどのようになっているのかでグラフで見ることができます。見える化された自分自身の給食の喫食状況をもとに、栄養バランスを考え、しっかり給食を食べていくことの大切さを学びました。

 一方、6時間目の2年生は国語。教育実習の先生の精錬授業。教育実習の総まとめです。平家物語から「敦盛の最期」について古文を読み解き、登場人物の心の変化を考えました。平安時代末期から鎌倉時代に生きた年齢の近い敦盛の思いと今を生きる中学生。時代も背景も全く異なりますが、同じ世代として生きる若者という点では同じ。敦盛と自身をつなげていくと、どんなことが考えらるのか。横笛を吹く雅な青年敦盛と雅楽を学んでいる香取中生にはどこか共通点も見つけられそう。何かと何かを関連付けていくと、「つながり」がみつけられるかもしれません。そんな視点に立つと古典の作品が現代に生きてくるような思いますがいかがでしょうか?

 そして、3年生の6時間目は英語。ALTの先生との授業。太平洋ゴミベルト(大量のプラスチックごみがまるで島のように漂っている地帯)についての記事を読みました。授業では海外からの観光客に向けてプラスチックごみのポイ捨て禁止を呼ぼかける看板(魚が訴える吹き出し)に自分だったらどんな言葉を書くかグループごとに考えました。遠い太平洋上の環境問題に感じるかもしれませんが、そのゴミは実は私たちが廃棄しているごみとつながっているかもしれません。そう関連付けてくと、太平洋上の環境問題が身近な私たちの問題となってきます。海洋上の魚たちが食べてしまっているマイクロプラスチックが、私たちの食卓につながっているかもしれないからです。