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芋苗成長日記14 10月6日(火)
立派な芋畑になりました。最初は成長が遅く、どうなることやらと気をもんでいたのですが、なんとかなりました。土の中ではすくすくと成長していることを願っています。秋の空を背景に撮ってみました。(文責 海寳)
前期最後の週です。 10月5日(月)
コロナ禍により、令和2年度のスタートは大きく遅れました。しかし、夏休みの短縮や土曜授業によって少しずつ授業の遅れは取り戻しつつあります。ただ、6年生の修学旅行をはじめ、楽しみにしていた校外学習などの行事は、大きく変更せざるを得ませんでした。
それでも子供たちは誰一人として不満を口にせず、毎日黙々と授業に取り組んでいます。ほんとうは校外学習やさまざまな行事などでメリハリをつけさせたいところですが、我慢が続いています。仕方ありません。
そのような中、来週の土曜日には運動会の代わりとなる「わらびっ子 スポーツDAY」を開催します。規模を縮小して半日の開催ですが、今日から練習も始まり、子供たちも楽しみにしています。6年生もやっと活躍の場ができました。全校の中心となってぜひ頑張ってもらいたいと思います。
波乱の前期は今週で終わります。一つの区切りではありますが、すでに後期への準備も着々と進んでいます。金曜日には通知表を受け取って、後期への目標をはっきりさせたいところです。がんばりましょう。
6年生は、来月、修学旅行の代替として日帰りでマザー牧場へ行ってきます。体調を整えておいてください。 (文責 海寳)
児童引き渡しへのご協力ありがとうございました。 9月25日(金)
昨日は、台風が東の太平洋上を通過する影響で午前中と夕方に荒天の予報が出ていたため、前日の段階でスクールバスの運行を中止して、すべての子供たちを各家庭による送迎に切り替えました。幸い天気は大きく崩れることなく、警報も発令されなかったため、安全に登校することができました。下校時もスクールバスを運行しないことを決めていたので、「引き渡し」の練習を兼ねて各家庭に迎えをお願いしました。わらびが丘小が開校して初めての引き渡しだったので、学校職員も昼休みに各分担と動きを確認しました。短時間でスムースに引き渡せるよう、そしていつ緊急の引き渡しが必要になってもよいように、緊張感をもって、本番を想定しながら行いました。
迎えの順番については、校門前の双方向からの混雑を避けるために、旧小学校区ごとに時間をずらしました。結果、大きな混雑やトラブルもなく、短時間で引き渡すことができました。普段は送迎時に使わないスクールバス専用の出口を使い、ドライブスルー方式で行いました。引き渡し時には、迎えに来た人が確実に家人であることを確認する流れもできました。昨年10月25日の豪雨時の対応を思い出しながら、いつ引き渡しになってもよいように、いや、あのような状況が来ないことを祈りたいと思います。 (文責 海寳)
廊下掲示&展示が増えています。 9月25日(金)
Y先生が、1階職員室前の廊下に現在作成中の「キラッ! わらびっ子」コーナーが埋まってきています。「こんなわらびが丘小学校になってほしいな」という一人一人の願いや思いが気球に乗って飛んでいこうとしています。その周囲には、「こんなことしてくれてうれしかった」という友だちのやさしさや、人知れずみんなのためにしてくれていることを紹介するカードが貼られています。まだ余白はたくさんあります。子供たちの素晴らしい行動で埋め尽くされることを期待しています。
また、2階の2年生の教室前には、図画工作科で作成した作品が展示されています。「コロコロ大作戦」と名づけ、身近なものを利用した動くおもちゃ作りです。様々なアイデアが駆使されています。発想力が豊かに広がりますね。 (文責 海寳)
参加型廊下展示~ヒマワリのたねはなんこあるでしょう?~ 9月25日(金)
1年生の教室の入り口に、大きなヒマワリが鎮座しています。横のポストには、「たねはなんこあるでしょう?」との問いかけとともに、その個数を予測して用紙に記入して投函できるようになっています。写真の女子児童は一生懸命数えています。短い休み時間のうちに数え終えることができるでしょうか。でもその前に、大きな単位を数えられるのかどうか、そちらのほうが心配です。まだ習っていないのですから。 (文責 海寳)
芋苗成長日記13 9月23日(水)
先週からどれぐらい変わったのか見分けがつかないくらいになりました。県道沿いの芋畑では収穫が始まりました。あと少し待ちましょう。 (文責 海寳)
熱中症対策 ~ミストシャワー設置~ 9月17日(木)
朝夕の気温も下がりだいぶ涼しくなってきました。しかし、日中はまだまだ暑い日があり、熱中症の危険性はなくなったとは言えません。そこで、グラウンドの一角に「ミストエリア」を設けました。業間休みや昼休み、体育の時間や放課後の部活動時など、一時的にクールダウンさせる効果のあるミストシャワーを浴びて熱中症にならないように注意しましょう。現在は試験的に1列だけ実施していますが、近々2列にしてより効果を高める予定です。
子供たちは、
「すずしい~」
「きもちいい~」
「あめみたい~」
「これとうきょうにあるやつ?」
と、大喜びでミストを浴びて涼んでいました。
これからはじまる運動会練習でも威力を発揮してくれることと思います。 (文責 海寳)
芋苗成長日記12 9月14日(月)
芋の葉がかなり密になり、畝と畝の間の土が見えなくなるほど茎が広がってきました。この様子だと、あと1か月ぐらいで収穫できるかもしれないとのことです。ワクワクしてきましたね。4年生の皆さん、草抜きをがんばりましょう。 (文責 海寳)
リサイクル活動への協力ありがとうございました。9月14日(月)
昨日、第1回のリサイクル活動を行いました。朝早くから、地区理事・環境安全部の皆さんを中心に各地区をまわり、古新聞や段ボールなどのリサイクル資源を回収しました。学校では、教職員・環境安全部長・PTA本部役員で声を掛け合いながら積込の作業をしました。約2時間の活動でたくさんのリサイクル資源が集まりました。保護者、地域の皆様の協力に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
なお、悪天候による12日(土)からの延期に伴い、保護者・地域の皆様には、近隣への延期連絡をしていただきありがとうございました。数件、連絡が行き届かず、ご迷惑をおかけしましたので、次回は、連絡の方法を改善できるようにいたします
次回は来年1月16日(土)を予定しております。また、御協力の程、よろしくお願いいたします。(文責:中村)
リサイクル活動の延期のお知らせ 9月11日(金)
明日(9/12)、実施を予定していたリサイクル活動ですが、悪天候の予報のため、明後日の日曜日(9/13)に順延します。
保護者の方には小学校の連絡メールでお伝えしましたが、地域の方々への連絡が難しいところです。できましたらご近所やお知り合いの方へ延期の情報を伝えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
体育館用大型ファン始動! 9月9日(水)
コロナウィルス感染予防対策として、コロナ対策補助金を活用し、体育館用大型ファン2基を導入しました。体育館のギャラリーの窓を開けて、フロアの対角線上に設置し、ファンの向きをお互いに正対しないように少しずらすと、風がうまく対流し効果的とのことです。正面で向き合うと風がぶつかってしまうのでしょう。風力も強いので、体感としてかなり涼しくいい感じです。熱中症対策としても有効です。体育の時間や放課後の部活動にも強い味方になることでしょう。オレンジ色の工業用ファンも、これまでよくがんばってくれました。あのサイズでも大きいなと思っていましたが、並べてみるとサイズの違いにびっくりですね。今後も併用して、換気の効果を上げていく予定です。
昨年の今日(9/9)は、台風15号が房総半島を直撃し、大きな爪痕を残した日です。あれから1年たちました。関東地方に上陸した台風としては最強クラスの台風だったので、この地域でも倒木や停電、断水など、かなりの被害が出て不便な思いをしました。地域によっては携帯電話すらもつながらず、この情報化の時代にあって、通信網が途絶えてしまうとこんなにも不安になるのかと身に染みて感じました。あの悪夢のような日々がよみがえってきます。
この体育館は、災害時には避難場所・避難所にもなります。もし、そのような事態になったとしても、この大型ファンは活躍してくれることでしょう。
わらびが丘小の体育館は太陽光発電を備えており、停電になってもある程度の電力は確保されていますのでご安心ください。 (文責 海寳)
芋苗成長日記11 9月7日(月)
じわじわと広がってきています。私たちの今の社会では密は避けたいところですが、芋の葉の密は大歓迎です。どんどん伸びていってほしいものです。 (文責 海寳)
旧福田小、旧神南小HPについてのお知らせ 9月4日(金)
旧福田小学校、旧神南小学校のホームページについてお知らせです。
今年の3月末日をもって閉校した両校ですが、学校ホームページは今でも閲覧できる状態にあります。しかし、9月30日をもって両校のホームページを閉じることとなりました。
10月1日からは閲覧することはできませんので、ご了承ください。
新作登場!~K先生の図書館シリーズ~ 9月4日(金)
K先生の新作掲示物が、図書委員会コーナーを飾っています。新作は「七ひきの子やぎ」です。こわいおおかみが家にやってきました。子やぎたちはいっせいにかくれました。おおかみに見つかったらたいへんです。いたるところにかくれています。時計の中にもかくれました。かくれている子やぎたちをぜんぶ見つけられるかな? (文責 海寳)
高木知明先生(校歌作詞者)が来校されました。 9月4日(金)
昨日、わらびが丘小学校の校歌を作詞された高木知明先生が来校されました。実際の学校の様子を見てみたいとのことでした。
校歌に込めた思いを次のように語ってくれました。
歌詞の中で「広がる笑顔」「明るい心」は学校で学ぶ児童そして教職員がともに「笑顔」を絶やさず、お互いに心を開いて前に進む、よりよい学校になってほしいという願いを込めています。
歌詞の中にある「花」「鳥」「空」は、だんだんと目線を高く上げて頑張ってほしいという願いを込めました。
歌の構成は、セオリーに基づき、「起・承・転・結」のストーリーでまとめました。
(例) 起:歌おう 歌おう 元気よく
承:力いっぱい 仲間とともに
転:こもれ陽ゆれる 学び舎に
広がる笑顔と 明るい心
結:花も開くよ 緑の大地
わらびが丘 わらびが丘小学校
一番の歌詞は1・2年生を(歌おう、歌おう)、二番の歌詞は3・4年生を(学ぼう、学ぼう)、三番の歌詞は5・6年生(進もう、進もう[未来へ])の姿を思い浮かべてつくりました。
校歌を、元気に胸を張って歌ってほしいと願い「歌おう 歌おう 元気よく」の歌詞を入れました。
一番の「緑の大地」は、「北総台地」を思い浮かべ書きました。
二番の「豊かな森」は、香取神宮から神南・福田に続く森をイメージしました。
三番の「歴史」は、古くは本矢作の千葉氏一族の繁栄、江戸時代の幕府の軍用馬育成の牧、明治時代以降の甘藷(かんしょ=さつまいも)の産地としての長い歴史を思い浮かべ「歴史」の言葉を入れました。
広くて明るい校舎や、子供たちが落ち着いて真剣に学習に励んでいる様子を拝見して、思い描いていた通りの雰囲気に胸が熱くなりました。
高木先生は、香取市立新島小学校校歌の作詞もされています。
高木先生、わざわざお出でくださりありがとうございました。素晴らしい校歌を、これからずっとずっと子供たちとともに歌い継いでいきます。 (文責 海寳)
【高木先生の経歴】
・日本作詞家協会会員 ・日本作詞家協会東京地区会代表 ・日本音楽著作家連合会員
旧香取郡小見川町(現香取市)出身 ※HPへの掲載についてはご本人の承諾を得ております。
福田小学校閉校記念誌が完成しました 9月3日(木)
福田小学校の閉校記念誌「追憶」が完成しました。今週から各地区の区長様をとおして、または郵送で旧福田小学区の皆様はじめ卒業生、教職員、関係各位の方々のお手元に届いていることと思います。閉校記念事業実行委員の皆様はじめ玉稿をお寄せくださった皆様、本当にありがとうございました。
神南小学校と同じく、この記念誌の配付をもって閉校記念事業の一切を終了とさせていただきます。本事業に携わったすべての方々の協力に対して、あらためて感謝申し上げます。
なお、本記念誌も数冊の予備がございます。ご希望があれば実費にてお分けできますので、わらびが丘小学校(0478-79-6655)までご連絡ください。よろしくお願いします。 (文責 海寳)
「難しいことをやさしく」 9月2日(水)
むずかしいことをやさしく
やさしいことをふかく
ふかいことをおもしろく
おもしろいことをまじめに
まじめなことをゆかいに
そしてゆかいなことはあくまでゆかいに
これは、小説家で放送作家の井上ひさし氏の言葉です。劇作家でもある氏が、演劇について語った言葉なのではないかと思っているのですが、教育にも大いにあてはまるのではないかと思っています。
この言葉を初めて知ったのは、確かどこかで読んだ永六輔(えいろくすけ)氏の文章からです。あいまいな記憶ですが、初めの3行だけが紹介されていました。それだけでもインパクトは大きかったのですが、のちに続きがあるということを知り、調べてみると前述の3行でした。写真は本校の校長室及び職員室に貼ってあるものです。やや言い回しが違っていますが、平易な言葉で指導の本質をついている印象的な言葉です。
授業の基本は「楽しくてわかりやすい」だと思っています。そこに楽しさがなければ子供たちは興味をもって話を聞くことはできません。各先生方の教材研究の力がモノを言います。指導者として永遠に追求できるテーマかもしれません。
本校の先生方は「楽しくてわかりやすい」授業をめざして日々実践しています。 (文責 海寳)
芋苗成長日記10 9月2日(水)
だいぶ芋畑らしくなってきました。順調です。でも、まだ土が見えている部分があります。土の部分がすべて葉で覆われるぐらいに伸びたら、次は何をするのでしょう? 「つる返し」? 収穫前に何か子供たちも手をかけられることがあればいいなぁと考えています。 (文責 海寳)
学校再開 8月24日(月)
2週間の夏休みをはさんで今日からまた授業が再開しました。朝、登校した子供たちに声を掛けました。
「楽しい、充実した夏休みを過ごせましたか?」
「うん、いっぱいあそんだ」
「はい、家族でバーベキューをしました」
「庭のプールであそんだ。冷たくて気持ちよかった」
「家の中で、テレビやゲームばっかりやってた」
「ずっと本を読んでた」
「う~ん、学校のほうがいい。友だちに会えるから」
今年は期間も短く、しかも猛暑だったのですが、子供たちなりに過ごせていたようです。とにかく、大きな事故もなく、みんなの元気な顔を見られたことが一番うれしかったことでした。
今週は、再び午前中の4時間授業です。コロナウィルス対策に加え、熱中症の危険もあります。熱中症対策にも十分配慮していきたいと思います。 (文責 海寳)
芋苗成長日記9 8月24日(月)
つるも伸び、かなり密になってきました。畝と畝の間の圡の部分が見えなくなるくらい伸びてほしいですね。 (文責 海寳)
芋苗成長日記8 8月19日(水)
つるが伸びてようやく芋畑っぽくなってきました。まだまだぐんぐん伸びていってほしいところです。 (文責 海寳)
終戦記念日に考える ~「祈り」について~ 8月15日(土)
今日は終戦記念日です。例年であれば各地で戦没者追悼慰霊式が開催されるところですが、今年はコロナウィルス感染防止のため中止が相次いでいるとの報道がなされています。しかし、戦後75年の今年も、各地で平和への祈りは続いています。
「祈り」の語源を調べてみると、「生(い)を宣(の)る」=いのる、「意を宣る」=いのる などと出てきます。「宣る」とは、もともと神や天皇が神聖なる意向を人々に対し口で言ったりして表明することだそうです。「意」という字を分解すると、心と音になります。心の音ですね。普段は考えたこともないけれど、何かを想像させるフレーズです。
「命」の語源も、「生の内」=いのち、「息の内」=いのち と出てきます。105歳で亡くなった聖路加国際病院の名誉院長だった日野原重明先生は、「命とは生きている時間である」とその著書で言われていましたが、ほんとうにそうだなと思わず納得してしまいます。
8月は、ヒロシマ・ナガサキの原爆被害者追悼の祈りをはじめ、祈りの季節とも言えます。
近年、世界的規模で噴火や地震、台風などの自然災害が猛威をふるい、人間の力をはるかに超えた自然の力になすすべもないという出来事が続いています。
アメリカのカリフォルニア大学では「祈りの効果」を研究し、現在の科学では説明がつかないが、確かにその効果は確認できることを実験で証明しています。
私たちもことあるごとに無事を祈る、健康を祈る、幸せを祈る、成功を祈るなど、祈りと共に日常があることは間違いありません。最後に頼ったりすがったりするのは、やっぱり何かに祈ることなのでしょう。
ハワイは英語で“Hawaii"と書きます。なんで最後に"i"が2つあるんだろう? と疑問に思い調べてみると、ハワイ語で”Ha"は生命、“Wai"は水、”I"は魂を表しているとありました。
「い」は命であったり魂であったり、何か共通のものを感じた気がしました。
言葉に目をとめて、疑問に思ったことを調べてみると新しい発見があります。昔は百科事典や専門書を調べてみないとわかりませんでした。また、図書館にいって本を探す手間を考えると、探す気も失せてしまうほど時間がかかることばかりでした。しかし、「超スマート社会」になりつつある現在、パソコンやスマートフォンをはじめとする素晴らしいツールを得て、インターネットを通して簡単に調べられるのでほんとうに便利な世の中になりました。時間がかからなくなった分だけ新たな発想を広げて調べてみるのも興味深いものがあります。
ただ、この便利さを享受している現代に生きる私たちの平和は、戦争に散った多くの犠牲の上に成り立っていることを忘れてはなりません。そして、インターネットを介さずとも、戦争により多くの家族に降り注いだ悲しみや絶望、やり場のないつらさなど、実際に聞くことはできない埋もれている貴重な事実を、身近にある図書の活字がまるで語りかけるように私たちの耳に届けてくれるのです。
コロナウィルスの影響で外出を控えざるを得ない日が続いています。自宅の古い本棚に眠る、価値ある一冊との出会いを求めてみてはいかがでしょうか。私は、学校の図書室の本棚にあった「あの日を生きて-私の戦争体験記- 佐原市」(平成4年刊行)を読みながら、平和への祈りを新たにしています。 (文責 海寳)
水は方円の器に従う 8月14日(金)
「水は方円の器に従う」
これは、閉校した神南小学校の玄関に飾られていた木彫の書です。現在はわらびが丘小学校の校長室に飾られています。
揮毫(きごう)したのは、渡邊操(存軒)先生です。言葉の意味は、「水は、入れ物の形によって四角(方)にも丸(円)にもなる。人もこれと似たようなもので、交友関係や環境によって、良くも悪くもなる」とのたとえです。出典は「韓非子(かんぴし)」※中国戦国時代末期の思想家韓非(かんぴ)の著書。
渡邊操先生は、安政2(1854)年、旧良文村(小見川)久保に生まれ、東京で学業を学び明治14(1881)年、自宅に現在の千葉県立小見川高等学校の前身となる「無逸塾(むいつじゅく)」を開き、地域の青年教育のために奔走したそうです。(神南小学校閉校記念誌より)
この言葉は、見方によっては、「様々なものに柔軟に適応する」とも解釈できますね。
「上善は水の如し(じょうぜんはみずのごとし)。水は善(よ)く万物(ばんぶつ)を利(り)して争わず」という言葉があります。これは、中国の春秋時代の哲学者である老子の言葉です。意味は「最上の善は水のようなものである。水は万物を助け育てて自己を主張せず、他と争わず、だれもが嫌うような低いほうへ流れて、そこにおさまる」というものです。
水にまつわる言葉はいろいろありますが、それだけ大切なものであるからでしょう。
本校も、環境に左右されやすい子供たちが良くなるための「素晴らしい入れ物」になれるように、教職員一同力を尽くしていきたいと思います。 (文責 海寳)
芋苗成長日記7 8月12日(水)
茎が伸びてきて、畝から滑り落ちるように葉が広がっている場所が見られるようになってきました。少しずつですが、生長が見られます。しかし、場所によっては生育不良なのか、やや寂しいところもあります。これから伸びていってくれるといいですね。でも、今年は1年目です。作物が育つ土壌としてどうなのかを探る意味での試験的な取組でもあります。大体の感じをつかんで来年に向けての肥やしにしていければと思います。 (文責 海寳)
神南小学校閉校記念誌が完成しました。 8月7日(金)
神南小学校の閉校記念誌が完成しました。地域の皆様や御寄付をいただいた方、原稿執筆者、卒業生など多くの方々からお力添えをいただきましたことに深く感謝申し上げます。各区長様を通じて、または郵送で、すでにお手元に届いている頃かと推察します。ページを繰るごとに懐かしさがこみあげてくるのではないでしょうか。
なお、このアルバムの配付をもって、閉校記念事業の一切を終了とさせていただきます。閉校記念事業実行委員会の皆様、長期間にわたり本当にありがとうございました。
神南小閉校記念誌ですが、数冊の予備がございます。神南小の卒業生の方に限り、先着順で実費でお分けすることは可能です。注文できなかった方や、新たに手元に置きたいという方がいらっしゃいましたら、[わらびが丘小学校 79-6655]までご連絡ください。無くなり次第終了とさせていただきます。よろしくお願いします。 (文責 海寳)
2030年の社会とは③ 〜リーディングスキルを問う問題〜 8月4日(火)
今回は、私(海寳)が、6年生の算数の問題を作成してみました。算数の問題を作ったのは初めてですが、日常にありがちな設定をしたうえで、どう対処するかを図ってみました。単元名は「割合」です。学習課題は、「日常生活で生きる割合の考え方を知ろう」です。
問題は以下のとおりです。100%オリジナルです。
《さんすうのもんだい》
・お母さんと買い物に行ったゆあちゃんは、ずっとほしかったくつが70%引きで売っているのを見つけました。ほしい色とはちがいますが、色ちがいだと、さらに30%引きです。
どちらを買うかまよってしまいました。
もとのねだんは3,500円(税別)です。
もし、あなたがゆあちゃんとすごく仲の良い友だちだとして、「こっちのほうがいいよ」とおススメするならどちらですか。
また、それはなぜですか。「だってさぁ、」に続くように、二つ以上の理由を入れなさい。
買う時にはらう金がくもふくめてせつめいしなさい。
ちなみに、ほしかったくつはげんてい5足で、2足のこっていますが、色ちがいのくつは、同じくげんてい5足で、のこりは1足だけです。
さんすうのもんだい 回答用紙
氏名
ゆあちゃん、私は がいいと思うよ。
だってさぁ、
①
②
③
だから、 すれば?
まずは5分間で考えてみよう、と指示しましたが、途中で「あと5分」「あと10分」と要求され、一生懸命考えている様子に思わず「いいよ」と言ってしまいました。
問題文をよく読み込み、頭を抱えながら深い学びに入っていました。
子供たちの回答で最も多かったのは「色ちがいのくつをおススメ」でした。理由は、安いから。余ったお金で他のものを買える、というものでした。
また、70%引きからさらに30%引きに「えっ? タダ?」と考えてしまう子もいました。「さらに」という言葉の意味を飛ばしてしまったようです。まさに、リーディングスキルが問われる部分です。
さらに、限定5足で残り2足などの条件付けがなされているので、その部分も考えながらの理由付けができるとよいと思います。
全体的な傾向を聞いた後で、「税別」と「税込」の値段の違いや、考えられるパターンを5種類あげると「それもありかー」「じゃぁ・・・」「ちょっと変えようかな」という表情をした子が何名かいました。
また、自分で買うのではなく、すごく仲の良い友だちにおススメするという状況を考え直し、相手の気持ちに思いをいたすことで、また違った理由を考えられる可能性を感じました。
問いでは、「おススメするならどちらですか?」と尋ねていますが、「両方買えば」という考え方も間違いとは言えません。実際の場面ではあり得るからです。
もっと極端に言えば今回の問題では、「全部(3足)買うのもありかも」という発想も面白いでしょう。なぜなら、全部買っても元の値段よりも安いのですから。2足、あるいは3足同じ靴を買うことのメリットを出し合うことで、新たな価値観に気づくこともあるはずです。
2030年の社会に必要な思考の一つとして、「AかBかを考える中で、Cという発想を持てることが大切だ」と言われています。この発想こそがAI(人工知能)には持てない力だと言われています。
交流に時間をかけられれば、より多くの理由をつむぎだせるのではないかと思いました。
正解のない課題に、あらゆる知識と経験を動員して頭をひねっている子供たちの姿は、まさに「学び」の姿と言えます。
ソーシャルディスタンスは意識させていたのですが、学習に夢中になるとどうしても・・・。 ・・・言い訳になってしまいました。 (文責 海寳)
梅雨が明けました。 8月3日(月)
梅雨が明けました。梅雨明けに合わせたかのようにヒマワリも大きく花を開かせています。青空もまぶしいぐらいです。やっと夏が来た、という感じです。
多くの学校では本日から夏休みとのことですが、本校では休校期間の学習の遅れを取り戻すために、今週いっぱいと24日からの週に午前中4時間授業を行います。今週は午後に保護者との二者面談も行います。今週を乗り切れば夏休みです。頑張りましょう。 (文責 海寳)
芋苗成長日記6 8月3日(月)
芋の葉がかなり密になった感じがします。場所によっては黒いマルチが見えないぐらい茎をのばし、葉を広げているところも見られます。梅雨も明け、真夏の日差しを受けて葉の色も濃緑に近づいてきました。
ヒマワリが咲きました。 7月31日(金)
教務主任のY先生がフェンス際に植えた約300本のヒマワリが咲き始めました。旧三中時代は大きな樹木がうっそうと茂っていた場所です。しかし、スクールバスの出口をつくるためにすべて伐採されました。おかげで明るくすっきりしました。しかし、すっきりしすぎてやや寂しい感じでもありました。そこに、Y先生が一本一本苗を植えていったのでした。休校期間中の夕方に植え続け、約2週間かかってすべて植え終わりました。
あとに続いて次々にフェンス際を彩ってくれるのが楽しみです。 (文責 海寳)
ふくおくんとじんこちゃんと? 7月30日(木)
昇降口から2階に上がる途中に、ソーシャルディスタンスを意識させるために福男君(福田小)と神子ちゃん(神南小)が待ち構えています。養護教諭のY先生が作ったもので、一斉登校が始まってからしばらくは保健室前に、7月に入ってから現在の場所に移動してきました。
すると、きのうの朝、今まで見たことのないキャラクターが増えています。チャタロウくんです。神南小キャラクターのアオバズクのアオタロウくんならぬ「チャタロウくん」。みんなのソーシャルディスタンスをまばたきもせずに見張っています。
みんな、ソーシャルディスタンスを守りましょうね。
でも、もし守らなかったらどうなってしまうのでしょうか。 (文責 海寳)
いじめゼロ宣言! 7月30日(木)
児童会運営委員会が中心となって、各クラスで作成した「いじめゼロ宣言」を児童用昇降口にはり出しました。いじめを絶対許さない姿勢と、だれにでも親切に思いやりのある態度で接しようとする気持ちがたくさん伝わってきました。
一人一人の思いの結集が学校全体の雰囲気を作っていきます。みんなが安心して生活できるわらびが丘小学校にしていきましょう。 (文責 海寳)
2030年の社会とは② ~無意識の意識化~ 7月28日(火)
新型コロナウイルスの感染拡大防止の一環として、国からは企業に対して「テレワーク」が推奨されています。緊急事態宣言下では、多くの企業でテレワークが実施され、その可能性を評価した声も聞かれます。ただ、仕事によってはテレワークが不可能な職種もあるので、一概に良いとか悪いとかの評価は出しづらい面もあります。
ところで、「テレワーク」の意味を考えたことはありますか。
「テレ」を使った言葉を集めてみると次のようなものが頭に浮かびます。
テレビジョン tele-vision
テレフォン tele-phone
テレパシー tele-pathy
テレスコープ tele-scope
テレポーテーション tele-portation
「テレ」(tele)はもともとギリシャ語で「遠い」を表す言葉だったそうです。現在は「遠方の」「電信の」という意味で使われるそうです。
テレビジョンは「遠くに画像を送る」、テレフォンは「遠くに声(音)を送る」という意味になります。
共通するものを取り出して意味を探り、語を分解して考えると、うっすらと語の成り立ちが見えてきます。
「テレワーク」の意味があぶりだされてきたでしょうか。
「物語」の「物」の意味を知っていますか。
と、尋ねると多くの返答は「考えたこともない」でした。
「物」(もの)に対するのは「事」(こと)。「こと」とは、古事記や日本書紀など「事実」を表すと言われています(はたしてどこまでが事実かは定かではありませんが)。それに対する「もの」は、「現実にはないもの、霊的なもの」を表すと言われています。「物の怪(もののけ)」の「もの」と通じるかもしれません。
つまり、事実ではない(フィクション)、現実にはない話を語る(騙るーかたる)ことを「物語る」というわけです。
このように、あたりまえのように言葉だけを覚えて、その意味なんて「考えたこともない」ということが身の回りにはたくさんあります。そのようなことに目をとめて不思議に思ったり疑問を持ったりすることから学習は始まります。まずは目をとめる(意識化する)ことを習慣化させることが大切です。そして調べて意味を探るのです。
これこそが「無意識の意識化」であり、「主体的な学習」の始まりです。
NHKの「〇〇ちゃんに叱られる」という番組は、まさにそれを地で行っています。
新たに得た知識や、自分で発見した考えは誰かに話したくなります。誰かに聞いて欲しくてたまらなくなります。その結果、「へぇ〜」「初めて知った」「すごい!」というリアクションが返ってきたら最高です。気分がよくなって、もっといろいろな人に話したくてしょうがなくなります。
「アウトプット」の効果です。相手から良い評価を得ることで、繰り返してしまう。その結果、一生忘れない知識として定着します。
これまでの学習は、知識を得て(インプット)、それを生かす(アウトプット)までに至らないことが多くありました。生かすのはテストぐらいでしょうか。しかし、本来の学習は日常生活や社会生活で生かすためにあるのです。使って生かす(アウトプット)ために行うのが学習です。「学びの必然」です。不思議や疑問が「知りたい」「解決したい」に変わり、調べて考えてまた調べてわかったことを誰かに伝えて評価を得る。その評価が良い感触なら気分よく他の誰かに話したくなり、また気分よくなる。このようなプラスのスパイラルが自然に学習効果を上げていくのです。
新しい学習指導要領は2030年の社会に生きる目の前の子供たちに、今、身に付けさせるべき力は何かということを見据えて、「主体的・対話的で深い学び」「無意識の意識化」「正解のない課題に立ち向かう」「合意形成能力」「発想とひらめき」「創造力」「課題発見・解決能力」「メタ認知」などをキーワードとして、それぞれの発達段階に応じて学習内容を定めています。
今日はこの辺にしておきます。 (文責 海寳)
ペーパークラフトアート 7月27日(火)
少人数指導員のK先生が、図書室前の掲示板を夏らしく飾ってくれました。驚くのは紙で作ったキャラクターたちのその精巧さです。手が込んでいます。いったいいつ作っていたのでしょう。この夏バージョンの前の、梅雨バージョンも素敵でした。「雨に濡れる紫陽花」がテーマでした。見どころは、雨粒の一つ一つまで細かく貼られていたことです。スズランテープを細く裂いて斜めに幾筋も貼り、そこに一粒一粒の雨粒を貼っていたのでした。
今回の昆虫やキャラクター、そしてひまわりの編み込みなど、本当に細かな部分に先生の職人技が光っています。どこにどんな工夫があるのかをよく観察して、若い先生方はじめ児童の皆さんにもその技術を自分のものにほしいと思います。
こちらは職員室前の壁の様子です。玄関から入って正面の場所です。
ここには、これから「わらびが丘 こんな学校にしたい キラッ!わらびっ子」と題し、わらびが丘小学校がこんな学校になったらいいな、という全校児童一人一人の思いを気球に乗せてはりだす予定です。現在Y先生を中心にして作成中です。完成をお楽しみに。 (文責 海寳)
芋苗成長日記5 7月27日(月)
葉っぱがかなり大きくなった感じがします。少しずつ密集地が増えてきました。
左の写真は学校の前の畑です。これぐらいになるにはあとひと月はかかるでしょうか。楽しみです。
中学2年生の国語の教科書に「夏の葬列」(山川方夫作)という作品が載っています。真夏の芋畑を舞台にした、幼いころの出来事が主人公の人生を翻弄させてしまうお話です。偶然が偶然を呼び、それが最後には必然になってしまったかのような錯覚を起こさせる不思議なストーリーになっています。
過去と現在を行き来する構成になっていますが、各場面の第1文が芋畑の様子を描写しています。クライマックスに差し掛かる場面の第1文は、
「芋の葉を白く裏返して風が渡っていく。」
最も印象的なフレーズです。
このお話の中では「白」という色がひとつのキーワードになっています。熱く照り続ける白い真夏の太陽。遠くで白く輝く海。そのような日常の中に、非日常である葬列の白い装束。主人公のみが知る「白」に隠された秘密とは。主人公が幼いころ体験した悪夢のような事実(戦争中、疎開先でいつも自分をかばってくれた二つ年上の白いワンピースを着たヒロコさん。その日も芋畑の中で一緒にいたそのとき、突然やってきた艦載機の機銃掃射に動けなくなった自分をヒロコさんは必死にかばってくれたのに、恐怖の極限だった彼は逆にヒロコさんを突き飛ばして死なせてしまったという過去)をずっと重荷として避け続けて生きてきた自分。他の誰も知らない過去の事実。今は、エリートサラリーマンとして毎日を送っているが、ある日の出張帰りに、あの悪夢のような場所に戻ってきます。あの日と同じ芋畑を眺めることを一つの区切りとして、あの悪夢を自分の中に永遠に埋葬しようとしたのでした。ところが、新たな事実が発覚し、逆に二重の苦しみを背負うことになります。それは、ヒロコさんの死とともにそれが原因で亡くなったヒロコさんの母の死でした。結果、彼は二つの死を受け止めて生きていく覚悟を決めるのでした。それまで避け続けてきて、悪夢のような記憶を永遠に自分の中に封印しようとしたのに、逆に苦しみが倍になってしまったという悲劇。戦争の時代の、けっして特別ではなくありがちな日常のある一場面が、少年の人生を翻弄した読み応えのある小説です。
「芋の葉を白く裏返して風が渡っていく」
芋の葉の裏側に隠されていた白。風が、それまで隠れていたもうひとつの事実を白日の下にさらしたこと。いったんは「白いワンピース」を着たヒロコさんは自分が突き飛ばして死んだのではないのだと勘違いし、自分は無罪(シロ)だと軽はずみに思ってしまったこと。
最後のどんでん返しを暗示するかのような巧みな表現として、しかも何気ない日常を切り取っただけの平凡な描写に込められた深い意味に、ついため息が出てしまいます。
読むたびに何か新しい意味を見つけてしまいます。
読書は、本との対話であり、著者との対話であります。古い本であれば、歴史上の人物との対話でもあります。そこにどんな意味を込めたのか。何を語ろうとしたのか。読み手は、作者の真意を探り、意味を知ろうとします。しかし、読み手は自分自身の経験と関連付けて新しい理解をすることで独り歩きを始めます。著者の意図と離れていきます。
読書とはそんなものだと思います。それぞれが、それぞれの感じ方や考え方を持つことで良しとする。これからの「正解のない課題に対して、ひとりひとりが納得解や最善解をもたなければならない」時代に、最低限必要なスキルとなるはずです。
話が長くなり、しかも全く関係ないところに飛んでしまったことを深くお詫びします。芋苗は順調に育っていました。 (文責 海寳)
2030年の社会とは① 7月22日(水)
「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後に、今は存在していない職業に就くだろう」
これは、2011年8月7日のアメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」紙のインタビュー記事で、キャシー・デビッドソン氏(ニューヨーク市立大学大学院センター教授)が語った言葉の一部です。
このほかに、
「今後10~20年程度で、約47%の仕事が自動化される可能性が高い」
(マイケル・A・オズボーン氏 オックスフォード大学准教授)
など、社会構造が大きく変化することを予測した意見が同じ時期に目立つようになりました。
2011年に小学校に入学した子供が大学を卒業するのは2027年です。今年は2020年なので、7年後ということになります。
現在の6年生にあてはめれば大学1年生、1年生なら中学2年生になります。もうすぐです。
確かに、AI(エーアイ=人工知能)の発達により、身の回りの様々なことが一層便利になってきています。
「Society(ソサイエティ=社会)5.0」という言葉もよく耳にします。Society1.0は狩猟社会、2.0は農耕社会、3.0は工業社会、4.0は情報社会、そして、次に来るのが「超スマート社会」と言われています。現在はもうすでにそこに足を踏み入れているかもしれません。「スマホ」(スマートフォン)は、だれもが普通に持つ時代になっているのですから。自動車も文字通り「自動運転」がすでに実用化されています。人が操作しなくてもAIが操作してくれるようになってしまっています。
そのような現実を考えれば、65%の新しい職業というのはあながち間違いではない気がします。皆さんはどうお考えですか?
小学校では、今年から新学習指導要領が全面実施されています。
学習指導要領とは、全国どこの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省が学校教育法に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めたものです。10年ごとに改訂されます。
学習指導要領では、小学校、中学校、高等学校ごとに、それぞれの教科等の目標や大まかな教育内容を定めています。これらを基本にして、学校では地域や学校の実態に応じて教育課程を編成しています。
今回の改訂では、これまでと大きく変わったことがあります。
それは、「何を理解しているか、何ができるか」「理解していること・できることをどう使うか」の先に「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」という新しい時代に必要となる資質・能力の育成がクローズアップされたことです。
そこには、
「人工知能が進化して、人間が活躍できる職業はなくなるのではないか」
「今学校で教えていることは、時代が変化したら通用しなくなるのではないか」
といった疑問や心配が背景にあります。
長くなりそうなので、この続きはのちほど。 (文責 海寳)
折り紙アート 7月21日(火)
保健室前の掲示板を折り紙アートが飾っています。
学校保健支援員のS先生が作成してくれています。キャラクターから小物まで一部を除いてすべて折り紙でできています。時期に応じて変わっていくので、次はどんなテーマなのか子供たちも楽しみにしています。
子供たちの間でも折り紙がプチブームで、昼休みの保健室や、学級でも一心不乱に折り紙を折っている姿を見かけます。集中しています。折り紙は日本の伝統的文化の一つと言えます。
折り紙は、江戸時代以前からあったようですが、庶民に親しまれるようになったのは江戸時代からだそうです。現在では、「ORIGAMI」として世界各地に広まり、世界中に愛好家がたくさんいるそうです。
日本には、昔から「たたむ」文化がありました。毎日寝具をきれいにたたんで押し入れに入れます。和服も端をそろえて方形(四角)にたたみ箪笥に仕舞います。和室の畳(たたみ)も元はたたんだものなのだそうです。「たたむ」ことは「整理する」ことを意味します。これは水田稲作を主とした農民の勤勉さからきたものだと言えるでしょう。(参照「おりがみの歴史」より)
日本の昔からの住居には、さまざまな「間(ま)」があります。茶の間、居間(いま)、床の間(とこのま)、寝間(ねま) ※寝間着(ねまき) などです。「すき間」も間のひとつです。「間」は襖(ふすま)1枚で仕切られていますが、襖を取り払うと「広間」になります。用途に合わせて自在に広さを変えられる柔軟で便利な作りです。建物を有効に活用しようとする工夫がここには見られます。
ちなみに、襖(ふすま)はもともと「衾(きん)」という字だったそうです。「衾」は「布団(ふとん)、寝具(しんぐ)」をあらわし、寝所(しんじょ、ねどころ)は「衾所(ふすまどころ)」といわれていました。そしてこの字は、中国から伝来したものではなく、日本でできた文字なのだそうです。さらに、「ふすま」という読み方は、寝所をあらわす、文字どおり「臥す(ふす)間」から来ているという説が有力です。
風呂敷の文化も「間」と似たところがあるかもしれません。用途に合わせてさまざまに形を変え、いろいろな場面でとても重宝する便利グッズです。「包む」という、これも古来から日本で発達してきた文化の一つです。環境問題から端を発したレジ袋の有料化によりエコバッグやマイバッグが増えてきていますが、使わない時にはたたんでコンパクトに持ち歩ける風呂敷も、今あらためて見直されています。
折り紙は、「折る」ことで平面から立体に自在に形を変えていきますが、広げれば元の平面に戻ります。この「素材の良さを生かして様々に形を変える」「形を変えても元に戻せる」柔軟性こそが日本人の持って生まれた資質なのかもしれません。
折り紙で、柔軟な思考力や想像力を育んでほしいと思います。 (文責 海寳)
授業に力が入っています③ 7月20日(月)
写真は、左上から順に5年生の算数「小数の割り算」~小数どうしの割り算の方法~、6年生国語「パネルディスカッションで伝えよう」~防災をテーマに~、1年生図工「はじめての生活画」~しゃぼんだまとんだ~、6年生理科「成長と水の関わり」~ホウセンカの水の吸い上げ~ です。子供たちは皆真剣です。授業に集中している様子がわかります。例年であれば、気分は夏休みですが今年は違います。あと3週間、先生方には楽しくてわかりやすい授業をよろしくお願いします。子供たちも授業を楽しみにしています。 (文責 海寳)
芋苗成長日記4 7月20日(月)
茎が伸びて、葉っぱの枚数が一気に増えました。いい感じです。この調子でどんどん生長していってほしいものです。 (文責 海寳)
令和2年度 第1回学校評議員会を開催しました。 7月18日(土)
予定より1か月遅れで第1回学校評議員会を開催しました。福田・神南両地区から3名ずつ計6名の有識者の方に香取市教育委員会からの委嘱状を手渡し、正式に発足しました。これから1年間どうぞよろしくお願いいたします。 (文責 海寳)
外での授業も必要です 7月15日(水)
昇降口の外で行っているのは、音楽のリコーダーの学習です。飛沫感染予防の観点から、音楽では歌唱と器楽演奏が室内ではできない状態です。そこで、雨が降っていない時を見計らって、アウトドアでの器楽演奏となりました。隣同士も距離を取って、向かい合わせにならないように、一列になって音を出します。早く室内でリコーダーの響きを楽しみたいですね。右の写真は、3年生の理科の学習です。キャベツは青虫が食い尽くし、筋だけになりました。モンシロチョウはすべて旅立ちました。畑の後始末も大変です。少し密になってしまいました。 (文責 海寳)
授業に力が入ってます② 7月13日(月)
授業では、さまざまなICT機器を活用します。写真では、両授業とも書画カメラを利用して、お手本を大きく映し出しています。
左の写真は、3年生の国語です。図書室で調べた内容をレポートにまとめる学習です。プロジェクターを使って、担任であるS先生の「教師モデル」(=先生が自作したお手本)を映し出しています。
右の写真は、4年生の算数です。角の大きさを調べる授業で、教科書を電子黒板に大きく映し出してH先生が説明しています。
プロジェクターや電子黒板は、画面が大きく鮮明なので、いろいろなものを映して見せるときに大変便利です。よく書けている児童のノートを写したり、読み聞かせする時に図書を写したり、用途は多様です。
今後、タブレット型端末など、より便利なICT機器がどんどん導入される予定です。子供たち自身が機器を操作して説明やプレゼンなどを行います。使い慣れることが大きな目的です。将来の仕事に役に立つといいですね。 (文責 海寳)
芋苗成長日記3 7月13日(月)
高さがだいぶ出てくるようになりました。葉の枚数も増えています。順調に生長しています。今週はまた雨が多そうです。今日は気温もやや低めです。どんな影響が出てくるでしょうか。 (文責 海寳)
授業に力が入ってます① 7月10日(金)
休校によりできなかった授業。遅れを取り戻すために、指導にも熱が入っています。
統合してほぼ倍になったクラスの人数。本来であれば、ペア学習やグループ学習で対話や交流活動を行う中で刺激を与え合い、考えを伸ばせるはずでした。しかし、現在は、飛沫感染防止の観点から対話や交流は控えざるを得ません。せっかく人数が増えて、より多くの友だちと交流を図っていくべきなのに。残念です・・・。
そのかわり、個人で考えを深めらるように、思考を重視した授業を意識して展開しています。子供たちも集中して取り組んでいます。 (文責 海寳)
左の写真・・・2年生の算数。ものさしを使った長さの測り方の学習です。
右の写真・・・6年生の算数。割合の表し方を調べよう。「比」の学習です。
芋苗成長日記2 7月7日(火)
強風の中ですが、しっかり踏ん張っています。茎が太くなりましたね。順調に育っています。 (文責 海寳)
たらいの稲もぐんぐん伸びています。茎も分けつし、一株で15・6本ぐらいあるでしょうか。稲も強風に負けずにしっかりと根を張って踏ん張っています。
七夕飾りができました。 7月7日(火)
今日は七夕(たなばた)です。
七夕はもともと中国の七夕(しちせき)伝説からきたそうです。織姫(「織女」=天帝の娘)は神々の着物を織るのが仕事で恋人も作らず働いていました。それを見た天帝は、天の川の対岸に暮らす彦星(「牽牛」=まじめな牛飼い)と引き合わせ、やがて二人は結婚します。ところが、その後二人はまったく働かなくなり、怒った天帝は二人を引き離し、年に1度だけ会うことを許します。
この伝説は、中国から日本に奈良時代には伝わったようですが、江戸時代には「七夕(しちせき)の節句」として庶民にも広まったそうです。
日本にも「棚機つ女」(たなばたつめ)という伝承があるそうです。「棚機つ女」と呼ばれる女性が水辺の機屋(はたや=織物を織る場所)で神のための着物を織って供え、豊作を祈るものです。その織り機の名前が「棚機(たなばた)」でした。
中国からの伝説と、日本の伝承がいつしか一緒になり、「七夕」に「たなばた」が当てられたようです。
笹竹には、七夕飾りや児童が願い事を書いた短冊がたくさん結ばれています。今夜は天の川は見られるでしょうか。子供たちの願い事が天に届くことを祈っています。
天の川は英語で「MILKY WAY」(ミルキーウェイ)ですね。 (文責 海寳)
入学式が挙行されました 7月4日(土)
夜半過ぎから強まっていた雨も、朝には少しずつ小止みになり、開始前にはすっかりあがっていました。
本日、晴れて3か月遅れの入学式を挙行しました。宇井成一香取市長、金子基一教育長のご臨席を賜り、わらびが丘小学校の第1回の入学式を無事に終えることができました。
式の参加者は、来賓が保科PTA会長を含めて3名、在校生の参加は児童会の代表2名のみ、保護者も各家庭2名以内とできる限り縮小し、三密を避ける配慮のなか行いました。
新入生は、すでに一か月学校生活を送っているので、最後まで皆きちんとした姿勢で臨めました。返事も立派でした。
宇井市長は、「キラキラした皆さんの瞳を見ることができてとてもうれしく思います。一日でも早く小学校の生活に慣れて学校に行くのが楽しみになるように頑張ってください」と語りかけました。
金子教育長からは、「みなさんは、わらびが丘小学校に入学する初めての一年生です。早寝・早起きをして、朝ごはんをしっかり食べて、学校に来ましょう」とお話がありました。
2名の児童会長(ともに6年)からは、「一緒に楽しいわらびが丘小学校にしましょう」と歓迎の言葉がありました。
入学式という一つの節目を迎えられ、保護者の方々の感慨もひとしおのことと思います。誠におめでとうございました。今後とも、わらびが丘小学校に対するご協力とご支援をよろしくお願いいたします。(文責 海寳)
地名のなぜなぜ 7月2日(木)
「ここは香取市九美上29番地の1」
「地名のなぜなぜ?」という掲示物を作成し、校長室前に掲示しています。
児童は、「へぇ~、そうなんだ」「はじめて知った~」と口々につぶやきながら、書かれている説明を興味深く読んでいました。
福田・九美上にまたがる油田牧の野馬込跡が、令和元年10月16日「下総佐倉油田牧跡」として香取市では4つ目の国指定史跡に認定されています。
(以下、掲示物の内容)
ここは九美上(くみあげ)29番地の1
◎なんでこの地名がついたのかな?
1 初富(はつとみ) (鎌ヶ谷市)
2 二和(ふたわ) (船橋市)
3 三咲(みさき) (船橋市)
4 豊四季(とよしき) (柏市)
5 五香(ごこう) (松戸市)
6 六実(むつみ) (松戸市)
7 七栄(ななえ) (富里市)
8 八街(やちまた) (八街市)
9 九美上(くみあげ) (香取市)
10 十倉(とくら) (富里市)
11 十余一(とよひと) (白井市)
12 十余二(とよふた) (柏市)
13 十余三(とよみ) (多古町、成田市)
これらは、13の開墾(かいこん)地の名前で、移住(いじゅう)開墾(かいこん)の順にしたがって、数字と美称(びしょう)を組み合わせて作られました。
「九美上」は、九番目の九と美称の美・上がつけられました。
香取市は昔、下総(しもうさ)国(こく)の一部でした。下総国では、飛鳥(あすか)時代(じだい)にはすでに馬の飼育(しいく)が始められ、古くから馬の特産地(とくさんち)でした。
江戸時代(えどじだい)になると、軍馬(ぐんば)を養成(ようせい)するために、幕府(ばくふ)直轄(ちょっかつ)の牧(まき)※馬を飼育(しいく)する場所 として、千葉県内に3か所整備(せいび)されました。小金(こがね)牧(県北西部)、佐倉(さくら)牧(北総地域)、嶺岡(みねおか)牧(県南部)です。
九美上は、佐倉牧(七つの牧があった)の一つである「油田牧(あぶらだまき)」(九美上、福田地区)の一部です。
明治2年に新政府は、これらの牧を開墾(かいこん)して農地に変えることを計画(けいかく)し、入植者(にゅうしょくしゃ)を募集(ぼしゅう)しました。江戸幕府(えどばくふ)に仕(つか)えた武士(ぶし)や、商人、農家の次男・三男など、幕末(ばくまつ)の混乱(こんらん)で仕事を失ったりした人たちが自作農を夢見て入植(にゅうしょく)しました。
明治5年には、九美上村には31戸、112人の住民が住んでいたとの記録が残っています。
馬が放牧(ほうぼく)されていた原野(げんや)を切り拓(ひら)いて現在のような豊かな大地にした苦労は言葉に表すことができないほどであったと想像できます。
東京に、馬込(大田区)や駒込(豊島区)という地名があります。ここにも、かつて馬を放牧して、時期が来たら「馬を追い込んで」選別する場所があったのでしょうか。 (文責 海寳)
(以下「佐原の歴史散歩道」島田七夫氏著 より抜粋)
「野馬込」とは、山林の中に高い塀が迷路状に造られ、追い込まれた野馬は一頭ずつチェックされる。捕馬は毎年8月から9月初旬にかけて行われ、3歳馬と老馬を選び、捕らえられた馬はすべて酒々井に送られた。そこで一部を「御馬」として献上し、他は払い馬として売った。
「野馬込」は、周囲の人々にとっては年中行事的な娯楽として、その日を待ちわびていたということである。
むごい教育 7月1日(水)
戦国時代のお話です。江戸幕府を開いた将軍徳川家康は、松平家に生まれ「竹千代」と名付けられました。
幼いころの竹千代は、大名今川義元に人質として送られてしまいます。義元は、幼い竹千代の秀でた才能を一目で見抜き、「このまま成長していけば、いずれ面倒な相手になるに違いない」と考えるようになります。
そこで義元は、家臣に次のように命令したのです。
「竹千代に『むごい教育』をせよ」と。
その家臣は命令を忠実に守り、翌朝の日が昇る前から起こし常に駆け足で行動させ、粗末な食べ物しか与えず、一日中、剣術、武術、馬術、夜は遅くまで学問をさせ、毎日くたくたになるまでしごきました。
後日、義元は家臣に尋ねます。
「その後どうなっているか」
家臣が一部始終を「これほどむごい教育はありません」と得意げに報告すると、義元は烈火のごとく家臣を叱りました。
激しく叱責された家臣は「では、『むごい教育』とは、どのようにすればよいのでしょうか」と聞き返します。
義元は、次のように答えました。
「寝たいときはいつでもいくらでも寝かせよ。」
「学問がいやならやらせるな。」
「寒いときは、温かい服を何枚も着せてやれ。夏は暑くないように涼しくしてやれ。」
「贅沢なごちそうを好きなだけ食わせろ。」
「嫌がることはさせるな。好きなことだけをさせろ。」
「できる限り大事にしてやれ。」
どうしてこれが『むごい教育』なのでしょうか。
義元は最後に言いました。
「そうすれば、たいていの人間はだめになる。それが『むごい教育』だ。」と。
義元の本意を理解できず、家臣がきちんとした教育をして逆に鍛えてしまったがゆえに厳しく叱責されてしまった皮肉なエピソードです。
これは、様々な場所でよく使われる有名なエピソードです。
このことが何を示しているか、ぜひ話題にしてください。
本校の学校教育目標は「夢を持って学び、たくましく生きる児童の育成」です。
「たくましく」とは、「失敗にくじけない強い心」と本校では定義しました。
近年、社会人になって厳しさについていけずに仕事をやめてしまったり、うまく人間関係を作れずに引きこもってしまうケースが増えていると聞きます。そして、その状態が40歳や50歳になっても続いていくというのです。
これは、子供時代に失敗を経験せず、どうすれば自力で失敗から立ち直れるのか学ぶ機会を、まわりの大人が奪ってしまったことによることが大きいと言われています。
多くの人は失敗を恐れます。自分からすすんで失敗しようとはだれも思いません。
しかし、成功を目指してもうまくいかないのが世の中の常です。どうしたら失敗を生かせるか考えるのは一つの大きな学びです。
また、失敗させないようにしすぎると、失敗したときにそれを隠すようになってしまいます。それでは、失敗を乗り越えることなどできるはずがありません。はたして、それでいいでしょうか。
ちなみに、失敗を語る人に人々は安心し、成功を語る(自慢する)人から人々は離れていきます。
成功は大事ですが、失敗はもっと大事だと考えます。子供時代の失敗はいくらでもやり直しがききます。
「人は成功して覚え、失敗して学ぶ」という言葉があります。私の好きな言葉の一つです。
子供たちには、その両方をバランスよく経験させ、様々な学びを得てほしいと願っています。
長くなり、失礼しました。 (文責 海寳)
アサガオが咲いています 6/30(火)
1年生が毎朝水やりを欠かさず、一生懸命育てているアサガオが咲き始めています。たくさんのつぼみを持っていますので、
順次花開いていくことと思います。アサガオを見ると夏がやってきたと実感しますね。(文責 海寳)
芋苗成長日記 6/29(月)
芋苗を植えていただいてから1週間がたちました。茎が立ってきて、葉も大きく広がってきています。茎が分化して小さな葉も増えてきています。どんどん大きくなっていくのが楽しみです。(文責 海寳)