日誌

香取中日誌

2つの講演会 第2弾 『人権教室』

 11月30日(木)6時間目に、全校生徒を対象に『人権教室』を開きました。講師に香取地区の人権擁護委員の方をお迎えし、「ちがいを理解し、より良い人間関係を築こう」を大きなテーマに『国際理解』について考えました。

 まずは、日本が世界でどんな位置にいるのか、国土面積で比較をしました。世界196か国のうち、日本は第61位です。ですが、沿岸の水域200海里、排他的経済水域(EEZ)を合わせると、なんと世界で第6位に上がることにみな驚き。その水域に眠る豊かな資源について目を向ける機会となりました。

 次に、若者(13歳から30歳)白書によるデータ比較から、日本の若者と世界の若者の意識の違いについて理解を深めました。例えば、自己肯定感や意欲、心の状態、将来の希望、社会参加に対する意識は世界と違った傾向にあるものの、家族や家庭生活、友人関係については似た傾向にあることに気づきました。その他に、日本に住む外国人の方が、習慣や風習の違いについて違和感を感じていたり、外国人が日本に来て驚いたことや人気の文化についても知りました。講演中、活気のある意見や反応で、講師の先生や家庭教育学級担当の先生からはお褒めの言葉をいただきました。

 今後ますます外国の人が観光に訪れたり、共に働いたりすることが増えていく世の中になります。そんな時、違いによってすれ違ったり誤解を生んだりするかもしれませんが、違いを理解しようとすることをあきらめないことが国際理解の第一歩と考えたいとお礼の言葉で生徒会長が話してくれたことが印象に残りました。そして最後に広島原爆投下後の兄弟の写真を紹介していただき、平和の尊さもあわせて学びました。

 

2つの講演会 第1弾 『受験期の食生活』

 11月30日(水)、11月も最終日。今年もあと1か月となりました。寒さも本格的になってきます。体調を整えて12月師走を迎えてくださいね。

 さて、今日の香取中。5時間目、3年生は『受験期の食生活』について、栄養教諭の先生、養護の先生、担任の先生のトリプルで特別授業を行いました。ねらいとしては、①受験期に生活リズムを整えることが大切であること、②受験期に大切な食生活のポイントを理解し、実行できるようになること、この2点を学びました。話の中では、朝おきて朝食を食べた時と食べないときに体温の変化が起こるのか、サーモグラフィーによって確かめたり、体調を整えるために必要な栄養、ストレス解消の有効な栄養・食べ方、頭の働きを良くする食べ方・そしゃく(よくかんで食べること)、夜食のアドバイスなどを聞きました。知識を自分のものにするには、まず実行。早速明日の朝食をしっかりとれるよう夜更かしせず、効率よく勉強に励んでくださいね。

 

 

過去と今を国語で

 11月29日(水)1時間目、1,2年生ともに国語の授業。1年生は新聞を活用して『文法』の授業。グループごとに日本語の品詞(名詞や動詞、形容詞に形容動詞、感動詞に接続詞、助詞に助動詞、副詞に連体詞)を、実際に新聞記事で使われているものから抜き出して、その働きや使われ方を学びました。新聞はさまざまなニュースの情報源であり、現代をいきる言葉の使い方のショーウィンドウでもありますね。

 一方、2年生は古典。『徒然草』から「奥山に猫またといふものありて」を読みました。「猫また」とは人をくうおそろしい化け物と噂されており、ある夜、一人の僧が帰り道に噂の「猫また」におそわれ、はうように家にたどりついた。ところがその「猫また」とは、実は〇〇〇だった。というオチがあるお話です。

 徒然草は今で言う「エッセイ(随筆)」その作者は兼好法師。古文という古い日本語を読み解きながら、昔も今も同じ感覚であったことに気づいたり、別の印象をもったりと古のエッセイストの兼好法師が考えたことを、今を生きる私たちがどう感じ考えるか、自分の中で受け止めてみることは面白いですね。

 

授業の様子

 11月28日(火)今日は1,3年の授業を紹介します。

 3年生の2時間目は英語。これまで学んだ単元のまとめとして、教科書題材『あなたの町を世界にPRしよう』を利用して香取中版を実施。3年生は1月にすでにサイパンとのオンライン交流で香取市や香取中、日本伝統文化を紹介している実績があります。そこで今回は、12月4日に1年生がオンラインで再びサイパンと国際交流をすることにちなみ、『日本の名所、かくれた名所をサイパンの人たちに紹介しよう!』をゴール設定。タブレットを利用して3年生一人一人が考えたおすすめの日本の名所を英語でしたためました。サンプル英文を活用して、素敵な観光パンフができあがりそうです。きっと日本に訪れるときの観光ガイドになりますね。

 一方、1年生は調理実習の2回目、本日は煮込みハンバーグ、温野菜添えをつくりました。たまねぎをみじん切りする時には目に涙?を浮かべながら刻んだり、ハンバーグをしっかり手でこね、チーズを中にいれたりと本格的。今回は肉汁たっぷりのソースもフランスパンと一緒にいただくなど豪華!おいしく仕上がりました。今回も素敵な笑顔を撮影でき、ありがとうございました。

 

穏やかな朝

 11月28日(火)穏やかな朝を迎えました。朝の冷え込みも緩み、日中は20度をこえるようです。さて、今日は何の日? 語呂合わせで1128(いいにわ)と思い、登校するみなさんと挨拶を交わしながらぐるっと校庭をめぐると、線路沿いの花壇に、きれいな白菊が咲いていました。

 そんな穏やかな朝、503年前1520年(日本は戦国時代)の今日も穏やかな日だったようです。ポルトガルの航海者マゼランがスペインから南米大陸南端をとおって大海原に出た日です。マゼランが航海中、穏やかな日が続いたため、その海を「穏やかで平和な」を英語にしたPacificをつけて、Pacific Oceanと名付けたと言われています。私たちは今その海を『太平洋』と呼んでいます。太平洋にはそんな思いが込められていたんですね。そして、マゼランの船はスペインに再び戻り、『地球は丸い』ことを証明して見せました 。

 香取中では、今週の朝の時間は香中検定(漢字)。全学年で漢字の書き取り・読みにチャレンジしています。3年生の廊下には国語の授業で学んだ俳句をもとに、自作の句が掲示されています。来週の三者面談の際にご覧いただければと思います。発想豊かな作品や季節を詠んだもの、自分の気持ちを句にしたものなど秀逸な作品が紹介されています。

 AI技術が発展する中、私たちにとって正確に情報を読み取ったり、人とかかわったり、自分の考えを自分のことばで伝えたりすることが求められます。そのベースとなる語彙(自分の思いや考えを表現するための単語・言葉)は重要であり、その語彙を紡ぎ合わせた文章を理解する『読解力』を身に付けていきたいと考えています。