職員あいさつ

2018年7月の記事一覧

♪~佐原よいとこ 水の郷~♪


 先日、埼玉県川越市に出掛ける機会がありました。

 川越も「世に小京都は数あれど、小江戸は川越ばかりなり」と謳われていた地域です。「お江戸見たけりゃ佐原へござれ、佐原本町江戸まさり」の佐原小学校職員としては、同じ「小江戸」を名乗る川越は気になる地域です。(ちなみに、栃木県栃木市も「小江戸」と呼ばれる地域なのだそうです。一度歩いてみたいです。)

 

 さて、川越の街を歩いてみて、似ているところもあれば、それぞれの特長だな、と感じるところもありました。

似ているポイント

・うなぎがおいしい。

・お酒がおいしい。(川越にはCOEDOの名前がついたビールがあります。)

・山車の祭りがある。(佐原も川越も関東三大山車祭のひとつです。)

・昔の建物が残っている。

川越の「いいな」ポイント

・町並みがまっすぐで歩きやすい。

・食べ歩きできるものが多い。

佐原の「いいな」ポイント

・川のある風景の中を歩ける。

・船に乗って楽しむこともできる。

 

 川越と比べてみることで、佐原のよいところが再発見できました。小野川沿いの細い道を、風に揺れる柳を眺めながら、お店に入ったり、船に乗った人に手を振り返したりしてのんびり歩く。なにげなくやっていたことですが、それが一番贅沢な佐原の楽しみ方なのではないかと感じました。

 川越は日帰りでも行ける距離ですので、夏休みにぜひ出掛けてみてはいかがでしょう。また、その他の県や地域でも、「佐原とここが似ている、ここが違う」という視点をもって歩くと、とても楽しいです。

知識のアップデート


突然ですが、問題です。

Q1 日本の最大の貿易相手国はどこ?

Q2 埼玉県の県庁所在地は?

 

 正解は以下になります。

A1 中華人民共和国  (×アメリカ合衆国)

A2 さいたま市    (×浦和市)

 

 上記の問題は、私が昔教わったことや習ったことと変わっている情報に関する問題です。みなさんはできたでしょうか。

 

 現代は、グローバル化をはじめとした大きな変化のうねりの中にあり、子どもや青年時代に学校で学んだ知識が一生通用する時代ではなくなっていると言われています。

学校で学習する教科の中でも、私が子どもの頃に教わったことや、習ったこととは変わっていることが特に多い教科が「社会科」です。その社会科を指導する立場として日々感じることは、「自分自身の知識を日々アップデートしていく必要がある。」ということです。今回書いた正解も、もしかしたら数年後には不正解になっているかもしれません。このような状況の中で子どもたちに「生きる力」を身に付けさせていくためには、私自身も普段からアンテナを高くし、新しい情報を取り入れていくことが大切だと感じています。

 また、昨年度から学習している「佐原学」では、佐原小学校や身近な地域について子どもたちが情報を集めたり、発信したりしています。4年生は現在、総合的な学習の時間に、佐原小のよさや特徴をパンフレットにまとめる活動を行っています。その中で忠敬先生の銅像があることを取り上げている子がいました。その子たちは佐原小学校の銅像を調べていく中で、佐原公園(諏訪公園)や忠敬旧宅にも銅像があること、今年になって佐原駅南口ロータリーにも銅像が建立されたことを紹介していました。去年まで佐原には3ヶ所だったので、情報は変化しています。学習していく中で、子どもたちにも、知識をアップデートしていくことの大切さを実感させています。

 

最近、私がアップデートした知識をご紹介して終わりにします。

 

【伊能忠敬先生に関する知識のアップデート】

 伊能忠敬の銅像がある場所(下線が引いてあるものがアップデート内容)

 ・佐原小学校校庭

 ・佐原(諏訪)公園(没後100年を記念して)

 ・伊能忠敬旧宅

・九十九里町 伊能忠敬記念公園(出生の地)

 ・東京都富岡八幡宮…測量出発前に必ず参拝し成功を祈念していた。

 ・佐原駅南口ロータリー(没後200年を記念して)…毎晩、北極星を観測していたので北を向いている。

北海道福島町豊浜 北海道内の測量をスタートさせた地(没後200年を記念して)

落語に挑戦!


4年生の国語科の学習では、落語に親しんでいます。落語は、江戸時代の中ごろに始まった話芸です。落語家、または噺家(はなしか)とよばれる人たちによって語られる中で、筋立てがしっかりとし、形が整えられてきました。多くの場合、最後に「落ち」とよばれるおもしろい結末がつくのが特徴です。

今回は、三遊亭円窓さんの「ぞろぞろ」をお手本に、落語のDVDを見たりCDを聞いたりしながら、グループで噺家デビューを目指して練習に取り組みました。一人が何人もの登場人物を演じ分けたり、身振り手振りを付けて演じたりする様子に佐原小4年1組寄席は、大盛況でした。

落語の学習を通して、目の前にいる聞き手を意識しながら話したり、心地よいリズムにのって話したりするおもしろさを味わうことができました。

伝える楽しさ、表現する楽しさをこれからも大切にしていきます。

好きな芸能人・有名人ランキング


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これはとある学級内に掲示されていた、学級新聞を抜粋した写真です。音楽番組などで登場する歌手やテレビ番組で活躍する芸能人と並んで、いくつか古風な名前が載っているのが分かりますか。そうです、佐原の山車に乗っている歴史上の人物の名前です。はじめ誰だろうと考えていると、新聞係の子どもたちが教えてくれました。子どもたちが自主的に作成する学級新聞。その中に自然と名前が挙がることに、佐原小学校の子どもたちの生活の中にいかに祭りが根付いているか、そしてまた子どもたちの祭りに対する思いの強さを感じました。

また、職員室前に掲示してある、「ユネスコ無形文化遺産登録記念祝賀山車曳き廻し」の写真の前で足を止めて見ている子どもたちに、山車について尋ねると、名前はもちろんのこと、その人物についてとても詳しく教えてくれます。目を輝かせながら話す子どもたちが、これからも10年20年と佐原の祭りを大いに盛り上げていってくれることと思います。

 さて、今週末はいよいよ、子どもたちの楽しみにしてる夏祭りです。今年も思い出に残る楽しい祭りとなることを願っています。

私の子どもは…?


10年に一度更新が必要となった教職免許の更新のために、云年ぶりに学生に戻って講習を受けてきました。

 講義の中で「魚を与えれば、その時その子は困らないが、魚の獲り方を教えれば一生その子は困らない」という内容の例え話が耳に残り、初めての子育てに悪戦苦闘していた頃に出合った詩を思い出しました。

 思い通りにいかない子育ての最中、時折、この詩を思い出しては自分を省みて溜息をついたものです。

成人したものの、まだ、社会的にも経済的にも自立していない我が子は、自分で魚を獲れるようになったのかな…。

 

「あなたの子どもは」    カーリル・ギブラン  霜田静志訳

 

あなたの子どもはあなたの子どもではない。

子どもは「生命」の渇望からの子どもである。

子どもはあなたを通って来る。

しかしあなたからではない。

子どもはあなたと共にある。

しかし子どもはあなたのものではない。

 

あなたは子どもに愛を与えることができる。

しかし考えを与えることはできない。

子どもは自分の考えをもっているのだから。

 

あなたは子どもの体を動かしてやれる。

しかし子どもの心は動かせない。

 

子どもは明日の家に生きている。

あなたはそれを訪ねることも、夢みることもできない。

あなたは子どもを好くようになれるであろう。

けれども子どもがあなたを好くようにならせようとはしなさるな。

人生は後に退き昨日にとどまるものではないのだから。

 

あなたは弓である。

そしてあなたの子どもらは

生きた矢としてあなたの手から放たれる。

 

弓ひくあなたの手にこそ喜びあれと