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学校から
むごい教育 7月1日(水)
戦国時代のお話です。江戸幕府を開いた将軍徳川家康は、松平家に生まれ「竹千代」と名付けられました。
幼いころの竹千代は、大名今川義元に人質として送られてしまいます。義元は、幼い竹千代の秀でた才能を一目で見抜き、「このまま成長していけば、いずれ面倒な相手になるに違いない」と考えるようになります。
そこで義元は、家臣に次のように命令したのです。
「竹千代に『むごい教育』をせよ」と。
その家臣は命令を忠実に守り、翌朝の日が昇る前から起こし常に駆け足で行動させ、粗末な食べ物しか与えず、一日中、剣術、武術、馬術、夜は遅くまで学問をさせ、毎日くたくたになるまでしごきました。
後日、義元は家臣に尋ねます。
「その後どうなっているか」
家臣が一部始終を「これほどむごい教育はありません」と得意げに報告すると、義元は烈火のごとく家臣を叱りました。
激しく叱責された家臣は「では、『むごい教育』とは、どのようにすればよいのでしょうか」と聞き返します。
義元は、次のように答えました。
「寝たいときはいつでもいくらでも寝かせよ。」
「学問がいやならやらせるな。」
「寒いときは、温かい服を何枚も着せてやれ。夏は暑くないように涼しくしてやれ。」
「贅沢なごちそうを好きなだけ食わせろ。」
「嫌がることはさせるな。好きなことだけをさせろ。」
「できる限り大事にしてやれ。」
どうしてこれが『むごい教育』なのでしょうか。
義元は最後に言いました。
「そうすれば、たいていの人間はだめになる。それが『むごい教育』だ。」と。
義元の本意を理解できず、家臣がきちんとした教育をして逆に鍛えてしまったがゆえに厳しく叱責されてしまった皮肉なエピソードです。
これは、様々な場所でよく使われる有名なエピソードです。
このことが何を示しているか、ぜひ話題にしてください。
本校の学校教育目標は「夢を持って学び、たくましく生きる児童の育成」です。
「たくましく」とは、「失敗にくじけない強い心」と本校では定義しました。
近年、社会人になって厳しさについていけずに仕事をやめてしまったり、うまく人間関係を作れずに引きこもってしまうケースが増えていると聞きます。そして、その状態が40歳や50歳になっても続いていくというのです。
これは、子供時代に失敗を経験せず、どうすれば自力で失敗から立ち直れるのか学ぶ機会を、まわりの大人が奪ってしまったことによることが大きいと言われています。
多くの人は失敗を恐れます。自分からすすんで失敗しようとはだれも思いません。
しかし、成功を目指してもうまくいかないのが世の中の常です。どうしたら失敗を生かせるか考えるのは一つの大きな学びです。
また、失敗させないようにしすぎると、失敗したときにそれを隠すようになってしまいます。それでは、失敗を乗り越えることなどできるはずがありません。はたして、それでいいでしょうか。
ちなみに、失敗を語る人に人々は安心し、成功を語る(自慢する)人から人々は離れていきます。
成功は大事ですが、失敗はもっと大事だと考えます。子供時代の失敗はいくらでもやり直しがききます。
「人は成功して覚え、失敗して学ぶ」という言葉があります。私の好きな言葉の一つです。
子供たちには、その両方をバランスよく経験させ、様々な学びを得てほしいと願っています。
長くなり、失礼しました。 (文責 海寳)
アサガオが咲いています 6/30(火)
1年生が毎朝水やりを欠かさず、一生懸命育てているアサガオが咲き始めています。たくさんのつぼみを持っていますので、
順次花開いていくことと思います。アサガオを見ると夏がやってきたと実感しますね。(文責 海寳)
芋苗成長日記 6/29(月)
芋苗を植えていただいてから1週間がたちました。茎が立ってきて、葉も大きく広がってきています。茎が分化して小さな葉も増えてきています。どんどん大きくなっていくのが楽しみです。(文責 海寳)
履き物をそろえる 6/24(水)
はきものをそろえる 藤本 幸邦
はきものをそろえると 心もそろう
心がそろうと はきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら だまってそろえておいてあげましょう
そうすればきっと 世界中の人の心もそろうでしょう
子どもたちは皆、靴箱(げたばこ?)にかかとをそろえてきちんとくつを置いています。
これからも良い習慣として続けていきます。(文責 海寳)
モンシロチョウが羽化 6/22(月)
3年生の理科でモンシロチョウの羽化を観察しています。キャベツがよほどおいしいと見えて、筋を残してすっかり食べつくされています。青虫はさなぎになる場所を探して、すぐそばの職員室の窓や壁に這い上がっています。先週末から、さなぎから次々に羽化し、壁にしがみついているチョウが見られます。まだまだぞくぞくと羽化は続きます。(文責 海寳)