職員あいさつ

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学年レク(6年)


 6年生では、年に4回の学年レクを行います。子どもたちで企画、準備し、当日も自分たちの手で集会を進行していきます。今回は1組が担当となり、王様鬼ごっこと障害物リレーを行いました。

 レクであろうと全力で取り組むことはもちろんですが、結果が悪くても楽しい雰囲気で過ごそうと、クラスの友だちを一生懸命に応援できる子たちです。小学校生活も残り半年となりました。この雰囲気を大切に、楽しい思い出をたくさん作ってほしいと思います。



「ばか」?それとも「馬鹿」?


 

今週末には、子どもたちが楽しみにしている佐原の秋祭りが行われます。

佐原の大祭といえば大きな山車や人形などの飾り物が頭に浮かびますが、もう一つ忘れてはならないのが佐原囃子です。その、佐原囃子は「段物」「役物」「端物」と大きく3つに曲が分類されています。その中の一つ「役物」に分類される「砂切」や「馬鹿囃子」は山車曳きの最初と最後に演奏される曲です。佐原の大祭では欠かせない曲であり、祭りに参加している人たちにとっては祭りに対するそれぞれの思いを胸に耳にする曲でもあります。

 

さて、「ばか」という言葉の意味を学校にある国語辞典で調べてみたところ、次のように書かれていました。

① 頭の悪いことをあなどっていうことば。

② くだらないこと。りくつに合わないようす。

③ 役に立たなくなるようす。

④ 程度がひどいようす。

あまり、よい印象を受ける言葉ではありません。でも、子どもが親の目の前で道路に飛び出して車にぶつかりそうになった時、「ばか、何やってんのよ。危ないでしょ!」というようなことはありませんか。

ここでの「ばか」は上記の意味では④に当たるのかもしれませんが本当にそれだけでしょうか?子どものことを本気で思い、子どもを愛しているからこそ、口から出てしまう「ばか」なのではないのでしょうか。私自身、数年前にあることに対し、ある方から「おまえ『ばか』か。」と言われました。そして、「私は『ばか』です。」と答えました。今考えると「やはり私は『ばか』だったな。」と思いますが、そのときの私にとって自分の言ったことに対してぶれることなく本気だったからこそ出た言葉でした。また、同時に「この人は私のことを本気で思ってくれているからこそ『ばか』と言ってくれたんだな。」と感じ、なぜかうれしくなり、その方への思いが今まで以上に大きくなりました。

 

相手のことを思いやる「ばか」や本気の「ばか」は、「ばか」ではなく「馬鹿」!きっと相手にその思いが伝わります。

 

思いのある「馬鹿」や愛されている「馬鹿」。佐原囃子の「馬鹿囃子」もその中の一つだと思います。

どうぞ、みなさま。お時間がありましたら、11日(金)から行われる「佐原の秋祭り」に足をお運びください!

そして、「馬鹿囃子」に歓喜する「祭り『馬鹿』」の姿をご覧ください。「ばか」ではなく「馬鹿」な姿はきっと素敵な表情で祭りを楽しんでいることでしょう!

やる気 本気 元気100倍!


 

 天気が心配されていた運動会が予定通り行われ、子どもたちは一生懸命競技に取り組みました。笑顔いっぱいの楽しい運動会になりました。今年の運動会のスローガンにあった、「やる気 本気 元気100倍」という言葉。運動会という特別な行事ではなく、普段の生活の中でも発揮されているのではないでしょうか。

 家庭科では、日常生活に欠かせないことを学習しています。調理実習の後には、「家でつくってみました!」「家族に食べてもらいました!」と、にこにこ笑顔で教えてくれます。また、掃除や片付けの学習の後には、「こんなに時間がかかると思わなかった。」「いつも大変なことを家の人はしてくれていたんだな。」などの感想を聞かせてくれます。その際、保護者からの「とてもおいしかった。」「きれいになって助かった。」などの感想が子どもたちの「やる気」につながっています。

褒められると嬉しくなるのは子どもも大人も一緒です。「やる気」になった子どもたちを褒め、「本気」で取り組む「元気100倍」な姿がたくさん見られるようにしていきたいですね。

実物にふれること


 

 長い夏休みが終わり、普段の生活へと戻ってきました。夏休み明けの子どもたちは、7月よりもさらに心も体も成長したように感じられ、私も嬉しくなりました。

 

 私は、夏休みの期間、「普段行けない場所に行こう!」という目標を立て、2つの場所を訪れました。それは、東京国立博物館と静岡県の登呂遺跡と博物館です。どちらも、とても楽しく、興味深い場所でした。

 この2か所を訪れて私は、実物にふれることの大切さを改めて実感しました。その土地の雰囲気を感じたり、何百、何千年も前に作られた物を目にして、その時代の人々に思いをはせたり…。行ってみて、見てみないと分からないことがたくさんありました。そして、このような経験を、学習の中で子どもたちにたくさん経験させてあげたいと強く感じました。

 

 4月から現在までの5年生の学習では、国語の時間に新聞やタブレットを用いて記事を読んでみたり、理科の時間にインゲンマメやメダカを育てて発芽や成長の様子を観察したり、総合的な学習の時間にフィールドワークに行って佐原の自慢の場所を見付けたりといった学習に取り組んできました。実物にふれることで子どもたちの関心も高まり、積極的に意見を交換する様子も見られました。これからも、子どもたちが生き生きと学習に取り組めるよう、様々な実物にふれる機会を取り入れ、学習を深めていきたいと思います。

心の灯り


 

停電の日々の中で、私の心に灯りをともしてくれた人がいます。

 

「先生のアパートは、大丈夫ですか?神崎の道の駅の隣のコンビニ、まだ品物買えますよ。」と声を掛けてくださった心温かい近隣の保護者の方。

 

「せんせいっ!」「学校も大変ですよね。うちも暑くて。」とコンビニの空っぽのお弁当棚の前で、天使のような笑顔を見せてくれた、かわいい1年生とそのお母さん。

 

「いろいろ充電器とか使える物持って行きますね。」「お弁当、こっちから買って行きますね。」「復旧するまで、一緒に涼んでいきますか?」とファミレスでの夕飯に付き合ってくれた、ひまわりみたいに明るい後輩。

 

「また明日です!お疲れ様でした。」と「圏外」で待つ家族の夕飯を調達しながら、家路を急ぐ親孝行な後輩。

 

丸付けも終わったし、次は、子どもたちが来たらすぐに、運動会のダンスの練習ができるように、もう一回、学年ダンスおさらいしてみる!」とエアコンの効かない研修室で、バッテリーの残り少ないiPadを片手に振り付けの確認をするかわいい先輩。

 

「電気付かないの?」「水は出るの?」「香取市、全国ニュースに出てるよ!」「復旧まだか?」「ガソリンあるのか?」と日に何度も何度も連絡をくれる、遠く離れた両親。

 

みなさんは、誰のことが思い浮かびましたか。「支えてくれる人がいるということ」に気付くことができたなら、予測困難な時代も乗り越えられるのではないかと信じています。

復旧に携わってくださった全ての方に感謝して、今日からは、教室の電気を心を込めて消そうと思っています。