職員あいさつ

2018年3月の記事一覧

大きく成長した子どもたち 1年間のがんばりに拍手!

 もうすぐ平成29年度が終わろうとしています。4月、不安そうな表情で入学してきた1年生の子どもたちも、自分の力で様々なことができるようになり、この1年間での大きな成長を感じます。

  そこで、子どもたち自身にも自分の成長を実感してほしいと考え、生活科の学習の中で、「1年間でできるようになったこと」についてまとめる活動を取り入れました。

 活動がスタートすると、夢中になって書き出していく子どもたち。どのようなことを書くのか楽しみに待つこと数十分。わくわくしながら読むと、喜びに満ちた言葉がたくさん溢れていました。

 

【1年間でできるようになったこと】
☆ 入学した頃は知らない人ばかりで心配だったけれど、友達がたくさんできました。自分から友達を作れるようになって嬉しいです。
☆ 4月の頃は、図書室に行くときに迷っていたけれど、今では自分一人で行けます。
☆ 入学したばかりの頃は、遊具で高い場所に登れなかったけれど、今では登れるようになりました。
☆ 挨拶が、大きな声で元気に言えるようになりました。
☆ 名前を呼ばれても大きな声で返事ができなかったけれど、大きな声で返事ができるようになって、とても嬉しいです。
☆ 給食を全部食べられなかったけれど、完食できる日が多くなりました。
☆ 鍵盤ハーモニカが弾けなかったけれど、たくさん練習したから階名も覚えて、間違えないで弾けるようになりました。
☆ 「グー・ペタ・ピン・サッ」の良い姿勢で勉強できるようになりました。
☆ 1人で本を読めなかったけれど、今は、好きな本を1人で最後まで読めるようになりました。
☆ 教科書のお話をすらすら読めなかったけれど、おうちの人に聞いてもらって毎日練習したら、すらすらと読めるようになりました。
☆ 平仮名と片仮名と漢字をたくさん練習しました。字がきれいに書けるようになりました。
☆ 漢字をたくさん覚えて、習った字は全部書けるようになりました。
☆ たくさん練習したら、自分の名前が上手に書けるようになりました。
☆ 足し算や引き算の計算がむずかしかったけれど、今はすらすら解けて、楽しいです。
☆ 先生の話をよく聞けるようになりました。
☆ 縄跳びをがんばって練習したら、交差跳びやあや跳びができるようになって嬉しかったです。
☆ 鉄棒でさか上がりを何回も練習して、できるようになったのが嬉しかったです。
☆ 
前は掃除中に喋ってしまっていたけれど、黙働で掃除ができるようになりました。
☆ 道具揃えが自分でできるようになって、忘れ物をしなくなりました。
☆ 日直や当番の仕事を覚えて、自分でできるようになりました。

 

 

 

子どもたちの書いたものを読み、しっかりと自分のがんばりや成長をとらえられていることを本当に嬉しく思いました。また、自分の成長に気付くことができたことは、今後の自信につながっていくのではないかと感じました。

  「自信をもつ」ことは、次のステップに進む原動力になります。しかし、「自信をもつ」ことは、1人では為し得ません。認めてくれる存在があるからこそ、自信につながっていくのだと思います。

 子どもたちが、新たなことにチャレンジできる心をもてるように、これからも、がんばりや成長を共に喜ぶ存在であり続けたいと再確認しました。

本番に強い佐原っ子

3月2日(金)は、毎年恒例の6年生を送る会「ありがとうフェスタ」が開催されました。この1年間、さまざまな行事などでお世話になった6年生に感謝の気持ちを伝えようと、どの学年も全力で練習や準備を進めてきました。とはいえ、学力考査の実施や学年末も近づいてきているため、時間的にもかなり厳しいスケジュール。それでも、佐原小の子どもたちは、みんな頑張り屋さん!自分の役割を全うしようと練習に励んできました。

 

 放課後の職員室や研修室では、おのおのの学年の職員が、大道具や小道具などを作りながら、その日の練習をふり返ります。

「今日、ちょっと時間が押してしまったね。2場面、もう少し短くできるかな。」

「歌声がまだ小さいね。」

「動きがまだぎこちないね。ステージ上の設定変えてみる?」

「衣装はこれでいいかな?」

などと反省したり、新しいアイディアを出し合ったり…。

 

そこからだんだん弱気発言も飛び交うようになります。

「あと、本番まで3日しかない。間に合うかな…」

「〇〇さん、病気で当日登校できないかもしれない。代役はどうしようか?」

「子どもたち、上手に発表できるかな?」   などなど

 

そんな弱気ムードを一蹴するのが次の一言!

「でもさ、佐原っ子は、みな、本番に強いからね!」

 

この言葉は魔法の言葉。

そうなんです。佐原小学校の子どもたちは、ふだんから何事にも全力投球で取り組めるので本番では、見事に実力を出し切ることができるのです!

その言葉の後は、全職員、妙に納得し、また大道具や小道具作りに勤しむのでありました…。

 

そして迎えた当日。本番のとき!

5年生の用意周到な進行のもと、「ありがとうフェスタ」は着々と進んでいきました。

 

いつもよりもちょっと緊張した表情の子どもたち。それでも瞳の奥には自信がみなぎっています!どの子どもたちも、みな自分の役割を全うし、今年の「ありがとうフェスタ」は無事大成功のうちに幕を閉じたのでありました!

 

終わってみれば、やはりこの言葉。

「佐原っ子は、やっぱり本番に強いね!」

 

この魔法の言葉と現象は、今後も末永く続いていくことでしょう!

佐原のまちとかるた作り

 「みなさんは、佐原のどんなところが好きですか?」

 年度当初、私がこの質問をされていたら、正直に言うと、言葉につまってしまったと思います。しかし、この1年間、1年生の子どもたちと一緒に学習してきた今は、「あれがいいかな?これがいいかな?」と、佐原の素敵な場所やものが頭の中にいくつも思い浮かんできます。それは、生活科の学習と、職員研修のおかげです。

 

 佐原小学校では、今年度、「佐原学」という学習に取り組んできました。「佐原学」とは、各教科のなかで佐原の自然や文化、歴史などにふれ、佐原への愛着を深めていく学習です。その学習の一環で、1年生は、「さわら大すきかるたをつくろう」という学習を行いました。諏訪神社や諏訪公園、わんぱく公園などに地区探検に行き、一人一人が見付けた佐原の「大すき!」をかるたにしました。そして、そのかるたを使って、昔遊び集会で地域の方々と一緒に遊びました。この学習のなかで子どもたちは、今まで知らなかった佐原の素敵な場所をたくさん発見することができました。そして私自身も、子どもたちと一緒に学んできたことで、佐原の魅力をたくさん知ることができました。
    

    地区探検の様子               昔遊び集会の様子

さらに、佐原小では、夏季休業中に、職員が佐原を散策し、学習に活用できる素材を探すという研修にも取り組みました。その研修でも、自分が行ったことのない場所をたくさん訪れることができ、佐原の魅力をさらに発見することができました。

 

 今年度1年間の佐原学の学習と研修は、佐原小に来たばかりの私にとって、とても楽しく、地域について学べる有意義な時間となりました。これからも、子どもたちと一緒に、もっともっと佐原の魅力を発見していきたいと思います。現在、子どもたちが今年度佐原学で学んだことの一部を、親水公園側のフェンスに掲示しています。そちらもぜひご覧ください。