日誌

香取中日誌

地域コミュニティを深めて

 6月26日(木)今朝は久しぶりのまとまった雨。梅雨らしい朝を迎えました。いい塩梅の雨の降り方であれば人にも自然にもやさしいですね。

 さて今日の香取中。4時間目は教育実習の先生の精錬授業。2年生の社会(地理分野)単元は九州地方。「九州の観光にはどのような魅力があるだろうか」が今回の学習課題。生徒たちは九州への旅行プラン作りをとおして九州の火山が温泉やそのつくりあげた景観などに生かされ観光に利用されていることを学びました。社会科職員でたくさんの時間をかけ話し合いながらつくりあげた授業。アンケートのランキング結果や実習生の先生が撮影した写真に盛り上がり、自然と本時の課題に関心が湧いた2年生。教育実習の先生と生徒のみなさんのがんばりが素敵でした。

 午後からは地域コミュニティを深める時間。午後からも多くのお客様にお越しいただきました。まずは学校運営協議会の委員のみなさま。今日は第1回学校運営協議会。校長より学校の基本方針を説明し、委員のみなさまに承認をいただきました。また、さまざま学校へのご意見等もいただき、委員のみなさまとよりよい学校運営に向けて熟議することができましたこと感謝申し上げます。同時に本日は佐原地区にある日本語学校の校長先生、留学生、引率の先生をお迎えしての交流会。学校運営協議会、留学生のみなさまをご案内し、本校の特色ある教育活動である香取学習2(和太鼓、茶道、食と健康、雅楽)の活動の様子をご覧いただきました。雅楽については活動場所が香取神宮のため、お客様には先週の活動の様子の画像と昨年の奉納演奏の動画を視聴いただきました。本校の生徒が太鼓の叩き方を教えたり一緒に叩いたりと熱気ムンムンの和太鼓コース。本日は栗源地区の和太鼓グループ「響」さんから5名の方がいらっしゃり熱心にご指導いただきました。茶道コースは茶巾のたたみ方、絞り方を表千家の先生にご指導いただきました。本日留学生も見学に来られることを先週お伝えしていたところ、講師の先生はお着物をお召しになってお越しいただきました。留学生にとっても貴重な機会であったと思います。お礼申し上げます。茶巾絞りに苦戦しながらその所作を学んだ生徒。最後はかんたんな英語で留学生に茶道を説明したり質問したりと穏やかな時間が流れました。食と健康コースでは、全校に朝食にかかわるアンケートをとり、その結果から各班に分かれて朝食メニューを考えました。留学生のみなさんとのコミュニケーションで一番多く取れたのが食と健康。好きな朝食メニューや料理について尋ねたり、好きなアニメなどを紹介し合ったりと和気藹々の雰囲気。もっとお話ししたい!そんな濃密な時間でした。

 本校では今後も地域在住の留学生のみなさんと交流を続けていく予定です。次回は9月。そして香取学習成果発表会の日は日本語学校の多くの学生さんが来校される予定です。草の根国際交流を続けていきたいと思います。

1,2年生の授業から

 6月25日(水)大雨が心配されましたが、学校周辺は曇り空。他県などでは豪雨で被害も出ているところもあるようです。天候の回復を祈るばかりです。天候がいい塩梅(あんばい)になってくれることは難しいのでしょうか。異常気象から私たちは環境について考えたり、防災について理解を深めたりと関心のタネをみつけることができるかもしれません。

 さて、今日の香取中は1,2年生の授業を紹介します。3,4時間目は1,2年生の合同体育。今日から3回にわたり水泳の授業です。水の郷小さんのご厚意により、今年度もプールをお借りしての水泳教室。多くの生徒が水の郷小卒業生ですからなつかしく感じたことでしょう。蒸し暑い中、プールは快適だったことでしょう。Summer has come!と一足はやい夏を満喫?

 午後からは1年生は技術。かんなの使い方を動画で確認した後、実際に本たての材料にかんなをかけました。かんなをかける経験は技術の授業でなければなかなかないこと。先生の話をよく聞き真剣に取り組みました。一方、2年生はお隣の家庭科室でポケットづくり。まずは練習用布を使ってまつり縫いなどの縫い方を学びました。

落花生の種まき

 6月24日(火)みなさんお元気ですか。今日は梅雨空が戻ってきました。明日25日から26日かけて天候が崩れるようです。通学・通勤等されるみなさん、お気をつけください。生徒のみなさんは登校時に雷の音が聞こえたら身の安全が第一ですので、雷がおさまるまで自宅で待機するようにしてください。

 さて、今日のお昼休みは放送で落花生のたねまきボランティアを募集しました。2名の2年生が協力いただきました。ありがとうございました。以前落花生の殻むきをしてもらったみなさんのおかげでたくさんの落花生の種を苗育成用ポットに植えることができました。水やりをこまめにしながらその様子をホームページでも紹介します。お楽しみにしてください。落花生が収穫できたら、10月23日の香取学習成果発表会・合唱発表会・音楽鑑賞会で来校された保護者、地域の皆さまにおわけする予定です。

 ちなみに落花生の花言葉を調べてみると「仲良し」でした。理由はわかりますか? 落花生のサヤを開くと2つ3つと種が並んでいるからだそうです。知的好奇心がムクムク沸き起こり、ピーナッツの語源を調べてみました。peaはエンドウ豆、nutは木の実 ピーナッツは木になるものではなくマメ科の1年草。実は地中にできます。一方、日本語は落花生。花が落ちて生まれる、まさにその生育のさまを表した名前。こんな名前をもつ植物は他にもあるのでしょうか。気になりました。知的好奇心の種がまた生まれました!

全校帰りの会

 6月23日(月)、今日は全校集まっての帰りの会。生徒主体で会が進行し、今回は全校合唱で歌う曲目選び。比較的易しめと難しめの2つのカテゴリーからそれぞれ1曲ずつ選んでいきます。それぞれのカテゴリーには4曲がすでに選ばれており、実際にそれぞれの合唱曲の1番のみを聞き、感想・コメント・順位を記入しました。10月の郡市音楽発表会や合唱発表会で披露する予定です。お楽しみに。

<候補曲>

①明日へ ②未来へ ③地球星歌 ④いのちの歌 ⑤君とみた海 ⑥道 ⑦名づけられた葉 ⑧友ー旅立ちの時

 

全校理科『環境学習』

 6月23日(月)新しい週の始まり。6月もあと1週間あまりになりました。みなさんお元気ですか。

 香取中では今年度、確かな学力を身に付け、学びの成果を実感できる学校づくりを進めています。その取組の一環として今日の3,4時間目に全校理科を実施しました。お客様に国土交通省関東地方整備局利根川下流河川事務所流域治水課、河川財団、野鳥・魚類環境保全のエキスパートのみなさまをお迎えして利根川流域の環境について学びました。生徒のみなさんは今日の全校理科の復習になりますので、このホームページで今日の学びの振り返りをしてみてください。(ちょっと長文です)

 はじめに利根川下流河川事務所の技官の方から「利根川流域部における自然再生について」お話いただきました。私たちが住む香取市の利根川下流には国内最大級のヨシ原が広がっていること、その大きさはなんと体育館約2600個分。野鳥生息地として全国的にも有名であり、全国でも香取市と青森県しか生息しないオオセッカがいたりコジュリンが棲みかにしていること。さまざまな生き物や植物が暮らしやすい環境を作るため、高水敷の掘削(乾燥化したヨシ原を掘削することで湿地帯を再生したり多様な深さの池(ワンド)を作ったりすること自然再生を行っていることなど説明を受けました。

 続いて利根川の河川敷について河川財団の方からの説明。香取市には広大なヨシ原があり、そのヨシとはイネ科の多年草で成長すると3m以上の大きさにもなること、利根川のヨシ原は二段構造になっており、カサスゲという植物が混ざっていることが特徴だそうです。このカサスゲで作った帽子は涼しく快適そうです。そしてこのヨシ原を維持するには草刈りやゴミ拾い、ヨシ焼きなどが欠かせないことを知りました。このヨシ焼きをするメリットとしてオオセッカやコジュリンの生息環境を改善できること、ヨシ原やかや場環境の改善に保全につながることを知りました。

 3つめの講座は利根川下流の「さかな」と人との関わりについて学びました。約1000年前の大昔、利根川流域は海でした。海水と淡水が行き来し、魚類の宝庫となっており、香取の海と呼ばれていました。すでにこの当時からこの地域は「香取」と呼ばれていたそうです。生徒のみなさんには以前、香取神宮の後ろには海が広がり、その安全な航海を祈り、この地を「舵取り(かじとり)」から転じて「香取(かとり)」と呼ばれるようになったことをお話ししているところです。そして本校が建つ津宮は「津」がつくところからもわかるように漁師町であり、そのことが14世紀の書物「海夫注文」にも紹介され、香取神宮は77カ所の津(漁師町)を従えていたようです。それだけこの地は魚が豊富であり、江戸時代の医師赤松宗旦が書き記した「利根川國志」にはサケが捕れていたことが絵入りで示されています。そんな利根川下流の漁業も利根川河口堰の建設や外来生物の侵入によりその漁獲量も激変。環境変化により魚類の生態も変化してきたことを知りました。利根川河口堰の魚道の改良や水辺の生き物が住みやすいワンド(川と接続した池状の地形)を造成することで魚類の生息環境が改善されていることを学びました。

 最後の講座は野鳥の生息地としての利根川について。水郷利根川は野鳥の宝庫!それは穏やかな広い水面があること、広いヨシ原があること、安全に隠れることができるワンドなどがあること、そしてエサとなる魚などが多いことが理由。広大なヨシ原にはオオセッカ、コジュリンだけではなく、チュウヒやサンカノゴイ、シマクイナが暮らしてること、また利根川に定着した新しい住人としてコウノトリも住んでいることを知りました。

 これらの講座を聴いた後、7月7日午後からは香取市小見川地区のヨシ原へフィールドワークに全校で出かけます。そのため野鳥観察で使用する単眼鏡をみんなで実際に組み立て使ってみました。中庭をはさんだ3年教室等の廊下に、さまざまな野鳥の写真を掲示。グループ毎に単眼鏡のピントを合わせ野鳥を探しました。生徒のみなさん、しっかりその姿を捉えることはできたでしょうか。7月7日は暑さが心配されます。本校の校歌1番の歌詞にも登場する「利根流域」そのヨシ原での自然観察、楽しみですね!