校長日誌

子どもの主体的な学びに向けて ~授業力向上への取組~

 学校生活の中で、子どもたちが過ごす大半は授業で学ぶ時間となりますが、その時間が子どもにとって楽しく魅力的なものにならないと、子どもの学ぶ意欲は低下し、教育効果は見込めません。そのため、私たち職員は、子どもの主体的な学びに向けて、自己の授業力を磨こうと日々研修に努めています。

  毎週木曜日の放課後には、全職員で研修を行っています。年間を見通した研修計画を立て、授業づくりや児童理解にかかわる具体的な手立てなどを学んでいます。特に近年は、授業でのICT活用が推進されるようになり、タブレット等を用いた効果的な学習方法を取り入れるようにしています。

  

 校内の研修だけでなく、校外から講師を招いた研修も積極的に行っています。

 7月には、中央小を会場に「授業公開&授業づくりワークショップ」を行い、他校から74名の教員が参加して研修を行いました。当日は、研究授業(6学級)、ワークショップ(国語・社会・算数・理科・生活・特別支援教育)、講演会(講師:山武市立日向小学校長 大木圭先生)を行い、様々な学校の教員同士が授業づくりについて学び合いました。

 また、本校は千葉県教育委員会から「ちばっ子の学び変革推進事業」の検証協力校に指定されていますが、9月には算数科の研究授業を行い、北総地区学力向上交流会では2年間の研究成果を地域の代表として発表しました。

 さらに11月には、千葉県教育委員会から20名の講師をお招きし、全学級での授業展開と分科会を行いました。専門性の高い指導主事や教科指導員から、全教員がマンツーマンで細かく指導をいただき、新しい学びの在り方について知る実り多い研修となりました。

  

 保護者の方を対象とした学校公開は、7月と11月に行いました。両日共に300名近くの方にご来校いただき、学習面における関心の大きさを強く感じているところです。

 学力向上に家庭との連携は欠かせません。そして、保護者の方に、お子様の学習への取組や努力の様子、成長ぶりを理解していただくことが、子どもの学びを支えることにつながると考えます。本校は “いつでも授業を観にきてください” というスタンスですが、今後も学校行事以外に日常の授業を観ていただく公開日を、意図的に設けるようにしていきます。

  中央小の子どもたちは、どの子も「学びたい」「伸びたい」という向上心があります。そして、私たちは「子どもの多様性を認め、一人一人の良さや可能性を引き出すために、みんなで考え、学び続ける教職員」を目指しています。

 教員は「授業が勝負」です。子どもたちの期待に責任をもって応えられるよう、職員一人一人が指導力を磨いていきます。

音楽の力のすばらしさ ~ドレミファ音楽会を開催~

 11月10日(木)に「ドレミファ音楽会(ありがとう集会)」を体育館で行いました。この会は児童会が主体となり、3年ぶりに開催されたものです。

 当日は、子どもたちが日頃お世話になっている「地域の同窓会」「PTA」「まちづくり協議会」「社会福祉協議会」「香取警察署小見川幹部交番」「人権教室や書初め練習の講師」「防犯ボランティア」「スクールバスの運転手や添乗員」「給食配膳員」の皆様(計17名)にご来校いただきました。また、たくさんの保護者の方々にもお越しいただきました。

 感染防止のため全校での歌は中止となりましたが、学年ごとの歌の発表や、児童から感謝の言葉やお礼のプレゼントが招待者の方々に贈られました。どの学年も感謝の気持ちを込めて一生懸命に発表し、来校された皆様から大きな拍手をいただきました。まっすぐに成長する子どもたちの姿と、みんなで力を合わせて発表する様子をご覧いただけたかと思います。また、本校職員による本気の合唱も披露させていただきました。

 マスクをしながらの音楽会ではありましたが、地域や保護者の皆様に温かく支えていただきながら、全校児童がそろって開催できたことをとてもうれしく感じております。                                      

  音楽はわたしたちの暮らしに欠かせないものであり、学校教育では子どもが音楽に親しむ機会を大切しながら、豊かな心を育てています。朝の始業前や給食時は、素敵な曲が放送で流れ、学校は落ち着いた雰囲気に包まれます。また、授業中は音楽室からにぎやかな楽器の音が聴こえ、軽快で楽しいリズムが校舎内外に響きます。

 学校では当たり前の光景かもしれませんが、マスク着用の生活や給食での黙食などと同じように、子どもが歌で表現する活動だけは、コロナの影響で縮小又は休止せざるを得ない状況が続いていました。今回の音楽会の開催をきっかけに、全ての教育活動で、子どもが自由にのびのびと過ごせる日が早く戻ってきてほしいと願っています。

 

 先日は、香取郡市の音楽発表会に「器楽部」と「合唱部」が参加しました。保護者の方の観覧は“自校のみ”と制限付きではありましたが、当日は驚くほどのたくさんの本校の保護者の方々が会場に駆けつけてくださいました。そして、中央小の子どもたちは練習の成果を十分に発揮し、すばらしい発表をすることができました。音楽が大好きな小・中学生が集まる晴れ舞台で、共に練習に励んできた仲間同士の気持ちが一つになった合奏・合唱と、緊張の中でもがんばる子どもたちの成長した姿に私も感動しました。

 音楽はすばらしい文化です。そして、いつまでも大切にしていきたい教育活動です。コロナ禍ではありますが、音楽会や部活動を通して子どもたちが大きく成長し、音楽の力で子ども・保護者・地域の方・教職員の心の絆が深まっていることを感じています。

 中央小は「地域に愛される学校」を目指しています。また、教職員は、「子ども一人一人の良さや可能性」を引き出せるようにがんばっています。

 これからも本校教育へのご理解・ご協力をお願いいたします。

おかげさまで、充実した水泳学習となりました!

 4月に今年度の実施を決定し、6月からスタートした水泳学習でしたが、9月9日をもって全て終了しました。

 学校プールの老朽化により、今年度から学区内にあるB&Gのプールを使用させていただきました。このことに伴い、送迎にはスクールバスや市民バスを借用し、B&G職員の皆様には、水質管理や安全管理等に多大なご尽力をいただきました。また、保護者の皆様には子どもの監視と清掃等のボランティアをお願いしました。まさに、たくさんの方々のご協力のおかげで、子どもたちにとって楽しく充実した、学校にとっては成果の大きい水泳学習となりました。

 

 職員も昨年度から準備を重ねてきました。B&Gとの打合せやバスの調整を入念に行い、職員相互で何度も共通理解を図りました。使用するプールを全職員で事前に確認し、水泳学習で使用する体育用具を学校から運搬しました。また、最終日の9月9日には、B&G職員の方と一緒に後始末を行いました。

 水泳は子どもの命を奪う大きな事故を招くおそれがあるため、学校は安全指導・安全管理を確実に行いながら指導を進めますが、事故もなく全ての授業が無事に終えられたことに、どの職員もほっとしているところです。

 

 3年ぶりに実施した水泳学習ですので、1年生から3年生の子どもたちにとっては初めての学習となりました。また、4年生以上の子どもたちもブランクがあまりにも長かったため、学びの土台となる部分を大切にしながら学習をスタートさせました。着替えや準備運動、安全上の約束事、入水の仕方など、どの学年も初めて&久しぶりの体験でしたが、授業が進むにつれ、子どもたちの取組も意欲的になってきました。

 3年間実施できなかった分、今年度の学習で学んだことは例年よりもずっと多かったことと思います。感染対策のため、一回の参加児童数を減らしながらの授業でしたが、水泳学習を通じて子どもたちが大きく成長したことを感じています。

 本校で今年度に実施した水泳の授業時数は、1・2年生が計9時間、3~6年生が計11時間。どの学年も水慣れの時間が多くなりましたので、次年度は子どもがめあてをもち、一人一人がもっと泳力を伸ばせるような学習にしていきたいと考えています。

 

 保護者の皆様には、家庭での検温と健康観察、健康チェックカードの記入や水着等の準備でご協力をいただき、ありがとうございました。(3年前の水着が入る子どもは、おそらくいなかったと思います。みなさんが新しく購入されたのでは…。)

 コロナの感染がなかなか収まりませんが、子どもたちの学ぶ意欲を大切にしながら、今後も教育活動を進めていきます。これからもご協力をお願いいたします。

初めての5月の運動会! 温かい応援をありがとうございました。

 5月28日(土)に運動会を行いました。昨年度までは9月に実施してきましたが、練習の期間を含めた子どもたちの熱中症を防ぐため、今年度はさわやかな5月に実施しました。

 初めての試みでしたので、職員はこれまでとは全く異なる計画を立て、知恵をしぼりながら準備を進めてきましたが、元気いっぱいに活躍する子どもたちの姿と、その子どもたちを温かく応援してくださる保護者や地域の方々の様子を見て、すばらしい運動会になったことを強く感じています。実施時期の変更に対し、ご理解・ご協力をいただいた皆様に深く感謝申し上げます。

 

 4月に屋外での教育活動における制限が緩和されたこともあり、当日は朝からたくさんの方々が応援にかけつけてくださいました。来校者の人数制限がない中で運動会を実施するのは3年ぶりのことです。日頃から本校は「地域に愛されるあたたかい学校」を目指していますが、たくさんの地域の方々が本校の教育活動を見守り、子どもたちの成長を支えてくださっていることを、今回の運動会を通じて改めて感じています。

 

 今年度は、各学年の種目を増やし、子どもが活躍する場を多くしました。徒競走から始まり、玉入れ、棒引き、綱引き、チャンス走、ダンスなど、様々な種目で一生懸命にがんばる子どもの姿は、観戦しているたくさんの人に元気と感動を与えてくれました。また、大玉転がしや二人三脚などの親子種目では、子どもと大人が仲良く笑顔で競技する姿に、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。そして、応援合戦や紅白リレーでは、子どもたちのたくましさや団結力がものすごく大きなうねりとなり、盛り上がりは最高潮に達しました。

 

 家族が一緒にお弁当を食べるような通常どおりの形での運動会はまだできませんが、運動会を通して、子ども一人一人の確かな成長と、地域社会における学校の役割の大きさを感じています。

 中央小の子ども一人一人は地域の宝です。今後も職員一丸となって教育活動を充実させていきますので、皆様のご理解・ご協力をお願いいたします。

 運動会へのご協力、誠にありがとうございました。

 

家庭との連携は、学校教育の基盤です!

   学校教育を充実させていくために、家庭との連携は不可欠です。学校は教育の方針や目的などを保護者の皆様にしっかりと説明し、教育活動に対するご理解とご協力をいただくことで、子どもたちへのよりよい教育が進められます。

  本校では、4月22日(金)に、PTA全体会、授業参観、学級懇談を行いました。各家庭1名という人数制限をお願いしての実施でしたが、当日は300名以上のご参加をいただきました。全保護者対象のPTA集会が行われるのは3年ぶりのことでしたが、保護者の皆様の本校教育に対する強い期待と、地域のしっかりとした教育力を改めて感じるすばらしい機会となりました。

  体育館での全体会で、私からは、新しい学校教育目標などについて15分程度お話ししましたが、長時間にもかかわらず皆様が真剣によく話を聞いてくださいました。昨年度は文書で教育活動についてお伝えすることが多かったのですが、やはり直接対面で顔を見ながらお話できる場はとても貴重な機会でした。全国での感染がなかなか収まらず、PTA会長さんと事前協議し、不安を抱える中での実施でしたが、「みなさんにご来校いただき、本当に良かったなあ」と思っています。

 

 5月6日(金)には、本校で最もリスクの高い風水害時を想定した「引き渡し訓練」を行いました。児童在校中に天候が急変し、自力で下校できず、学校に引き留め、夜間もしくは次の日の天候回復を待ち、学校周辺の安全を確認してから保護者の迎えをお願いするという設定でした。

 今回は訓練ですので、授業日の午後の時間帯に実施しました。午後2時26分に1年生から引き渡しを始め、午後7時19分に全校児童の引渡しを完了しました。非常変災時に497名の児童の安全をどのように確保し、確実に保護者へ引き渡していくか、これまで本校の大きな課題でしたが、今回の訓練を通して非常時の対応をイメージすることができました。

  実際の災害時を想定した訓練を実施できたのは、保護者そして近隣住民の皆様のご理解・ご協力のおかげです。近年の急激な天候悪化は、これまでに経験したことのない甚大な被害を及ぼしています。今年度もいつ・どんな災害が起こるかわかりませんが、児童の安全を最優先に考え、校長として判断を誤ることなく、しっかりと対応していきます。

 

 保護者の皆様のご協力で、令和4年度も良いスタートを切ることができました。家庭と学校は、子どものよりよい教育を進める上での“車の両輪”です。本校はこれからも教育活動を積極的に公開しながら、学校教育の基盤となる保護者の皆様との信頼関係づくりを大切にしていきます。

 

※5月28日(土)には運動会を行います。熱中症防止のため、時期を春季に変更しての初めての開催です。また、今年度は参加人数の制限なく実施する予定です。ぜひご来校いただき、中央小の子どもたちが元気に活躍する姿をご覧ください。