校長日誌

子どもの好奇心に火をつける

 11月8日(金)は、小見川中央小学校の今年度2回目の学校公開でした。

 7月の学校公開に続き、多くの保護者の皆様、地域の皆様に来校していただきました。本日の来校者数は保護者だけで400名を超え、地域の方々の来校も合わせると児童数498に迫る満員御礼(?)・大盛況!の一日でした。

 1年生は地域のボランティアによる「昔遊び教室」に給食センターの栄養士による「エプロンシアター」、2年生は警備会社の講師による「あんしん教室」、3・4年生は人権擁護委員による「人権教室」、6年生は地域の研究者による「環境学習」にピース・スタッフによる「平和学習」と、外部講師によるたくさんの特別授業がありました。

 その中で、6年生の特別授業について・・・

 「環境学習」は、小見川に移住して40年以上もの間、小見川の自然を研究している講師による講演でした。中央小のシンボルツリー「くすの木」が実は、学術的には「クスノキ」ではなく「タブノキ」であることに児童たちは素直に驚いていました。(私は夏休みに校長室にある資料を読んで知っていましたが、児童たちには秘密にしていました・・・)

 「小見川って、こんなに自然豊かでいいところだったんだ!」とあらためて気づかされる講演で、児童たちも自分の故郷に誇りをもつことができる話が多くありました。

 「平和学習」は、終戦時に小学校3年生だった講師による戦争体験を聞くものでした。戦後79年が過ぎ、小学生の祖父母の世代も戦争を知らない時代です。6年生の多くが初めて聞く内容だったようです。

 「B29」?、「焼夷弾」?、「疎開」?、「防空壕」?・・・。初めて聞く言葉も多く、内容の理解が十分ではなかったかもしれませんが、「戦争は絶対にしてはいけない」という講師のメッセージは、児童たちの心に刻まれたことと思います。

 地域の講師やボランティアの皆様のご協力により、日常の授業とは一味違う体験ができた一日でした。日常の学校生活や授業を大切にしながら、時にはこのような特別授業を取り入れ、「子どもの好奇心に火をつける学校」でありたい、そう思いました。

自分に負けない心 ~郡市陸上競技大会 中央小大躍進!~

 10月22日、「香取郡香取市小学校陸上競技大会」が東総運動場陸上競技場で開催されました。

 以前はミニバス大会、駅伝大会、水泳大会などもありましたが、香取郡香取市の小学校(現在は21校)が一堂に集う大会は、この陸上大会のみとなっています。それも年に一度の大会です。中央小学校からは5・6年生の陸上部員から選ばれた29名が参加しました。

 10月16日に校内で行われた「陸上部を応援する会」(陸上大会への壮行会)で、校長から話したことは、「負けんなよ!」

 もちろん、他の小学校の選手も練習を積んでくるので、全員が勝てるわけではありません。

 戦う相手は「自分自身」です。

 陸上部員は陸上競技を通して、そして中央小の児童全員が様々な活動を通して「自分に負けない心」を育ててほしいと思っています。 

 陸上部員たちは、これまでの練習で「自分自身」と戦ってきました。そして「苦しい状況になっても、最後まであきらめない」「勝てると思ったときに、決して油断しない」 この2つを胸に、陸上競技大会に臨み、その結果、多くの選手が大会で自己ベストを更新することができました。さらに、男女各7種目、合計14種目のほとんどの種目で入賞(1位6種目、2位3種目、3位3種目、・・・)を果たしました。まさに、中央小大躍進!

 陸上競技大会を通して、中央小の選手たちの躍動する姿、選手を応援する姿、頑張った選手を讃える姿、競技には出場しなくても選手をサポートする姿に胸が熱くなりました。児童たちのおかげで、中央小学校の職員であることに強い誇りを感じる一日でした。 

 10月23日の朝の会、6年生のある学級で、陸上競技大会に参加した児童の「頑張ったこと」の発表を聞くことができました。

 入賞はできなかった児童が「あきらめないで頑張った」、補欠やサポートの児童が「選手の応援やサポートを頑張った」と笑顔で発表していました。それを聞く児童たちも笑顔。中央小学校がますます「笑顔あふれる学校」になりました。

心の健康

今日は前期最終日。体育館で全校児童が参加する終業式が行われました。

児童の代表3名が「前期を振り返って」ということで、作文の発表をしました。

前期に頑張ったこと、思い出に残ったこと、後期に頑張りたいことなど、それぞれの思いを立派に発表してくれました。

前期の授業日数は、1年生98日、2年生から6年生は99日。振り返れば、充実した学校生活を送ることができた児童が多かったことと思います。

校長からは「心の健康」について、児童たちに次のような話をしました。 

心が健康というのは、小学生の皆さんだったら「学校が毎日楽しい」とか「夜、寝るときに、明日はどんな楽しいことがあるかな?明日が楽しみだな」って思えることだと思います。

中央小の皆さん全員が、そういう毎日を送れるように、一人一人にやってもらいたいことがあります。それは、「友達の良いところを見つけて、それを友達に伝えてあげる、ほめてあげる」ということです。

友達にほめられた子は、きっと学校が楽しくなるでしょう。

そして、友達の良いところを見つけようとすること自体が、自分の心を健康にすることになります。

後期は前期に続いて、元気な「あいさつ」、そして「友達のよいところを見つけて、それを伝える」

この2つを心がけ、中央小学校をますます「笑顔あふれる学校」にしていきます。

笑顔で迎えられた9月

 44日間の夏休みが終わり、児童たちは9月2日から登校し、学校生活が再開しました。

 校長としては夏休み中に大きな事故がなく、まずは安心していたところですが、この5日間の児童たちの様子を見て、長期休業明け特有の不安定さというものをほとんど感じませんでした。充実した夏休みを過ごし、気持ちを新たに、笑顔で9月を迎えることができた児童が多かったからだと思っています。

 

 児童たちに夏休みの話を聞くと、楽しい思い出や頑張ったことを話してくれる児童が多い中で、「休みに飽きて、早く学校が始まってほしいと思っていた」という児童もいました。毎日、たくさんの友達に会って遊んだり、一緒に勉強できる学校は、やはり児童たちにとって「楽しい場所」なのでしょう。

 

 まだ残暑は続きますが、旧2学期(9月~12月)は学校が最も充実する期間と言われます。各学年の校外学習、遠足・宿泊学習・修学旅行、マラソン大会などの学校行事に、音楽発表会や陸上競技大会へ向けた部活動も本格的になっていきます。

 充実した行事や部活動は、日常の学校生活の充実があってこそ成り立ちます。

 中央小学校498名の児童全員が日々の学校生活や授業に、笑顔で、真剣に取り組んでいけるよう、教職員も笑顔で、真剣に指導していきますので、保護者や地域の皆様の引き続きのご支援をお願いいたします。

充実した夏休みのポイントは「光」と「人」

 4月の始業式から授業日数にすると71日(1年生は70日)、児童たちは保護者や地域の皆様の温かいご支援のおかげで、中央小学校での学校生活を元気に送ることができました。

 明日(7月20日)から児童たちが楽しみにしている44日間の夏休みが始まります。

 本日(7月19日)は体育館で「夏休み前集会」が開かれましたが、校長の話として、充実した夏休みにするためのポイントは「光」と「人」だという話をしました。

 「光」は太陽の光 、「人」は家族や友達

 その心は・・・

 ☆朝寝坊したり、部屋の中にこもっていないで、外に出よう!(もちろん熱中症には注意して)

 ☆一人遊びばかりしていないで、家族や友達とたくさん会って、たくさん遊ぼう!話をしよう!

ということです。

 中央小の先生方にも、「夏休み明け、児童たちに楽しかった夏休みの話ができるよう、先生自身が夏休みにしかできない体験をしてください」と、校長から宿題(!)を出しました。

 成長した児童たちや先生方に会えるのを楽しみにしています。

 

 保護者や地域の皆様へのお願いです。

 児童たちは夏休みでも、保護者の皆様は仕事が休みになるわけではありませんが、それでも、お子様と接する時間は多くなると思います。ぜひ、お子様とじっくり向き合い、長期の休みにしかできないことを一緒に体験してください。

 児童たちにとって楽しい夏休みは自由な時間が多い分、交通事故や水の事故などの危険は増します。「危険箇所に近づかない」という指導を学校ではしていますが、地域ぐるみで児童たちの安全を守っていけるよう見守っていただければ幸いです。

 中央小学校498名の児童全員が、もちろん保護者や地域の皆様も、教職員も健康で事故なく、充実した夏休みとなることを祈っています。

学校公開、来校ありがとうございました。

 7月5日(金)は、小見川中央小学校の学校公開でした。

 多くの保護者の皆様、地域の皆様に来校していただきました。受付名簿を確認すると、来校者数は400に迫り、感謝と同時に、学校への期待の大きさを感じ、あらためて身の引き締まる思いもしています。

 午前8時から午後4時15分までの公開でしたが、そのほとんどの時間、参観をしていただいた方もいて、きっと「中央小を満喫」していただけたことと思います。 

 1年生は「おなか元気教室」、4・5年生は「ネット安全教室」、6年生は「思春期講演会」と、特別授業も組みましたが、それ以外の通常の授業や生活の様子から、普段の中央小の児童たちのよいところを、たくさん見ていただくことができたと思っています。

 特別授業の講師の方に、中央小の児童たちの印象を聞くと・・・、

「問いかけへの反応がとてもいい」そして「元気!」という回答が返ってきました。

 中央小の児童が「元気!」というのは、私にとって最高にうれしい「ほめ言葉」です。

 (小学生は元気すぎるくらいがいいですよね。)

 私が中央小の教職員に繰り返し言っていることの一つに「元気な先生が元気な子どもを育てる」があります。これからも教職員一同、自らの健康管理に留意し、児童への指導・支援に全力で取り組んでまいります。

 今後も、保護者や地域の皆様の中央小へのご支援・ご協力をお願いいたします。

「ことば」の力 ~いじめゼロ集会~

6月10日に児童会が計画・運営してくれた「いじめゼロ集会」が開催されました。

図書委員会による本の読み聞かせや、児童会本部役員から「4つの勇気※」についての呼びかけがありました。 ※「やめる勇気」「みとめる勇気」「とめる勇気」「はなす勇気」

中央小学校を「いじめゼロの学校」にするためにどうしたらよいのか、児童たちが考えるよい機会になったと思います。

校長が話す時間もあったので、次のような話をしました。

 

「いじめをしない」って、具体的にはどういうことかな?

 

「人の嫌がることはしない(言わない)」

「自分がされて(言われて)嫌なことはしない(言わない)」

と言うけれど、されて(言われて)嫌なことは、人によって違うのではないかな?と校長先生は思います。

だから、中央小学校を「いじめゼロ」の学校にするには、友達のことを思って、友達のことをよく知ることが大切になると思います。

もちろん、暴力は絶対にダメ。物を取るのも絶対にダメ。物を隠すのも絶対にダメ。

絶対に言ってはいけない「ことば」もある。 例えば・・・?

いや、言わなくていいです。そういう「ことば」は、聞くだけでも嫌だから。

そういう「ことば」を友達に言っている人はいませんか?振り返ってみてください。

今日は、みんなが安心して生活できる学校にするために、どうしたらいいのか、考えるよい機会になりました。 

大切なのは、今日、考えたこと、勉強したことを実行していくことです。

そして、「笑顔あふれる中央小学校」をつくっていきましょう。

 

「ことば」ひとつで、人は喜び、元気にもなるし、傷つき、悲しむこともあります。 

相手を楽しく嬉しくする、笑顔にする「ことば」を言える人は幸せです。

相手を笑顔にする「ことば」が心に詰まっているからです。

児童たちの心を、相手を笑顔にする「ことば」で満たしたい。そう思います。

笑顔あふれる運動会

5月25日、絶好の運動会日和の中、小見川中央小学校大運動会を開催することができました。

私は開会式で児童たちに「2つの顔」を期待しているという話をしました。

一つは、勝利を目指し本気で頑張る「真剣な顔」

もう一つは、児童会で決めたスローガンにもある「笑顔」

運動会では、児童たちの頑張る姿・輝く笑顔に、観戦している私たち大人も「笑顔」になりました。

児童たちにあらためて感謝したいと思います。

「笑顔をありがとう」 そして、「笑顔にしてくれてありがとう」

たくさんの保護者の皆様や地域の皆様のご協力をいただき、まさに「笑顔あふれる運動会」でした。ありがとうございました。

児童たちが運動会で学んだのは、「本気で頑張ることの楽しさ」、そして、その先には「達成感」があるということだと思います。

この後の学校生活でも生かしていきます。

小見川中央小学校の151年目「笑顔あふれる学校」に

小見川中央小学校は令和6年3月9日に150歳の誕生日を迎えました。

そして、4月9日に新入生75名を迎え、全校児童498名と教職員57名(※)で、小見川中央小学校の令和6年度(創立151年目)が本格的にスタートしました。(※在外施設職員等も含む)

 

令和6年度の小見川中央小学校のキーワードは「笑顔」です。

「子どもたちが笑顔で登校し、笑顔で下校する」そういう学校にしたいと思います。

 

そうは言っても、小学生ですから学校で友達と喧嘩をしてしまったりということもあります。

誰とでも仲良くできるのが理想ですが、友だちとのトラブルを解決するのも勉強のうちです。

下校するときには笑顔で「今日も学校、楽しかった。明日も学校が楽しみだ。」となるように教職員一同、支援していきます。

 

「笑顔あふれる学校」にするために、私が教職員に言っていることは一つです。

それは「教職員が笑顔でいる」ということ。

子どもたちを笑顔にするために、教職員は心身の健康に留意し、笑顔で子どもたちに接していきます。

 

子どもたちも教職員も笑顔の「笑顔あふれる学校」をつくっていきます。

おかげさまで、小見川中央小学校は「創立150周年」を迎えました。

 小見川中央小学校は明治7年3月9日に開校し、このたび創立150周年を迎えました。これまでに母校を巣立った卒業生は2万419名(令和5年度卒業生を含む)。校庭のくすの木と共に歩んできた中央小の輝かしい歴史と伝統は、長きにわたり学校を温かく支えていただいた卒業生や保護者・地域の皆様、元職員など、数多くの方々によって築かれたものです。本校に対するこれまでのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。 

 

 記念すべき150回目の創立記念日にあたる3月9日(土)には、『創立150周年記念式典』を開催しました。式典には、日頃からお世話になっているご来賓や地域の皆様、元職員など102名の方のご出席をいただきました。また、保護者のご理解のもと、当日は土曜日でしたが特別に授業日とさせていただき、全校児童が記念式典に参加できました。まもなく工事が完了する体育館を一時的にお借りしての開催でしたので、50年ぶりに新しくなった体育館を地域の皆様にお披露目する日にもなりました。

 150年の節目となる特別な式典でしたので、内容も大幅に変えました。校旗入場では、児童代表から保護者代表(PTA会長)、そして地域代表(同窓会長)と3世代にわたり校旗を引き渡しました。周年記念で多大なご功績をいただいた3名(事業所)の方々には感謝状を贈呈し、子どもたちへ素敵なメッセージをそれぞれいただきました。夢と希望に満ちあふれた児童代表によるお祝いの言葉や、創立110周年から歌い継がれている中央小みんなの歌『あしたに夢を』の全校児童による歌唱も感動的で、大いに盛り上がりました。

  創立150周年にあたっては、おととしの10月に地域の実行委員会が立ち上がり、今年度の1年間を通して様々な記念事業を実施していただきました。そして、このたびの記念式典をもって記念事業は全て終了となります。

 実行委員長の金親孝夫様をはじめ26名の実行委員の皆様には、計7回の実行委員会に加え、各担当に分かれて様々な記念事業を行っていただきました。おかげさまで、どの記念事業も子どもの心に響く素晴らしいものとなりました。また、式典当日には「創立150周年記念誌」も発行していただき、中央小の150年の歩みを後世に残すこともできました。実行委員の皆様には1年半にわたり、多大なご厚情とご尽力をいただき、深く感謝申し上げます。

  

 たくさんの方々の祝福をいただきながら、学校の創立150周年を迎えられたことは、校長として最高の喜びです。私は中央小に3年間勤めさせていただきましたが、このたびの創立150周年を通して、子どもの教育を大切にする考えが地域でしっかりと受け継がれていることを感じております。そして、地域の方に愛され続けている伝統校の教育に校長として携われたことを誇りに思います。

 中央小の150年の歴史と伝統は、地域の皆様に温かく支えられて築かれたものです。本校は未来へ羽ばたく子どもたちの健やかな成長のために、これからも地域の皆様に愛される学校を目指していきます。そして、末永く地域と共に歩む学校であり続けることをお誓いいたします。

 子どもたちは「地域の宝」です。これからも、地域の子どもたちそして中央小学校をご支援くださいますようお願いいたします。

 

 

新しい年に、新しい気持ちで、がんばります!

 年末年始の休みを終え、子どもたちが学校に戻ってきました。冬休み中の事故もなく、全校児童がそろって新年を迎えることができたことは、学校としてとてもうれしいことです。どの子も「新しい年にがんばろう!」という希望をもって登校しています。子どもの期待にしっかりと応えられるよう、今年もがんばっていきたいと思います。

 私は1月1日の元旦に学校の見回りを行いました。そして、その時に、中央小の子どもたちをいつも見守ってくださっている『くすの木』の神様に3つのお願いをしました。

 一つ目は、「子どもたちが交通事故や水の事故に遭いませんように。497人の子どもたちの大切な命を守ってくだ さい。」ということです。

 二つ目は、「学校で子どもたちが仲良く過ごせますように。子どもと教職員が健康で楽しく生活できますように。」ということです。

 三つ目は、「日本じゅう・世界じゅうの人々から災害や戦争が無くなりますように。安全で平和な世の中になりますように。」ということです。

 1月9日(火)の登校再開日には、これらの願いを全校児童へ話しました。今年も子どもたちにとって、ご家族の皆様にとって、素晴らしい年になることを願っています。

 

 また、今年は年明けから、中央小にとって大きな出来事等があります。

<桜の記念植樹>

 創立150周年記念事業として、2月14日(水)に桜の植樹を行います。地元の「桜プロジェクト」の皆様のご支援により、12本の桜の苗(べにしだれ)を全校児童で校内に植えます。子どもたちにとって母校の150周年記念の思い出となる活動となります。自分たちで植えた桜が大きくなり、春にたくさんの花が咲く日が来ることを楽しみにしています。

<創立150周年記念式典>

 中央小の創立150周年をお祝いする式典を、創立記念日の3月9日(土)に実施します。式典には、全校児童をはじめ地域の皆様、旧職員等も参加します。中央小の150年の節目を地域のみなさんと一緒にお祝いしたいと思います。

<体育館の工事完了>

 1年間の大規模改修工事が3月末に完了し、新年度から新しい体育館が使用できるようになります。創立記念式典や卒業式は新しい体育館を一時使用して行います。また、4月からの体育館使用に向けて、職員が年度末に物品や体育用具の移動作業を行います。どんな体育館ができるか、子どもたちも私たち職員もとても楽しみにしています。

 

 今年も子どもたち一人一人の健やかな成長を目指し、教職員一同、精一杯努力してまいります。本校教育に対する皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

 

子どもをほめていただくこと。最高の喜びです。

〇先日、地域の方から匿名でお手紙をいただきました。

『私は小見川に在住していますが、登下校の子どもたちの様子に勇気をもらっている高齢者です。運転中、歩道の子どもさんを見て停止すると、渡り終わった子どもさんが、運転している私のほうに体を向けおじぎをして去っていきました。毎回、どの子どもさんも同じです。登下校の様子から、学校での指導の良さに住民としてありがたく思っております。先生方、ボランティアの方々、そして中心の校長先生、ありがとうございます。』

 〇数日後には、別の方から次のような内容の電話をいただきました。

『菅澤米屋さんの三差路で、中央小の1年生が横断歩道を渡ったあと、深々と頭を下げてあいさつをしてくれました。3人とも本当に良いあいさつで、こちらもうれしかったです。娘も中央小の卒業生なので、よりうれしくて気持ち良かったです。いつでもいいので、子どもたちをほめてあげてください。』

 〇香取郡市陸上競技大会(10月20日)の開会式では、本校の選手2名が参加校を代表して選手宣誓を行いました。

そして開会式が終わった後、来賓の教育長さんや他校の校長先生が私のところに数名駆け寄ってきて、『中央小の子どもの選手宣誓はすばらしかったですね。』とおほめの言葉をたくさんいただきました。

 〇11月1日(水)・2日(木)には、6年生が1泊2日で修学旅行(日光方面)へ行ってきました。その時に、大型バスの運転手さんが次のようなことを言ってくださいました。

『中央小の子ども一人一人が、早朝から気持ちの良いあいさつをしてくれるので、とてもうれしいです。こんな学校はなかなかありませんよ。この子どもたちのために2日間安全に走行しますので、よろしくお願いします。』

『バス内の雰囲気がとてもいいですね。子ども同士がとても仲が良いし、先生と子どもたちの関係もいいですね。先生方の日頃の指導が良いからだと思います。』

 

 

 中央小の子どもがほめられると、まるで自分がほめられているようなうれしい気分になります。特に、最近はこのようなうれしい話を何度も耳にしますが、そのたびに子どもたちの成長を強く感じているところです。

 子どもたちは、学校や家庭での様々な体験を通して、心も体も成長します。そして、その成長が子どもの姿や行動として表れてくることは、とてもすばらしいことですし、校長として最高の喜びです。

 本校は伝統的に「心の教育」を大切にしている学校です。これからも地域の皆様に支えていただきながら、子どもたちの豊かな心と実践力を育んでいきます。

保護者のみなさんのご協力に支えられて

 

 子どもへのよりよい教育を進めるために、学校と保護者との連携は不可欠です。ただ、学校は集団生活なので児童間にトラブルが起きますし、教職員の指導や対応が不十分な時は、保護者の方にご心配をかけてしまうこともあります。しかしながら、どんなケースであっても、学校と保護者が連携して教育活動を進めないと、子どもの教育は良い方向に進んでいきません。

 中央小では、学校から保護者の方へのお願いや情報発信を、配付文書や学校公開、ホームページ、一斉メールなどにより行っています。また、学級集会や個別面談での話し合いを指導に活かしたり、学校評価アンケ―トの結果を教育活動に反映させたりしています。ただ、校長としては、学校から保護者の方へのアプローチは十分ではないと考えています。

 学校のその不十分な点を補っていただいているのが、本校の保護者のみなさんによる学校へのご協力です。そして、そのご協力が本校教育をしっかりと支えてくださっていることを感じています。校長として3年目を迎えていますが、まさに感謝、感謝のひとことです。

 特に、学校行事や学校公開に来校していただく方の多さには感激しています。

 今年度も4月に学年始めPTA集会を行いましたが、87%の保護者の方々が全体会に出席してくださいました。

 5月にはものすごくたくさんのご家族の方にご来校いただき、運動会を行いました。お祭りのようににぎやかな特別な日に、ご家族で和やかにお弁当を食べたことは、子どもたちにとって最高の思い出になったことと思います。

 6月の水泳学習では、たくさんの保護者ボランティアの方にお手伝いいただき、大きな事故もなく、各学年14時間の学習を終えることができました。

 7月の学校公開日には、84%の保護者がお越しくださり、日頃の子どもたちの学校生活の様子を参観していただきました。中央小では当たり前の光景なのでしょうが、私は驚きとうれしさをいつも感じています。

 

 PTA校外指導部が中心となった全保護者による朝の街頭指導も、子どもを交通事故から守る大きな力となっています。天候にかかわらず朝のお忙しい時間帯に立っていただき、大変申し訳なく思うのですが、本校は市街地の学校であり、通学路に危険な箇所がたくさんあります。交通安全対策は本校の重要な課題ですので、みなさんのご協力に心から感謝しております。

 また、PTA親子読書部の活動も、学校全体に潤いを与えてくださっています。朝8時に保護者の方が教室へ行き、10分間の読み聞かせを行っていただいています。どの学級の子どもたちも、素敵な本の読み聞かせを、穏やかな表情でよく聞いています。普段はどちらかというと慌ただしい朝の時間帯ですが、読み聞かせの日は落ち着いたスタートが切れており、職員一同とてもありがたく感じています。

  本校は今年度3月に創立150周年を迎えますが、7月の学校公開と8月の個別面談の際に、有志の方が「中央小へのメッセージ」と「未来にはばたく子どもたちへのメッセージ」を短冊に書いてくださいました。私のほうで、廊下に立て札をそっと立てただけの密やかなお願いでしたが、なんと98名の方にご協力をいただきました。あまりにも想定を超える枚数が集まり、保護者の方々の温かい思いとパワーに驚いています。まもなく校舎内に掲示させていただきますので、ご来校の際にご覧ください。ご協力ありがとうございました!

 

 本校の保護者のみなさんの学校教育に対する様々なご協力やご支援は、中央小の子どもたちに愛情としてたっぷりと伝わっています。子育てや教育のもととなるのは、大人の愛情です。教育は「協育」とも言われますが、これからも保護者のみなさんのご協力をいただきながら、全職員で子どもたち一人一人の成長を支えていきます。

 学校は決して敷居の高いところではありません。特に本校はオープンな学校です。これからもお気軽に足を運んでいただくとともに、本校教育にご協力をお願いいたします。

家庭・地域と学校が一つになった素晴らしい運動会でした!

 大勢の保護者・地域の皆様の温かい声援をいただき、好天のもと運動会を行うことができました。

 今年度の運動会は、数年ぶりに全学年の児童がそろい、一日かけて行いました。また、創立150周年記念事業として、他校を招待した学校対抗リレーや風船飛ばしを行いました。

 暑い中でも一生懸命にがんばる子どもたちの姿に感動した一日でした。そして保護者の皆様には、風船飛ばしの準備や親子種目への参加などに気持ちよくご協力いただくなど、家庭・地域・学校が一つになった素晴らしい運動会となりました。

 運動会の終日開催にご理解いただくとともに、子どもたち一人一人に温かい声援を送ってくださった皆様に深く感謝しております。

  

 当日は、ものすごくたくさんの方々にご来校いただきました。学校じゅうが朝からお祭りのような賑わいで、会場全体からの大声援が子どもたちへの大きな力となりました。赤組と白組のし烈な優勝争いで終盤まで盛り上がり、最終結果は白組が2点差で勝利。491名の児童が一日かけて争い2点差とは…。誰も想像していなかったドラマチックな結末でした。

 創立150周年記念事業として行った、小見川地区の小学校による招待リレーは圧巻でした。本校を含め計4校の代表選手は、各校のユニフォームを着てカッコよく入場。スタートの合図とともに会場は大歓声に包まれ、どの選手も自慢の脚力を存分に披露しました。そして、競技後は4校そろっての記念写真の撮影。数年後に大人になったら、「中央小の創立150周年で運動会に招待されて、学校代表でリレーに出場した時の写真だよ。」などと言いながら、自分の子どもや家族に自慢できる一コマになるのではと、勝手に想像を膨らませています。ご協力いただいた東小・西小・北小の選手及び保護者・学校関係者の皆様に深く感謝申し上げます。

 今年度は一度に多くの方が観戦できるよう、観戦エリアを広くしました。また、校舎内を朝から開放し、教室や特別教室など涼しい場所で昼食をとれるようにしました。場所取りなどの混乱を避けることと、熱中症を防ぐという2つの観点から知恵をしぼって考えた、初めての試みでした。

 家族がお弁当を囲んで食べる風景は、運動会ならではの素敵なひとときでした。何年ぶりに見る光景でしょうか。家族の自然な笑顔や会話が広がり、学校じゅうがとても和やかな雰囲気に包まれました。早朝からの昼食の準備は大変だったと思いますが、子ども一人一人の記憶に残る思い出になったことと思います。保護者の皆様のご協力に、心より感謝しております。

 また、昼食後には、全校児童による風船飛ばしを行いました。創立150周年記念事業実行委員長の金親孝夫様がカウントダウンを行い、500個以上の風船が全校児童の手から一斉に放たれました。大空に無数の風船が舞い上がる風景と、その風船の姿をたくさんの子どもと大人がいつまでも追い続ける光景がとても印象的でした。150周年を記念する感動的なシーンが、子どもたちやご家族・地域のみなさんの思い出の1ページになってくれたら幸いです。

 

 今回の運動会を通して、保護者や地域の皆様の温かい愛情に包まれながら、中央小の子どもたちが健やかに成長していることを感じています。

 全国各地で少子化が進んでいますが、地域と家庭・学校が一緒になって子どもを育てる「中央地区の教育力」が、今後も引き継がれていくことを願っております。

 運動会へのご支援・ご協力、誠にありがとうございました。

150周年記念事業スタート! 新しい遊具を、ありがとうございました。

 運動場に新しい遊具が6基完成しました。この遊具は、学区にある『BEAUTE DE LABO(ボーテ デ ラボ)株式会社』様から中央小にご寄贈いただいたものです。また、工事費については、地域の学区同窓会(賛助会)からの創立150周年記念事業に向けた積立金から支出していただきました。

 今回設置していただいた遊具は、「ロングラダー(長いうんてい)」「クライミング(壁登り)」「6連ブランコ」「すべり台」「ジャングルジム&すべり台」「3色鉄棒」です。カラフルな新しい遊具が、運動場を囲むように並び、学校の風景ががらりと変わりました。

 5月15日(月)に完成し、その日から早速使わせていただいています。このたびの地域の皆様からのご好意に対し、本校職員一同、深く感謝しております。3年以上にわたるコロナ禍で子どもたちは我慢の学校生活が続いてきましたが、ようやくマスクを外して思い切り友達と遊ぶことができます。

 創立150周年記念事業は、新しい遊具の設置でスタートしました。この周年事業で子どもたちに伝えたいメッセージは、“未来へはばたけ、中央の子ども!” 地域の皆様のご支援をいただきながら、1年間かけて、未来を生きる子どもたちの夢や希望を育む記念事業を展開していきます。みなさん、楽しみにしていてください。

全校児童がそろって活動できる喜び

 国や県の方針を受け、今年度末は久しぶりに全校児童がそろって教育活動ができるようになりました。

 

 2月28日(火)には、卒業を控えた6年生に向けて「6年生を送る会(ありがとうセレモニー)」を行いました。体育館に全校児童が集まり、6年生一人一人の個性あふれる紹介、思い出の映像や元担任からのビデオレター、感謝のメッセージや歌声、手作りのプレゼントなど、1~5年生が感謝の気持ちを届けました。また、最高学年のバトンが5年生に引き継がれるなど、新年度に向けて全校児童の心の絆が深まる素晴らしい機会となりました。

 3月9日(木)には、「第149回創立記念式典」を行いました。来賓の方々をお招きし、全校児童がそろって学校の誕生日をお祝いしました。4年ぶりに大勢で校歌や中央小のみんなの歌「あしたに夢を」を歌い、地域の同窓会からは美味しい紅白のおまんじゅうをいただきました。また、式典後にはプロの演奏家による芸術鑑賞会を行い、楽しい打楽器の演奏に児童は大盛り上がりでした。

 3月17日(金)には、卒業証書授与式を行いました。卒業生85名はマスクを外し、一人一人が素敵な笑顔で母校を巣立ちました。来賓・保護者の人数制限もなく、1~5年生も教職員もそろって参加し、卒業生の門出をお祝いしました。全校での校歌斉唱や、卒業生と在校生それぞれからの「お別れの言葉」や「お別れの歌」は、とても圧巻で感動的でした。多くの児童が初めて参加した卒業式でしたが、厳粛で張り詰めた学校行事を経験し、日常の学校生活では味わえない新鮮で清々しい雰囲気を体感しました。

 

 全校が参加する行事の開催は、学校に活気を呼び戻しています。そして、コロナ禍でこれまでストップせざるを得なかった「大勢が一堂に会すること」や「地域の大人が期待や希望を児童に伝えること」が、児童の心の成長に大きな効果をもたらすことを改めて感じ、学校行事の教育的意義を再確認しました。

 ここ数年の行動制限で、児童は様々な体験が不足しています。そのなかで、感染対策が少しずつ緩和され、新年度からの教育活動に明るい兆しが見え始めています。児童の視点で自身の学校経営を見つめ直しながら、今後も様々な体験活動を通じて心の教育を進めていきます。

平和を願う「青い目の人形」

 小見川中央小には「青い目の人形」が2体あります。名前は「ドロシー・ヘレン」と「メーイ・ホース」です。1927年(昭和2年)に小見川幼稚園に贈られ、昨年夏から本校で保管しています。

 「青い目の人形」は、アメリカから日本の幼稚園・小学校に贈られたものですが、太平洋戦争中に敵国の人形として、全国で焼却されました。96年前に友好の証として贈られた当時には、全国で約1万2000体の人形があったそうですが、今は約300体のみが残っているそうです。

 先日は、全校児童に「戦争中に、日本中の青い目の人形が壊されたこと」「貴重な人形が、中央小に2つあること」「戦争のことを勉強して、世界中の平和に向けてみんなで努力すること」などを話しました。2月19日には東総文化会館(旭市)で朗読劇がありましたが、その際も本校の2体の人形が展示されました。

 「青い目の人形」は歌が有名ですが、6年生の社会科の教科書にも掲載されています。悲惨な戦争を物語る歴史の資料として、中央小の子どもが目に触れられるようにするなど、これからも本校の宝物として大切にしていきたいと考えています。

 

 1月に体育館の大規模改修に向けて職員作業を行いました。その際に、昭和4年に撮影された『陸上部の写真』が出てきました。香取郡市の陸上大会で優勝した記念写真で、64名の選手と教職員が勢ぞろいした立派な白黒写真です。男子は全員丸坊主で、女子はお揃いのユニフォームで、校旗や優勝旗と一緒に、どの子どももきりりとしたたくましい姿で写っています。

 でも当時は富国強兵の時代。太平洋戦争が始まったのが昭和16年なので、写真を撮影してから約12年後に開戦。当時の子どもたちは20代半ばで戦争の真っ只中を生きていたことになります。もしかすると、頑強な身体の持ち主として真っ先に戦場に送られ、命を落とされた方もいらっしゃるのではないかと思い、心が痛みました。

 

 終戦から80年近くが経ちます。そして、今でも他国で戦争が起きています。悲しい歴史や惨状に触れるたびに、私たちは「教育の力で、子どもたちが将来にわたり、悲しい戦争に二度と巻き込まれないようにしたい」と考えます。

 本校はまもなく創立150周年を迎えますが、過去の歴史を振り返りながら、様々な教育の機会を通して、子どもたちに「命の尊さ」や「平和の大切さ」も学んでほしいと思います。

絵本作家「たかはし まいまい」さんとの出会い

 本校では、令和5年度の創立150周年に向けて、マスコットキャラクターを作成しましたが、これは絵本作家「たかはし まいまい」さんとの出会いがきっかけです。

 昨年8月に、1冊の絵本が学校に贈られてきました。絵本のタイトルは“いろいろ むしむし”。作者は「たかはし まいまい」さん。本校の卒業生で、現在は岡山県にお住まいです。絵本を見ると、自然の中にいる身近な昆虫が、鮮やかな色彩で生き生きと描かれています。夏休み明けに子どもたちへ紹介し、図書委員会の児童がお礼の手紙と写真を送りました。そして、まいまいさんからもお返事や昆虫の絵をいただき、全校児童に紹介しました。

  それから数か月がたち、学校では、次年度の創立150周年に向けたアイディアを考えていました。その中で、子どもや職員から「周年記念のマスコットキャラクターを作成してはどうだろう」という意見があり、私の頭の中でピーンと浮かんできたのが、絵本作家の「たかはし まいまいさん」でした。そして、6月にまいまいさんにメールでご相談し、キャラクターの作成にご協力いただけることになりました。

  それから、キャラクター作りを通した、まいまいさんと学校との交流が始まりました。

<7月> 児童会の子どもたちが、全校にアイディアを募りました。家族と相談したり、学級で話し合ったりして、「中央小の良さや特徴」「どんなキャラクターにしたいか」などを紙に書き出し、岡山県のまいまいさんの元へ送りました。子どもがそれぞれ自由に書いた用紙をたくさん郵送しましたので、まいまいさんにはさぞかしご迷惑をおかけしたかと思います。

 <8月> まいまいさんは、子どもたちからのアイディアをもとに、キャラクターの素案を考えてくださいました。そして、4つの作品を送ってくださいました。当初学校では、その素案から一つを選定し、まいまいさんに再度作成をお願いする予定でした。ところが、素案と言っても、さすがにプロの作品はどれも素晴らしすぎます。児童会の子どもも職員も、選ぶこと自体が難しく戸惑いを感じ、「4つともお願いできませんか」とわがままなお願いをしてみることにしました。すると、まいまいさんからの回答は、なんと「4つともでいいですよ!」。有り得ないことです。まいまいさんの心の広さとご好意に感謝の気持ちでいっぱいでした!

 <9月> 4つのキャラクターに、名前を決めることにしました。児童会が映像を用いて、「キャラクターを4つにすること」「名前を全校から募集すること」を投げかけると、各教室からは歓声が沸き上がりました!

 <10月> 保護者にもご協力いただき、家族で話し合いながら名前の候補を集めました。497名の子どもたちからは、学校のシンボルである「くすの木」や、学校の近くを流れる「黒部川」などに関連したたくさんのアイディアが集まりました! 児童会は、どうやって候補をしぼっていくか、かなり悩んだようです。

 <11月> 各学級で話し合い、名前の案をしぼりました。そして、学級でしぼられた案をさらに代表児童委員会で話し合い、各キャラクターの最終候補名を5~6つにしぼりました。どの名前も「母校中央小」や「ふるさと小見川」を愛する気持ちがこもった素敵な名前でした!

 <12月> 12月1日に、全校児童、150周年記念事業実行委員の地域の皆さん、学校職員で最終投票を行いました。3年生以上はタブレットを使用しました。そして、4つのキャラクター名は「くすじい」「くすたろう」「くろべひめ」「くすりん」に決まりました。数ヶ月の選考を経て選ばれた、子どもたちの想いがいっぱいに込められた名前です! また、まいまいさんからは、4つのキャラクターの完成版が届きましたので、12月16日に、児童会から、「完成したキャラクター」と「決定した名前」が全校に発表されました。同時に、児童会から保護者へ向けた手紙が配られ、HP等でも公表しました! 今、子どもたちはまいまいさんへ感謝の気持ちを伝えるために知恵をしぼっているところです。

 

 たかはし まいまいさんと中央小の子どもたちとの出会いは、母校の先輩が絵本を贈っていただいたことをきっかけとして始まりました。そして、子どもたちは、創立150周年という学校の大きな節目に、キャラクター作りを通して、自主性や協力性、学校や郷土を愛することの素晴らしさなど、多くのことを学んでいます。これも、たかはし まいまいさんのご厚情とご協力のおかげです。職員一同、心より感謝しております。

 4つのマスコットキャラクターは、これからの150周年のお祝いの様々な場面で活躍していきます。そして、子どもたちには、まいまい先輩のように“母校中央小を、そしてふるさと小見川をいつまでも愛する” そんな心優しい大人に成長してほしいと願っています。

子どもの主体的な学びに向けて ~授業力向上への取組~

 学校生活の中で、子どもたちが過ごす大半は授業で学ぶ時間となりますが、その時間が子どもにとって楽しく魅力的なものにならないと、子どもの学ぶ意欲は低下し、教育効果は見込めません。そのため、私たち職員は、子どもの主体的な学びに向けて、自己の授業力を磨こうと日々研修に努めています。

  毎週木曜日の放課後には、全職員で研修を行っています。年間を見通した研修計画を立て、授業づくりや児童理解にかかわる具体的な手立てなどを学んでいます。特に近年は、授業でのICT活用が推進されるようになり、タブレット等を用いた効果的な学習方法を取り入れるようにしています。

  

 校内の研修だけでなく、校外から講師を招いた研修も積極的に行っています。

 7月には、中央小を会場に「授業公開&授業づくりワークショップ」を行い、他校から74名の教員が参加して研修を行いました。当日は、研究授業(6学級)、ワークショップ(国語・社会・算数・理科・生活・特別支援教育)、講演会(講師:山武市立日向小学校長 大木圭先生)を行い、様々な学校の教員同士が授業づくりについて学び合いました。

 また、本校は千葉県教育委員会から「ちばっ子の学び変革推進事業」の検証協力校に指定されていますが、9月には算数科の研究授業を行い、北総地区学力向上交流会では2年間の研究成果を地域の代表として発表しました。

 さらに11月には、千葉県教育委員会から20名の講師をお招きし、全学級での授業展開と分科会を行いました。専門性の高い指導主事や教科指導員から、全教員がマンツーマンで細かく指導をいただき、新しい学びの在り方について知る実り多い研修となりました。

  

 保護者の方を対象とした学校公開は、7月と11月に行いました。両日共に300名近くの方にご来校いただき、学習面における関心の大きさを強く感じているところです。

 学力向上に家庭との連携は欠かせません。そして、保護者の方に、お子様の学習への取組や努力の様子、成長ぶりを理解していただくことが、子どもの学びを支えることにつながると考えます。本校は “いつでも授業を観にきてください” というスタンスですが、今後も学校行事以外に日常の授業を観ていただく公開日を、意図的に設けるようにしていきます。

  中央小の子どもたちは、どの子も「学びたい」「伸びたい」という向上心があります。そして、私たちは「子どもの多様性を認め、一人一人の良さや可能性を引き出すために、みんなで考え、学び続ける教職員」を目指しています。

 教員は「授業が勝負」です。子どもたちの期待に責任をもって応えられるよう、職員一人一人が指導力を磨いていきます。

音楽の力のすばらしさ ~ドレミファ音楽会を開催~

 11月10日(木)に「ドレミファ音楽会(ありがとう集会)」を体育館で行いました。この会は児童会が主体となり、3年ぶりに開催されたものです。

 当日は、子どもたちが日頃お世話になっている「地域の同窓会」「PTA」「まちづくり協議会」「社会福祉協議会」「香取警察署小見川幹部交番」「人権教室や書初め練習の講師」「防犯ボランティア」「スクールバスの運転手や添乗員」「給食配膳員」の皆様(計17名)にご来校いただきました。また、たくさんの保護者の方々にもお越しいただきました。

 感染防止のため全校での歌は中止となりましたが、学年ごとの歌の発表や、児童から感謝の言葉やお礼のプレゼントが招待者の方々に贈られました。どの学年も感謝の気持ちを込めて一生懸命に発表し、来校された皆様から大きな拍手をいただきました。まっすぐに成長する子どもたちの姿と、みんなで力を合わせて発表する様子をご覧いただけたかと思います。また、本校職員による本気の合唱も披露させていただきました。

 マスクをしながらの音楽会ではありましたが、地域や保護者の皆様に温かく支えていただきながら、全校児童がそろって開催できたことをとてもうれしく感じております。                                      

  音楽はわたしたちの暮らしに欠かせないものであり、学校教育では子どもが音楽に親しむ機会を大切しながら、豊かな心を育てています。朝の始業前や給食時は、素敵な曲が放送で流れ、学校は落ち着いた雰囲気に包まれます。また、授業中は音楽室からにぎやかな楽器の音が聴こえ、軽快で楽しいリズムが校舎内外に響きます。

 学校では当たり前の光景かもしれませんが、マスク着用の生活や給食での黙食などと同じように、子どもが歌で表現する活動だけは、コロナの影響で縮小又は休止せざるを得ない状況が続いていました。今回の音楽会の開催をきっかけに、全ての教育活動で、子どもが自由にのびのびと過ごせる日が早く戻ってきてほしいと願っています。

 

 先日は、香取郡市の音楽発表会に「器楽部」と「合唱部」が参加しました。保護者の方の観覧は“自校のみ”と制限付きではありましたが、当日は驚くほどのたくさんの本校の保護者の方々が会場に駆けつけてくださいました。そして、中央小の子どもたちは練習の成果を十分に発揮し、すばらしい発表をすることができました。音楽が大好きな小・中学生が集まる晴れ舞台で、共に練習に励んできた仲間同士の気持ちが一つになった合奏・合唱と、緊張の中でもがんばる子どもたちの成長した姿に私も感動しました。

 音楽はすばらしい文化です。そして、いつまでも大切にしていきたい教育活動です。コロナ禍ではありますが、音楽会や部活動を通して子どもたちが大きく成長し、音楽の力で子ども・保護者・地域の方・教職員の心の絆が深まっていることを感じています。

 中央小は「地域に愛される学校」を目指しています。また、教職員は、「子ども一人一人の良さや可能性」を引き出せるようにがんばっています。

 これからも本校教育へのご理解・ご協力をお願いいたします。