職員あいさつ

職員あいさつ

目標に向かって


 マラソンや駅伝のシーズンになりました。テレビを見ていても、アクアラインマラソン、箱根駅伝の予選会、都道府県対抗駅伝など、選手たちが走る姿を頻繁に目にするようになりました。選手がゴールを目指して頑張って走っている姿を見ると、テレビの前ですが、つい声援を送りたくなってしまいます。

本校でも、10月上旬からふれあいタイム(業間活動)にマラソン練習が始まり、先週の火曜日にはマラソン大会の試走がありました。子どもたちは低・中・高学年で決められたコースを自分たちのペースで一生懸命頑張って走っていました。毎週3回行われるパワーアップマラソンで練習してきたこともあり、子どもたちには、それぞれの目標や思いがあったと思います。「去年より順位をあげたいな。」「今年は歩かないで頑張りたいな。」試走でしたが、最後まで頑張って走る子どもたちの真剣な眼差しからは、一人一人の「苦しいけど頑張りたい。」という強い気持ちが感じられました。

私は、子どもの頃からマラソンが大の苦手でしたが、本校の子どもたちの頑張っている姿を見ると、自分も頑張らなければという気持ちになります。

マラソン大会の本番は124日です。子どもたちは試走の結果から新たな目標をもって本番に臨むことでしょう。目標に向かって一生懸命に頑張る子どもたちに大きな声援を送りたいと思います。

 

冬のスポーツシーズンがやってきました


平昌オリンピックでの日本人選手の活躍が記憶にまだ新しいところですが、冬のスポーツ競技が新たなシーズンの幕開けを迎えました。最近、カーリングやフィギュアスケートが始まり、これからスピードスケート、スキージャンプなども続きます。

オリンピック競技終了後の選手インタビューでは、胸を打たれるものがあり、4年に一度のオリンピックに懸けてきた選手の想いを窺い知ることができました。

金メダルは逃してしまいましたが、ワールドカップでは何戦も優勝を重ね、実績と実力を兼ね備えているにもかかわらず、“自分はまだ金メダルをとる器ではないことがわかった”と語った高梨沙羅選手や、“いろんなものを捨ててきた。いろんなものを捨てて、この金メダルのためだけに生きようって思った”と話していた羽生結弦選手の言葉が印象に残っています。

2022年の冬季北京オリンピックへの4年間がスタートしました。選手たちの活躍が楽しみです。

冬と言えば、駅伝やマラソンもシーズンを迎えます。

 私は、マラソンが苦手でした。長い距離を走り続けるのは苦しく、途中で何度も足が止まりそうになりながらも、「あともう少し、もう少し…」と自分に言いきかせながら、走っていたのを思い出します。でもゴールがだんだんと近づき、ついにたどり着いた時には、なんとも言えない達成感を味わえました。走りきった後には、とてもすがすがしい気持ちになっていました。

 今、佐原小の子どもたちは、12月4日に行われる校内マラソン大会に向けて、業間のパワーアップマラソンをがんばっています。先日、試走が終わり、目標が聞こえてきました。 

 「去年○位だったから、今年は、〇位以内に入る!」

 「本番では、試走よりも順位を上げたい!」

 「とにかく走りきる!」

一生懸命取り組んできた練習の成果が出ることを願っています。それぞれの目標に向かって、みんながんばれ!

 

毎日記念日


各地で紅葉が見頃を迎え、11月は秋から冬へと移り変わる美しい自然に目を奪われる季節です。また、行事、記念日等が盛りだくさんの月でもあります。文化の日(11月3日)、七五三(11月15日)、勤労感謝の日(11月23日)がありますが、他にポッキーとプリッツの日(11月11日)、いいりんごの日(11月5日)、トイレの日(11月10日)、ミッキーマウスの誕生日(11月18日)、世界こどもの日(11月20日)、いい風呂の日(11月26日)、いい肉の日(11月29日)と、ユニークな日もあります。こうした記念日が、日本には数多く存在します。

私も、11月20日は子どもとの時間をより大切にしたいと思います。

みなさんもぜひ、調べてみてはいかがですか?

人生を豊かにしてくれた出会い

 

みなさんも、「趣味は何ですか?」と聞かれることがよくあると思いますが、私は迷わず、「音楽を聴くことと、楽器を吹くことです!」と答えます。上手い下手はさておき、今も社会人吹奏楽団で楽器を吹いています。

 

その出会いは1984年の夏に突然やってきました。ロサンゼルスオリンピック開会式をテレビで観ていた小学生の私は、その開会式テーマ曲に衝撃を受け、「楽器を吹いてみたい!」と思うようになりました。さっそく吹奏楽部に入部し、始めて吹いた楽器はトロンボーン。腕も短く、楽譜も満足に読めなかった私ですが、あのキラキラ光るボディを手にすると、嬉しさのあまり自然に笑みがこぼれてきたのを思い出します。

 

中学校に進学し、再び吹奏楽部に入部しました。今度はホルンを吹けることになりました。「カタツムリのような」あの管を全て伸ばすと3mを超え、思うように楽器が吹けないことに変わりはありませんでしたが、それまで以上に吹奏楽やオーケストラが大好きになっていきました。演奏した曲の中で当時を思い出させるのは、大河ドラマのテーマ曲「独眼竜政宗」でしょうか。

 

その後、熱は冷めるどころかますますのめり込み、高校でも吹奏楽部に入部します。コンクールや演奏会に向けて、勉強そっちのけで楽器を吹く日々。楽器を吹くことが楽しくて仕方なかったという記憶しかありません。当時大好きだったのは、映画「ウエストサイドストーリー」の曲。VHSのテープを擦り切れるほど飽きることなく観ていたのを思い出します。

 

その後も楽器は細々と吹き続け、現在に至ります。辛いことや悲しいこと、もちろん楽しい思い出のそばにはいつも楽器と音楽がありました。1984年のあの衝撃の出会いから30数年。楽器、そして音楽は今でも私の心の支えの一つです。

 

出会うもの、夢中になれるものは人それぞれです。私はそれがたまたま楽器や音楽でした。佐原小の子どもたちにも、自分を元気にさせてくれるもの、心を支えてくれるものに出会い、人生を豊かにしていってくれることを願っています。

いつまでも


平成2年(1990年)からテレビで始まった「ちびまる子ちゃん」。まるこちゃんの産みの親・漫画家の「さくらももこ」さんが、8月15日乳がんのため永眠なさいました。53歳という若さです。

私は、とぼけたおかっぱ頭のまる子ちゃんが好きです。さくらももこさんのエッセイ集を彼女の死をきっかけに、読んでみたくなりました。『もものかんづめ』『さるのこしかけ』『たいのおかしら』を買ってみました。彼女の日常の家庭生活に、愉快なことがたくさんあったことが、エッセイから感じられました。彼女自身が「まる子ちゃん」だったのではないか、と思うようなエピソードもたくさん載っていました。水虫治療として、お茶っ葉に熱めの湯をかけてふやかしてストッキングに入れ患部を覆って寝て、1週間で水虫を治したという「奇跡の水虫治療」も載っていました。なんだか笑えます。

彼女の詩が、合唱曲にもなっています。私の好きな合唱曲です。佐原中学校の合唱部の生徒も歌っていました。~さくらももこの詩による女声合唱曲集より『ぜんぶ ここに』~より「ぜんぶ」という曲です。その詩をかみしめて読むと、今生きていることを大切にし、日常の小さな幸せを感じられる人でいたいと思います。学校で、家庭で、目の前の子どもたちと小さな幸せを一緒に感じていきたいです。さくらももこさんのこの詩に、作曲家の相澤直人さんが素敵な旋律をつけました。相澤さんの音楽講習会に行ったら、この旋律は、相澤さんが失恋をしたとき、ふと頭に浮かんだものだそうです。それがまた、美しい旋律なんです。興味がありましたら、聴いてみてください。 

さくらももこさんは、漫画、アニメ、エッセイ、詩、歌などで、ずっと生き続けますね。