職員あいさつ

2018年5月の記事一覧

お囃子に耳を傾けて


5月27日()に「水郷佐原あやめフェスティバル」が開催されました。会場内には多くの出店が並び、ステージ上では様々な団体がパフォーマンスを披露していました。本校の郷土芸能部も演奏を披露するということで、私も毎年見に行っています。郷土芸能部の子ども達は、練習の成果を発揮して、今年度最初の発表を成功させることができました。

私は、今年度から郷土芸能部の担当になり、初めて知ることがたくさんありました。今回はその中の一つ、篠笛の演奏について紹介します。

使っている篠笛は一本の竹に7つの穴が開けられているだけの、とてもシンプルな楽器です。穴のふさぎ方を変えて音を出すのですが、同じふさぎ方でも息の入れ方を変えることで高音と低音を吹き分けます。低音は出ても高音はなかなか出すことができません。テンポの速い曲では、高音と低音を吹き分けるだけでも一苦労なのです。大勢の前で当たり前のように演奏を披露している子ども達を見ると簡単そうに見えますが、実際に体験するといかに難しいことかよく分かります。だからこそ、子ども達は、演奏を教えてくださっている先生が奏でる音色に憧れ、練習に励むのだと思います。

昔から受け継がれてきたお囃子の演奏が、いかに高度な技術を必要とするものか実感したことで、今まで以上にお囃子に興味をもちました。7月には佐原の大祭夏祭りが開催されます。お祭りの楽しみ方はいろいろあると思いますが、それぞれの楽器の音色に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

私の好きな詩


20年以上前、私はある詩に出合いました。

その詩の名前は、金子みすゞさんが書いた「わたしと小鳥とすずと」です。皆さんも、一度は聞いたり、実際に声に出して読んだりしたことがあるかも知れません。

私がこの詩と出合ったのは小学校3年生のときでした。担任の先生に紹介してもらい知りました。この詩を初めて知ったとき、生き物や物に対して自分が思っている気持ちや、視点とは全く違うことに大変驚きました。その当時、金子みすゞさんの詩に興味をもち、母親にお願いして他の詩が載っている本を買ってもらいました。何度も何度もその本を読み返した記憶があります。今でも大切にその本を持っています。

5年生の国語科で、「みすゞさがしの旅」という学習をします。その学習をしたときにその本を引っ張り出し、読んでみました。久々に読んでみて、金子みすゞという人の小さな生き物や物に対しての優しさ、言葉の表現方法に改めて驚きました。子どもの時とは少し違った視点で読めたような気がします。教員になって、金子みすゞさんの詩にまた、出会うことができて嬉しくなりました。最後に、その詩を紹介します。

 

わたしと小鳥とすずと

 

わたしが両手をひろげても、

お空はちっともとべないが、

とべる小鳥はわたしのように、

地面(じべた)をはやくは走れない。

 

わたしがからだをゆすっても、

きれいな音はでないけど、

あの鳴るすずはわたしのように

たくさんなうたは知らないよ。

 

すずと、小鳥と、それからわたし、

みんなちがって、みんないい。

 

心に響く言葉


 私の毎朝の日課は、我が家の「日めくりカレンダー」をめくることから始まります。『明日をひらく言葉』(致知出版社発行)という、各界各分野で一道を切り開いてこられた方々の貴重な言葉が掲載されているカレンダーです。
 もともと私は早起きが苦手な上、疲れがたまって目覚めが良くないことが多々あります。しかし、なぜかこのカレンダーをめくると「今日も一日頑張るぞ!!」と意欲が湧いてきます。購入して数年経ちますが、毎日わくわくしながらめくっています。
 31枚の中で、私の一番好きな、京セラ名誉会長 稲盛和夫氏の言葉を紹介します。

     美しい心を持ち、
                夢を抱き、
                  懸命に誰にも負けない努力をする人に、
                        神は「知恵の蔵」から
                              一筋の光明を授けてくれる
     
 私は今まで仕事をする中で、悩んだりくじけたりすることが数え切れない位ありましたが、必死に努力をした時に、この言葉の様に「ひらめく瞬間」を味わうことが何度かありました。また、困った時に手を貸してくれる人が現れました。
 この言葉との出会いにより、心を磨き、人間力を高め、努力をすることの大切さを実感することができました。

 今日も佐原小の子どもたちは、楽しそうに「おとぎのへや(図書室)」へ足を運んでいます。未来を築く子どもたちが、「心に響く言葉」に出会えることを願っています。

リレーのルールが変わりました。


みなさん、一度は体育の時間に、リレーをしたことがあると思います。体育でも、オリンピックでも、リレーには注目が集まり、とても盛り上がる競技です。

さて、バトンを受け渡す区間「バトンゾーン」(正しくはテークオーバーゾーン)の長さは20mでしたが、これが30mに変更されました。とは言っても、従来20mのゾーンの手前に10mの加速区間がありましたので、競技を見た様子は以前と変わりません。

ところが、このルールの変更で、30mの区間の中であればどこでもバトンパスができるということになりました。このルールの変更を活用すれば、今まで以上に一人あたりが走る距離に変化をもたせることができることになります。第1走者であれば80m少々であった走る距離を70m少々にすることも可能です。また、第2走者は長い距離を走ることが可能になります。各チームが、走る選手の特性に合わせた作戦を考えることができるのです。

学校や学級をチームとして考えると、一人一人にはそれぞれの特性があります。学校や学級で作戦を考えて、みんなのために得意なことで力を発揮したり、苦手なところを補ったりすることで、より力を発揮し、高めあえたらいいと思います。

佐原の5月のおすすめ


まち探検の下見や下校指導のときに佐原のまちを歩いていると、多くの観光客に出会います。現代と昔の両方を持ち合わせている佐原のまち。観光客にも大人気です!

「佐原」と聞くと祭りのイメージが強いですが、季節ごとに様々なイベントがあります。

そこで、今回は「佐原の5月のおすすめ歴史的イベント」を紹介します。

 

第1位  『伊能忠敬翁没後200年記念行事』

     伊能忠敬翁の企画展や式典が開かれます。

     全大図パネルの帰着式も行われ、日本全図を見ることができます。

第2位  『水郷あやめまつり』

     約500種のあやめを見ることができます。運がよければ嫁入り舟を見ることができるかもしれません。

     そして、誰もが羨む美しさをもつミス・あやめの称号は今年は誰の手に...!!

第3位  『佐原五月人形めぐり』

     老舗に伝わる年代物の五月飾りを町中で見ることができます。

 

5月も楽しいイベントが目白押しです。私もイベントに参加しながら佐原のまちの歴史についてもっと勉強したいと思います。今後も佐原のさらなる魅力が世界に発信されることを願っています。