職員あいさつ

職員あいさつ

「ざんねんないきもの事典」


 

 

 

 

「ざんねんないきもの事典」を読んだことがありますか。

 「ざんねんないきもの事典」には、一生懸命なのに、どこか残念な生き物について、多くのことが載っています。子どもたちも大好きで、多くの児童が読んだことがあるようです。大人が読んでみても、くすっと笑ってしまうほどおもしろく、「へー!」とおどろくほど勉強になる本です。

 その中でも、私が特に印象に残っているのは、ティラノサウルスについてです。ティラノサウルスはお肉を食べ過ぎて、「痛風」を患っていたような骨の変形が化石に見られるそうです。肉食獣として知られるティラノサウルスですが、ライオンなどとは異なり、尿酸を分解することができなかったそうです。「痛風」は、風が吹くだけでも痛いと言われるほどの病です。全長13mにもなるティラノサウルスが、風に吹かれて痛がる様子を想像してみましょう。・・・こわいですよね。現代人とも共通する病を患っていたということを知り、少し親近感がわいてきました。

 このような情報が1冊の本にたくさんまとめられています。ぜひ、手にとって読んでみてください。

 

 

 

秋を感じて

 校門を出ると、金木犀の香りがしてきて、秋の訪れを感じました。

周りを見渡すと、色づいた葉を落とし始めた「サクラ」、

赤い実をつけた「アメリカハナミズキ」、

実が割れて種を落としている「ツバキ」、

大きな実をつけた「ザクロ」、

木の実をたくさん落とした「コナラ」など、

秋を感じさせる木々が、

佐原小学校にはたくさんありました。

ドングリ(コナラ)   ツバキの実の殻と種    ザクロの実

    

 

 

 校庭を見回したとき、すべり台の後ろに大きく立つ木が目に入りました。「エノキ」と言われる木です。毎日見ているのに、私にとってはあまりなじみのない木だったので、調べてみました。

 木偏に春は椿(ツバキ)、秋は楸(ヒサギ)、冬は柊(ヒイラギ)、そして榎(エノキ)は、木偏に夏と書きます。文字通り夏の木とされていて、夏に涼しげな木陰をつくってくれる意味合いもあるようです。また、エノキという名の由来には諸説あり、①信長、家康、秀忠、家光のうちの誰かが、(マツ以外の)「余の木(ヨノキ)」を一里塚に植えるように命じ、これに応じる形で植えられたのがこの木であったため、ヨノキが転じてエノキとなった。②縁起の良い木を意味する「嘉樹(ヨノキ)」が転じてエノキになった、③秋にできる朱色の実は小鳥や森の生き物に人気が高く、「餌の木」からエノキになった、などの説があるそうです。

エノキの葉は生き物に人気が高く、オオムラサキやヤマトタマムシには欠かせない餌であったり、食べることのできる若芽は食糧難の時代には米と一緒に炊き込んで「糧飯(カテメシ)」として人間が食べたりしたこともあったそうです。また、エノキの実の皮は甘みがあり、昔の子どもはこれをおやつにしたともありました。実際に今のエノキの木の周りには、小さな実がたくさん落ちていますが、食べられる実には見えませんでした。

 

名前を知り、少し特徴を知ってみると、エノキの木

に親しみが湧いてきました。まだまだ知らない木がた

くさんあると思いますが、秋をさがしながら、また違

う木に出会ってみたくなりました。


私が感じる佐原小学校の変化の歴史

私は、佐原小学校を卒業し、教員としてこの学校に戻ってきました。大きく変わったことに驚いたり、変わっていないことに懐かしさを感じたりしています。そこで、約20年前と今の佐原小学校を振り返ってみたいと思います。
下の写真は、今、タイヤの遊具がある場所にあった大遊具での1枚です。この大きな遊具は、今はありませんが、当時は休み時間にたくさん子どもたちが遊んでいました。なくなって少し寂しい気持ちになりました。    

 

下の写真は、今の滑り台がある場所の昔の姿です。投擲板があって、ボールを投げたり、的あてをしたりした記憶があります。右下は現在の写真です。以前からあった遊具に加えて、クライミングやバスケットゴールができました。今も昔も子どもたちは、楽しく外遊びをしています。

 

 下の写真は、昔の運動会の応援席の様子です。今も昔も教室の椅子を外に持って行き、使用しました。今は熱中症対策としてテントが設置されるようになりました。

 

  

  上の2枚の写真は現在のプレイルームとトイレです。プレイルームは、子どもたちが大きな教室でのびのびと学習できす。トイレは、洋式トイレが多くなりました。

 このように、時代の移り変わりとともに、子どもたちが元気に学校生活を送れるように様々な教育環境が変化していることがわかります。これからも子どもたちの実態に合わせた指導の工夫をしていきます。

 

         

 

 

 

                  

  

秋といえば・・・


 

「秋」は、「食欲の秋」「読書の秋」「芸術の秋」などと言われ、様々なものがありますが、今回はスポーツについて考えてみました。

 佐原小学校では、先日第108回の運動会が終了しましたが、秋はスポーツに関連した行事や大会が多く行われます。元々は、1964年の東京オリンピックが開催されたことにより、国民の祝日として体育の日が定められました。また、2020年に開催される東京オリンピックに合わせて、体育の日が「スポーツの日」へと名称が変わります(2020年に限り7月24日)。日本で初めての片仮名表記の祝日だそうです。

 東京オリンピックに向けた各スポーツの強化・育成も図られ、若い世代がどんどん力をつけています。陸上競技では、日本で初めての10秒の壁を破る998を記録した桐生祥秀選手を始め、リオデジャネイロオリンピックで、銀メダルを獲得した、男子4×100メートルリレーのチームが挙げられます。体操では、ひねり王子こと白井健三選手、柔道男子90kg級では、ベイカー茉秋選手が金メダルを獲得するなど、若い選手の活躍がめざましいですね。ジュニア世代では、卓球の張本智和選手や、水泳の池江璃花子選手、サッカーの久保建英選手などの活躍が光ります。

各競技で輝いているジュニア世代が、2年後の東京オリンピックで日の丸を背負って競技を行っているのか、あるいはそのスポーツを知り尽くした百戦錬磨の経験者が代表の切符を掴み取るのか、今からとても楽しみです。

他にも、体育的行事といえば国民体育大会が開催される時期でもあります。千葉県は、2010年に地元千葉で開催された国体の際に、天皇杯・皇后杯を獲得して以来、8年振りの獲得が期待されます。

観るスポーツ、するスポーツ、今年もスポーツの秋から目が離せません。

運動会は好きですか??


運動会についてどんなことを考えているのか、何人かの子どもたちに聞いてみました。

<運動会好き! 特に好きなところ、楽しいところ>

・徒競走             シールがもらえるから。走るのって楽しいでしょ。

・応援                自分も応援団をやってみたいなあ。楽しそう。

・ダンス             衣装をそろえて、ポンポンなど何かを持って踊るの

                            がいいの。

                            みんなで楽しく踊れるから。

                            曲に合わせて動くのが楽しいなあ。

                            ダンスは笑顔でできるからいいのよね~。

・お昼ごはん     おいしいお弁当が食べられるからね。

 

<運動会好き! だけどこれはちょっと・・・>

・ダンス             リズムが速くてついていけないんだよ・・・。

                            運動会の日は、みんなに見られるでしょ。それが嫌なの。練習は嫌じゃない。

・徒競走             走るのはつらいなあ。遅いし・・・。

・開閉会式         じっとしているのはつらい!

<運動会嫌だなあ>

・暑いし、苦しいし・・・。冬だったらやる気が出ると思うよ。

 

 このようなことを子どもたちは話していました。

 子どもなりにいろいろなことを考えているようです。子どもたちとの対話を大事にしたいと思いました。

防災週間

  830日~9月5日まで防災週間でした。本校でもこの期間に避難訓練を実施しました。地震や火災に対応した避難訓練だけでなく、雷や竜巻などの自然災害に対応した避難訓練も計画しています。

今回のブログでは、雷から身を守るにはどのようなことに注意すればよいかについて書いてみようと思います。

雷が鳴る、もしくは落ちてくると思うと、人は何かの下に当然隠れようとします。ですが、安易に木の下などに隠れては危険が増します。

国土交通省のHPによると、近くに安全な空間が無い場合は、電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところに退避することがよいとされています。

また、「雷しゃがみ」と言われるものがあります。下の図のように、耳を両手で閉じ、踵をくっつけます。踵をしっかりとくっつけておくことがポイントで、万一雷が進入しても、上半身まで達する前に、雷が外に逃げていくそうです。

自分の身を守る学習を通して、災害等に備えていきたいと思います。

 出展:NHKそなえる防災  https://www.nhk.or.jp/sonae/column/20150711.html

     気象庁  https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html

消えていく職業、必要とされる職業


 

 夏休みがあっという間に終わってしまいました。今年の夏休みは、「熱中症対策」という言葉が多く聞かれ、暑い日が続きました。みなさんの夏休みはどうでしたか。私は、夏休みに教員免許更新講習を受けてきました。




教員免許更新制とは、その時々で求められる教員として必要な資質能力が保持されるよう、定期的に最新の知識技能を身に付けることで、教員が自信と誇りを持って教壇に立ち、社会の尊敬と信頼を得ることを目指すものです。

○新免許状(※1)には10年間の有効期間が付されます。
○有効期間を更新して免許状の有効性を維持するには、2年間で30時間以上の免許状更新講習の受講・修了が必要です。             

文部科学省ホームページより

 



 講習の中で、一番心に残ったことは、コンピューター技術の発展によりアメリカでは、今後

10年~20年程度で今ある職業の47%が自動化される可能性が高いと予想されているということです。日本でも、ハウステンボスの「変なホテル」が人件費を通常の4分の1に抑えるため、フロントやポーターなどの業務にロボットを導入したことがニュースになりました。 

自分の幼少期を思い出してみると、高速道路の料金所では、母が財布からお金を出し、父が手渡しで料金所の方に現金を渡していました。買い物では、レジ打ちが速い人の手つきに見とれていましたが、今ではセルフレジの導入で並ぶ時間が少なくなりました。どんどん便利になっていく中で、今までにもたくさんの職業が自動化されていることに気付きました。

これからは、スポーツの審判、不動産ブローカー、レストランの案内係、電話オペレーター、娯楽施設の案内係など多くの職業が自動化されると言われています。

しかし、今まであった職業が自動化されるということは、新しいサービスが続々と生まれ、それに関連した職業が必要になるということです。新しい事業企画や、会社の立ち上げの機会が今までより多くなり、これからの日本がどのように発展していくのか楽しみです。

コンピューターの技術により、仕事が自動化されていく社会で、私たちはどのような能力を身に付ける必要があるのかを考えさせられました。機械やロボットにできなくて、人間にできること・・・この能力についてみなさんはどう考えますか。

♪~佐原よいとこ 水の郷~♪


 先日、埼玉県川越市に出掛ける機会がありました。

 川越も「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われていた地域です。「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり」の佐原小学校職員としては、同じ「小江戸」を名乗る川越は気になる地域です。(ちなみに、栃木県栃木市も「小江戸」と呼ばれる地域なのだそうです。一度歩いてみたいです。)

 

 さて、川越の街を歩いてみて、似ているところもあれば、それぞれの特長だな、と感じるところもありました。

似ているポイント

・うなぎがおいしい。

・お酒がおいしい。(川越にはCOEDOの名前がついたビールがあります。)

・山車の祭りがある。(佐原も川越も関東三大山車祭のひとつです。)

・昔の建物が残っている。

川越の「いいな」ポイント

・町並みがまっすぐで歩きやすい。

・食べ歩きできるものが多い。

佐原の「いいな」ポイント

・川のある風景の中を歩ける。

・船に乗って楽しむこともできる。

 

 川越と比べてみることで、佐原のよいところが再発見できました。小野川沿いの細い道を、風に揺れる柳を眺めながら、お店に入ったり、船に乗った人に手を振り返したりしてのんびり歩く。なにげなくやっていたことですが、それが一番贅沢な佐原の楽しみ方なのではないかと感じました。

 川越は日帰りでも行ける距離ですので、夏休みにぜひ出掛けてみてはいかがでしょう。また、その他の県や地域でも、「佐原とここが似ている、ここが違う」という視点をもって歩くと、とても楽しいです。

知識のアップデート


突然ですが、問題です。

Q1 日本の最大の貿易相手国はどこ?

Q2 埼玉県の県庁所在地は?

 

 正解は以下になります。

A1 中華人民共和国  (×アメリカ合衆国)

A2 さいたま市    (×浦和市)

 

 上記の問題は、私が昔教わったことや習ったことと変わっている情報に関する問題です。みなさんはできたでしょうか。

 

 現代は、グローバル化をはじめとした大きな変化のうねりの中にあり、子どもや青年時代に学校で学んだ知識が一生通用する時代ではなくなっていると言われています。

学校で学習する教科の中でも、私が子どもの頃に教わったことや、習ったこととは変わっていることが特に多い教科が「社会科」です。その社会科を指導する立場として日々感じることは、「自分自身の知識を日々アップデートしていく必要がある。」ということです。今回書いた正解も、もしかしたら数年後には不正解になっているかもしれません。このような状況の中で子どもたちに「生きる力」を身に付けさせていくためには、私自身も普段からアンテナを高くし、新しい情報を取り入れていくことが大切だと感じています。

 また、昨年度から学習している「佐原学」では、佐原小学校や身近な地域について子どもたちが情報を集めたり、発信したりしています。4年生は現在、総合的な学習の時間に、佐原小のよさや特徴をパンフレットにまとめる活動を行っています。その中で忠敬先生の銅像があることを取り上げている子がいました。その子たちは佐原小学校の銅像を調べていく中で、佐原公園(諏訪公園)や忠敬旧宅にも銅像があること、今年になって佐原駅南口ロータリーにも銅像が建立されたことを紹介していました。去年まで佐原には3ヶ所だったので、情報は変化しています。学習していく中で、子どもたちにも、知識をアップデートしていくことの大切さを実感させています。

 

最近、私がアップデートした知識をご紹介して終わりにします。

 

【伊能忠敬先生に関する知識のアップデート】

 伊能忠敬の銅像がある場所(下線が引いてあるものがアップデート内容)

 ・佐原小学校校庭

 ・佐原(諏訪)公園(没後100年を記念して)

 ・伊能忠敬旧宅

・九十九里町 伊能忠敬記念公園(出生の地)

 ・東京都富岡八幡宮…測量出発前に必ず参拝し成功を祈念していた。

 ・佐原駅南口ロータリー(没後200年を記念して)…毎晩、北極星を観測していたので北を向いている。

北海道福島町豊浜 北海道内の測量をスタートさせた地(没後200年を記念して)

落語に挑戦!


4年生の国語科の学習では、落語に親しんでいます。落語は、江戸時代の中ごろに始まった話芸です。落語家、または噺家(はなしか)とよばれる人たちによって語られる中で、筋立てがしっかりとし、形が整えられてきました。多くの場合、最後に「落ち」とよばれるおもしろい結末がつくのが特徴です。

今回は、三遊亭円窓さんの「ぞろぞろ」をお手本に、落語のDVDを見たりCDを聞いたりしながら、グループで噺家デビューを目指して練習に取り組みました。一人が何人もの登場人物を演じ分けたり、身振り手振りを付けて演じたりする様子に佐原小4年1組寄席は、大盛況でした。

落語の学習を通して、目の前にいる聞き手を意識しながら話したり、心地よいリズムにのって話したりするおもしろさを味わうことができました。

伝える楽しさ、表現する楽しさをこれからも大切にしていきます。