職員あいさつ

お囃子に耳を傾けて


5月27日()に「水郷佐原あやめフェスティバル」が開催されました。会場内には多くの出店が並び、ステージ上では様々な団体がパフォーマンスを披露していました。本校の郷土芸能部も演奏を披露するということで、私も毎年見に行っています。郷土芸能部の子ども達は、練習の成果を発揮して、今年度最初の発表を成功させることができました。

私は、今年度から郷土芸能部の担当になり、初めて知ることがたくさんありました。今回はその中の一つ、篠笛の演奏について紹介します。

使っている篠笛は一本の竹に7つの穴が開けられているだけの、とてもシンプルな楽器です。穴のふさぎ方を変えて音を出すのですが、同じふさぎ方でも息の入れ方を変えることで高音と低音を吹き分けます。低音は出ても高音はなかなか出すことができません。テンポの速い曲では、高音と低音を吹き分けるだけでも一苦労なのです。大勢の前で当たり前のように演奏を披露している子ども達を見ると簡単そうに見えますが、実際に体験するといかに難しいことかよく分かります。だからこそ、子ども達は、演奏を教えてくださっている先生が奏でる音色に憧れ、練習に励むのだと思います。

昔から受け継がれてきたお囃子の演奏が、いかに高度な技術を必要とするものか実感したことで、今まで以上にお囃子に興味をもちました。7月には佐原の大祭夏祭りが開催されます。お祭りの楽しみ方はいろいろあると思いますが、それぞれの楽器の音色に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。