職員あいさつ

職員あいさつ

世界の計算いろいろ

 算数・数学は好きですか?

日本の小学校で習うかけ算は、九の段までを暗記します。自分も子どもの頃、曲に合わせながらかけ算九九を何度も唱えたと記憶しています。また、2年生を担任すると、上り九九、下がり九九、バラバラ九九がすらすら言えるようにと必死になって子どもたちと取り組みます。

 しかし国によって、覚え方や覚える量が違うのです。韓国や中国は日本と覚え方が同じようですが、アメリカでは、そもそもかけ算九九がないそうで、何度も紙に書いて覚えるとか。ドイツは10の段まで、オーストラリアやイギリスは12の段まで覚えるそうです。なんとインドでは20の段まで覚え、学校によっては99×99まで学ぶところもあるようです。

 インド式のかけ算なら2桁同士のかけ算でも、線と線が交わった数を数えるだけで答えが求められるので、やってみたくなります。わり算の筆算も国によって違い、4年生の上の教科書には、いろいろな国の筆算の書き方が載っています。世界の計算の仕方を知ると、もっと算数が楽しくなるかもしれませんね。

命のつながり


  9月21日は敬老の日でした。みなさんはどのように過ごしましたか。

敬老の日、長年にわたり、社会につくしてきた年長者を敬愛(相手に尊敬と親しみの気持ちをもつこと)し、長寿をお祝いする日です。それとともに、おじいちゃん、おばあちゃんとのつながりや、家族を大切に思う気持ちを伝える日だそうです。

 沖縄県には「ヌチドゥタカラ(命こそ宝)」という言葉があります。自分の年を10代遡ると約2000人の祖先、20代遡ると約200万人の祖先、30代遡ると約20憶人の祖先、40代遡ると約2兆人の祖先・・・その昔もずっと「命」はつながっています。おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんがいなければ私たちは生まれていません。  今、ここにある「命」はかけがえのないものでもあり、奇跡的に生まれたものでもあります。私たちは世界中でたった一人のかけがえのない存在です。

 「命」のつながりを知り、改めて年長者や家族に感謝の気持ちをもちたいですね。

お月見


 お月見にはなぜ団子をお供えするのでしょう。それは月を信仰していたからです。昔、夜遅くなるまで農作物の収穫作業をしていたとき、月明かりが頼りでした。電気による明かりがない時代には月明かりのおかげで収穫作業ができていたということです。ありがたいことです。そのため、お米の収穫を感謝する意味で月と同じまん丸の団子をお供えして感謝の意を表しました。当たり前のことを当たり前で終わらせず、感謝の気持ちをしっかりと表すことが大事ですね。ちなみに今年のお月見(仲秋の名月)は10月1日です。

「笑う門には福来る」

 「笑い」が、心身の健康に良いことは有名な話ですが、作り笑いでも効果を発揮する面白い実験があります。ペンを横向きにくわえた人たちと縦向きにくわえた人たちに、同じ漫画を読んでもらったら、横向きにくわえた人たちのほうが漫画をより面白いと言ったそうです。脳科学的にも笑ったような顔をしたときにドーパミン神経(楽しさを感じる部位)が働くことが分かってきたそうです。悲しいことがあった時こそ、口角を上げて笑顔を作ってみませんか。

今日は「何日」?

 
  例年より短い夏休みが終わり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。

今年は、とても暑い夏となりました。夏休み中、連日ニュースで流れる40℃を超えた地域…。気象庁のページで調べてみると、気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上を真夏日、35℃以上を猛暑日と設定しているそうです。

では、40℃以上の日にはどんな名前がついているのでしょうか。

 

 正解は…決まっていないそうです。ここまで気温が高くなるということが、これまでは想定外だったのだと思います。

 まだまだ暑い日が続くようです。色々と想定外の夏だからこそ、周りの状況に合わせたマスクの使用、こまめな水分補給など、熱中症対策を万全にして過ごしていければと思います。

一の位は、密なのか。

先日の2年生の算数で2817の計算の仕方について話し合っていました。教師側のねらいとしては、「一の位で10のまとまりを作って、十の位に1繰り上げて計算できることに気付くこと」でした。子どもたちは、ノートに図や矢印を書いたり、ブロックを動かしたり、試行錯誤していました。そして授業も後半、ころあいを見計らって、くり上がりに気付かせて授業をまとめようと、私が一の位に8個と7個で15個のブロックを無理やり入れたときのことです。一人の男の子が、真剣な顔で「先生!それは、一の位が密です!!」とつぶやいたのです。その一言から授業の話し合いは、白熱。いったいいくつなら、「密」ではないのか。「密」になった一の位をどうするべきなのか

「やっぱり、密になったら、別の部屋に行くしかないよね。」「十の位なら、大きい数でも、大丈夫。」「10をこえたら、一の位では、密だから、十の位にまかせよう。」自然に、答えは、導き出されました。「密」という言葉で、「一定数より、多く集まっている状態の不自然さ」を表現したのでしょう。そして、今、この社会状況だからこそ、理屈抜きに周りの子どもたちもその状況を共有できたのです。

子どもたちの思考は、常に生活と共にあります。用いる言葉もそうです。子どもたちは、子どもたちなりに置かれた社会や生活を受け入れ、捉えようとしています。不安や変化に対応しようとした「小さなつぶやき」に共感できる心の余裕をもちたいと、子どもたちの身近な大人として強く思うのです。

つぶやきを共感しあえるような、素敵な夏休みになりますように。

家庭で3.14を見つけよう。


 いよいよ8月ですね。例年なら夏休みですが、今年はあと一週間です。さて、算数では5年生になると、円の勉強をします。そこで、必ず出てくる数字が3.14で円周率です。これは円周の長さが、直径の長さの3.14倍になっているということです。

さて、本当に3.14倍になっているのか、実際に測ってみませんか。用意するものは、家にある円形の物(まるいふたなど)、ひも、定規、はさみです。ひもを円形の物の周りと直径の長さにあてて切り、そのひもの長さを定規で測って、(円周の長さ)÷(直径の長さ)を計算する。3.14になればすごいですね。計算は、計算機を使っていいですよ。他には、自転車のタイヤなどでも、測れそうですね。ぜひ、家庭にあるいろいろな円をさがして、3.14を見つけるのもけっこう楽しいと思いますよ。

教室の来訪者


 「あ、トンボ!」急に教室にオニヤンマらしき縞模様の大きなトンボが入ってきた。しばし子どもとともに観察を楽しみ、森に帰っていただいたが、「オニヤンマ」というには違和感があったので、正式名はなんだろうと調べてみた。すると、「コオニヤンマ」というよく似たトンボがいることが判明した。でも、オニヤンマとは似て非なるもの、「サナエトンボ科」に属し、目の付き方、頭の形、足の長さがまったく異なるそうだ。はて?どうだったかな?とそんな細かなことは思い出せず、結局あのトンボは何トンボなのか。謎は深まるばかりだが、次の来訪で突き止めたいと思っている。

スポーツの祭典


 皆さん、7月24日は何の日か知っていますか?正解は・・・スポーツの日です。

そして今年は、東京オリンピック開会式が行われる日でもありました。そこで今回は、オリンピック・パラリンピックのシンボルマークについて紹介します。オリンピックのシンボルマーク(五輪)は、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大陸の結合、連帯を表しています。また、パラリンピックのシンボルマークは、赤、青、緑の三色でできており、別名、「スリーアギトス」と呼ばれています。アギトスとは、ラテン語で「私は動く」という意味で、常に前進してあきらめないという強い意志を表しています。

このように、シンボルマークには、スポーツを通じた世界平和と選手の熱い思いが込められています。世界中の人が、安心して楽しめるスポーツの祭典が、来年、日本で開催されるといいですね。

 

 

1年は何日?


 1年の日数は365日のことが多いですが、今年は366日です。うるう年で2月が29日まであったからです。オリンピックのある年(冬季はのぞく)がうるう年だと覚えている方もいるのではないでしょうか。オリンピックは延期になりましたが、うるう年は4年ごとにめぐってきます。ただ、今の暦では400年に3回うるう年をとばす(つまり、うるう年の間隔が8年になる)ときがあります。次回とばすのは80年後の2100年になります。過去では、1700年と1800年、1900年はとばしましたが2000年はとばさずそのままうるう年でした。