校長日誌

みんなが「唯一無二」の存在 ~いじめゼロ集会~

 6月9日、児童会が計画・運営する「いじめゼロ集会」が開催されました。

 図書委員会による本の読み聞かせや、児童会本部役員から「4つの勇気※」についての呼びかけがありました。 ※「やめる勇気」「みとめる勇気」「とめる勇気」「はなす勇気」

 校長からは、先日、第75代横綱となった大の里が語った「唯一無二」という言葉を紹介し、児童たちに問いかけました。

 

 「大の里」が、横綱になることが決まったとき、こう言いました。

 「唯一無二の横綱になれるように稽古に励みます!」

 「唯一」の意味は、「ただ一つ」 

 「無二」の意味は、「二つとない」

 だから、「比べることもできないような、今までにいなかったような横綱になれるように頑張ります!」ってことなんだけど・・・

 ところで、みなさんは唯一無二ですか?

 

〇自分と同じ人はいない。人はみんな、唯一無二の存在だということ。

〇違う人なんだから、意見や気持ちが合わないことがあるのは当然。

〇みんなが笑顔で生活するには、まずは、その違いを認めることが大切。

〇自分には自分の、友達には友達のよさがあることを認めること。

〇みんなが違いを認め合って、友達の気持ちを大切にすること。

〇友達の気持ちを大切にしていない人がいたら「ダメだよ」と言ってあげること。

 

 低学年の児童には、ちょっと難しかったかなぁ・・・

 でも、 中央小が、どうしたら、みんなにとって「安心できる場所」「笑顔になれる場所」になるか児童たちが考えるよい機会になったと思います。

限界こえた!運動会

 5月24日、雲一つない青空・・・

ではなくて、青空が全く見えない曇り空の下でしたが、涼しく、運動をするにはベストコンディションの中、小見川中央小学校大運動会を開催することができました。

 児童会で決めた今年のスローガンは「限界こえろ 春の大運動会 ~チームを信じて優勝目指せ~」

 開会式の校長の話では、次のような話をしました。

 

 まずは、一人ひとりの頑張りが大切ですが、一人の力には限界がありますね。

 チームで声をかけ合い、助け合うことで、もっと大きな力、一人の頑張りでは出せない力、限界をこえた力が生まれます。

 みんなで助け合い、これまで練習してきた成果をすべて出し切ってください。

 

 運動会では、児童たちが自分の力を出し切り、チームで助け合っている姿がたくさん見られ、スローガンに負けない運動会になりました。

 頑張る児童たちに向けて、保護者の皆様や地域の皆様からいただいた熱い声援も児童たちの力になりました。

 児童たちの懸命に頑張る姿に感動し、児童たちのあふれる笑顔に私たち大人も笑顔になった運動会でした。

 児童たちが運動会で学んだのは、「本気で頑張ることの楽しさ」「友達と協力することの大切さ」だと思います。この後の学校生活でも生かしていきます。

令和7年度のキーワードは「笑顔」+「チャレンジ」

 4月8日に新入生74名を迎え、全校児童491名と教職員58名(※在外施設職員等も含む)で、小見川中央小学校の令和7年度(創立152年目)が本格的にスタートしました。

 令和6年度の小見川中央小学校のキーワードは「笑顔」でした。

 児童も教職員も笑顔の、「笑顔あふれる中央小」をみんなでつくってきました。

 4月1日の職員会議で教職員に、4月23日の児童集会で児童たちに、校長から話した令和7年度のキーワードは「笑顔」+「チャレンジ」です。

 昨年度以上の「笑顔あふれる中央小」にしていくことに加え、「みんながチャレンジできる中央小」をつくっていきます。

 ここでの「チャレンジ」には2種類あります。

 一つは、苦手なことから逃げない「チャレンジ」です。

 児童たちは多かれ少なかれ、得意なことや苦手なこと、好き嫌いがあります。でも、小学校段階では苦手なことや嫌いなことから逃げないことが大切で、中央小の児童たちには何にでもチャレンジできる子になってもらいたい。

 もう一つは、「夢」をもち、その夢を実現するための「チャレンジ」です。

 中央小の児童の多くは将来の夢をもっていますが、その夢を実現するための努力をしているかというと、どうでしょうか?漠然と「〇〇になりたい」という夢をもっていても何もやっていない、何を頑張ればいいのかわからないという児童もいるようです。夢をもっているなら、その夢に一歩でも近づくためのチャレンジを続けられる児童になってもらいたい。

 チャレンジには失敗がつきものですが、学校は児童にとって「安心して失敗できる場所」でなければなりません。温かく見守られながら失敗できるからこそ、児童はチャレンジしていけます。

 ☆児童たちが苦手なことや嫌いなことから逃げないでチャレンジができる。

 ☆児童たちが将来の夢をもち、その夢に近づくためのチャレンジができる。

 ☆チャレンジを応援する友達がたくさんいる。

 ☆教職員も児童たちのチャレンジを全力で応援する。

「みんながチャレンジできる中央小」を児童と教職員でつくっていきます。

自分の良さや可能性を実感できる子ども

 小見川中央小学校は、明治7年に創立され、今年度152年目を迎えた伝統のある学校です。学校はかつて舟運の河港として栄えた小見川市街に位置し、学区は歴史的にも北総の文化拠点として発展するとともに、黒部川が流れる豊かな自然に囲まれ、数多くの商店・住居・施設等を有する地域です。 

 平成30年度からは旧小見川南小と統合し、スクールバスによる通学が始まるなど、地域の教育を担う拠点校として新たなスタートを切りました。 

 

 本校の教育目標は、「自分の良さや可能性を実感できる子どもの育成」です。 

 児童一人一人が、学校生活の中で、成功体験を積み上げていくことにより、「自分にはこんな良いところがある」という自分の良さや、「自分もやればできる」という自分の可能性、さらに「できるようになった」という自分の成長を実感させていきたいと考えます。

 令和6年度の児童対象の学校評価アンケートでは、「先生方は、がんばったときに、ほめたり、認めたりしていますか」という設問に対し、「十分あてはまる」「ほぼあてはまる」と回答した児童は、前年度より増加し95%でした。

 今年度も教職員が児童の「よさ」や「がんばり」を認める支援を続けていきます。

 

 また、本校では、めざす子どもの姿を「よく考えてする子ども」としています。

 子どもたちは毎日の学校生活で『あ・そ・べ(あいさつ・そうじ・べんきょう)』を合言葉に、笑顔いっぱい・元気いっぱいに学校生活を送り、「笑顔あふれる中央小」を教職員とともにつくっています。 

 子ども一人一人の心を大切にしながら、地域に愛される温かい中央小になるよう、職員一丸となって教育活動を進めてまいります。 

 

令和7年4月

 香取市立小見川中央小学校 校長 久保木 靖  

正しく 強く 朗らかに

 3月9日は小見川中央小学校の第151回創立記念日です。

 本日、3月7日は小見川中央小の同窓会長様、PTA会長様に来賓としてご臨席いただき、第151回創立記念式を挙行いたしました。

 来賓のお二人から児童たちに温かい言葉をかけていただき、同窓会からは児童たちに祝菓(大福)をいただきました。地域の皆様、ありがとうございました。

 

 校長の式辞として、中央小の歴史についての話をしました。

 151年前(明治7年)に学校ができたときの名前は「小見川学校」だったこと。

 学校の名前は何回も変わって、現在の「小見川中央小学校」になったのは、小見川町が市町の合併で香取市になった平成18年だということ。

 学校名はいろいろと変わったけれども、この場所にはずっと小学校があり、校庭には「くすの木」もあったこと。

 校庭の「くすの木」に見守られながら、本校を卒業した子どもたちはこれまでに2万人以上いること・・・等々。

 そして、3月19日の卒業式で6年生に渡す卒業証書の番号について、今年度の6年生の最後の児童は12,339号だということを言うと、児童の一部から疑問の声が上がりました。

 

 気がつきましたか・・・?

 

 これまでに卒業した子どもが2万人以上いるのに、どうして今年の卒業生の番号が1万2千・・・なんだろう?校長先生が間違えてるんじゃない?

 さすが、中央小の子どもたち! 話をよく聞いています!

 その理由は、昭和22年に「小見川小学校」という名前になってからの番号が卒業証書の番号だからなのですが、児童たちが校長の話の意味を理解しながら聞いていることに感心しました。

 

 長い年月が経つと、学校の名前も校舎も変わりますが、

 いつか景色が変わっても、変わらないものがある。心の中に・・・

 6年生を送る会で歌った「変わらないもの」の歌詞にあるように、児童たちの中央小での思い出は大人になっても忘れないと思います。

 

 最後に、中央小の伝統として残されている言葉を紹介しました。

 「正しく 強く 朗らかに」

 学校の玄関の近くにある石碑に刻まれている言葉ですが、中央小の校医を50年以上務めた初代同窓会長 本多 元俊 先生が書いた言葉です。

 

 中央小で学ぶことに誇りを持ち、「正しく 強く 朗らかに」

 児童たちはこの言葉を胸に、これからも小見川中央小学校をより良い学校に、笑顔あふれる中央小にしていってくれることと思います。