職員あいさつ

2020年9月の記事一覧

世界の計算いろいろ

 算数・数学は好きですか?

日本の小学校で習うかけ算は、九の段までを暗記します。自分も子どもの頃、曲に合わせながらかけ算九九を何度も唱えたと記憶しています。また、2年生を担任すると、上り九九、下がり九九、バラバラ九九がすらすら言えるようにと必死になって子どもたちと取り組みます。

 しかし国によって、覚え方や覚える量が違うのです。韓国や中国は日本と覚え方が同じようですが、アメリカでは、そもそもかけ算九九がないそうで、何度も紙に書いて覚えるとか。ドイツは10の段まで、オーストラリアやイギリスは12の段まで覚えるそうです。なんとインドでは20の段まで覚え、学校によっては99×99まで学ぶところもあるようです。

 インド式のかけ算なら2桁同士のかけ算でも、線と線が交わった数を数えるだけで答えが求められるので、やってみたくなります。わり算の筆算も国によって違い、4年生の上の教科書には、いろいろな国の筆算の書き方が載っています。世界の計算の仕方を知ると、もっと算数が楽しくなるかもしれませんね。

命のつながり


  9月21日は敬老の日でした。みなさんはどのように過ごしましたか。

敬老の日、長年にわたり、社会につくしてきた年長者を敬愛(相手に尊敬と親しみの気持ちをもつこと)し、長寿をお祝いする日です。それとともに、おじいちゃん、おばあちゃんとのつながりや、家族を大切に思う気持ちを伝える日だそうです。

 沖縄県には「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)」という言葉があります。自分の年を10代遡ると約2000人の祖先、20代遡ると約200万人の祖先、30代遡ると約20憶人の祖先、40代遡ると約2兆人の祖先・・・その昔もずっと「命」はつながっています。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがいなければ私たちは生まれていません。  今、ここにある「命」はかけがえのないものでもあり、奇跡的に生まれたものでもあります。私たちは世界中でたった一人のかけがえのない存在です。

 「命」のつながりを知り、改めて年長者や家族に感謝の気持ちをもちたいですね。

お月見


 お月見にはなぜ団子をお供えするのでしょう。それは月を信仰していたからです。昔、夜遅くなるまで農作物の収穫作業をしていたとき、月明かりが頼りでした。電気による明かりがない時代には月明かりのおかげで収穫作業ができていたということです。ありがたいことです。そのため、お米の収穫を感謝する意味で月と同じまん丸の団子をお供えして感謝の意を表しました。当たり前のことを当たり前で終わらせず、感謝の気持ちをしっかりと表すことが大事ですね。ちなみに今年のお月見(仲秋の名月)は10月1日です。

「笑う門には福来る」

 「笑い」が、心身の健康に良いことは有名な話ですが、作り笑いでも効果を発揮する面白い実験があります。ペンを横向きにくわえた人たちと縦向きにくわえた人たちに、同じ漫画を読んでもらったら、横向きにくわえた人たちのほうが漫画をより面白いと言ったそうです。脳科学的にも笑ったような顔をしたときにドーパミン神経(楽しさを感じる部位)が働くことが分かってきたそうです。悲しいことがあった時こそ、口角を上げて笑顔を作ってみませんか。