学校から

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第2回学校評議員会を開催しました。  3月4日(木)

 昨日3月3日、第2回学校評議員会を開催しました。この日は6年生を送る会の日で、評議員の皆様にも授業の様子に加え、送る会の様子もご覧いただきました。授業参観後の評議員会議では、授業の様子、学校行事の様子、学校運営についてご意見をいただきました。

 

 

 

 

 

 

 以下、委員の皆様からいただいた御意見です。

・コロナ禍の中でも「どのようにしたら、6年生のために会ができるか」「会をするためにはどうすればよいか」を児童と先生方がよく考え、素晴らしい会になっていたと思う。

・半年前に比べ、掲示物や学習環境、施設環境が整い、とても学校らしく素晴らしい環境になった。

・全校児童、職員が6年生を思い、風船の掲示物、素敵なプレゼント、学年発表、職員発表に取り組んでいたのは努力の成果だと思う。


 

 

 

 

 

・コロナ禍で多くの行事ができない状況が続いているが、ホームページも18万カウントを越え、多くの保護者、地域の方に学校の様子を発信し関心を示してもらっているので、次年度も情報発信を継続してもらいたい。

・これからもコロナ禍で不安を抱える児童が出てくると思われるので、先生方で協力して子どもたちを支えていただきたい。

・低学年では、少人数指導体制ができ、とても良い授業環境だと思った。次年度も少人数指導の先生に入ってもらい、指導体制を維持していただきたい。

 

 いただいたご意見をもとに、今年度の反省を踏まえ、次年度の学校運営に生かしていきたいと思います。                    (文責:中村)

 

 

幸せの生(な)る木 2月26日(金)

 職員室の外の廊下に「わらびが丘 こんな学校にしたい キラッ わらびっ子」というコーナーがあります。両端に、立派な幹をもち太い枝を張る木があります。向かって左側が、旧神南小のせんだんの木、向かって右側が旧福田小のきささげの木をイメージしたそうですが、私は勝手に「幸せの生(な)る木」と呼んでいます。1年かけて、たくさんの葉、たくさんの実、ひな鳥がくらすたくさんの巣が増えました。枝から下がっているのが実や巣です。下のほうに横に広がっているのが葉です。掲示担当のT先生とY先生の工夫です。

 

 

 

 それぞれに書かれているのは、お友達のよいところです。いくつかを紹介します。

 

 ・〇〇さんが、トイレのスリッパをそろえていました。(1年女子)

 ・〇〇さん、いつも友だちに漢字や計算を教えていて、やさしいなと思いました。(5年女子)

 ・きのう体いくのとき、わたしがドリブルリレーでまけた時、〇〇さんがなぐさめてくれました。(2年女子)

 ・〇〇さんが、だれにでも「ありがとう」というところがいいなと思いました。(4年男子)

 ・いつもぼくが病院にいった後に、「どうだった」と声をかけてくれてうれしかったです。(4年男子)

 ・〇〇さんは、自学の内容がすごいと思いました。(5年女子)

 ・2年生のみんなが、ずっとくつばこのくつをきれいにそろえていました。(2年男子)

 ・6年生の〇〇さんが、1年生とボールで遊んでいたのがやさしいなと思いました。(5年男子)

 ・6年生の〇〇さんが、ブランコを低学年にゆずっているのを見て、心が温まりました。私もやさしい6年生になりたいです。(5年女子)

 ・6年生が休み時間におりがみをおしえてくれました。(1年男子)

 ・〇〇さんへ いつも給食の時、当番の仕事を手伝ってくれてありがとう。(6年女子)

 ・〇〇さんが、バスを降りるときにゆずってくれてステキだなと思いました。(3年女子)

 ・6年生の〇〇さんが、先生に「おはようございます」と言って礼をしてあいさつをしていたのがいいなと思いました。(5年女子)

 ・5年生の〇〇さんが、授業を受けているときも姿勢がピンとしていて、いいと思いました。私も見習いたいです。(5年女子)

 

 友達のよいところを見つけ、その姿にあこがれ、いつでも感謝している様子が目に浮かんできます。そして、自分もそうなりたいという気持ちがわいてきたと、多くの児童が書いています。みんなの「誰かの役に立ちたい」思いとそれに感謝する思いが重なって、幸せの連鎖が続いています。「幸せの生る木」には、みんなの幸せな思いがびっしりと詰まっています。やがて、幸せの実は種を落とし、新たな芽を出します。ひな鳥は巣立ち、様々な場所に巣作りをすることでしょう。幸せの連鎖はどんどん広がっていきます。みんな光り輝いています。まさに「キラッ! わらびっ子」ですね。 (文責 海寳)

 

 

18万突破です。 2月25日(木)

 本校ホームページの閲覧数が、3月を待たずして18万カウントを突破してしまいました。毎月2万ペースで上昇推移していたのですが、2月2日に15万カウントを超えたとお伝えしてから、今月は3万超えのペースでした。ここ1週間、記事をアップしていなかったので、楽しみにして一日に何度も開いていた方には、たいへん申し訳なく思っております。前回もお伝えしましたが、3月末で20万カウントというのを、個人的には一つの区切りとしての目標に掲げております。今後も、様々な情報及び、子供たちの様子をアップしていきます。楽しみにしていただければ幸いです。よろしくお願いします。(文責 海寳)

スクールバスの出発時間変更について 2月15日(月)

 すごい雨と風でした。グラウンドは毎度のことながら、海のようになってしまいました。

 以前にもお伝えしましたが、スクールバスに乗る場所の水たまりがひどく、今日も一斉に乗せることが困難でした。そこで、福田地区を先発させ、神南地区は先発の2台が発車した後に、水たまりのない場所からバスに乗せました。そのため、メールでお知らせしたように神南地区のバスは、定刻を10分ほど過ぎての出発となりました。

 今後も今日のような天候の場合、同様の措置を取りたいと思います。その都度、メールで連絡はしますが、承知しておいてください。よろしくお願いします。 (文責 海寳)校舎の端に虹がかかっていました。   

    虹・・・(英)Rainbow〈レインボー〉雨の弓、(仏)arc-en-ciel〈アルクァンシエル〉空のアーチ


 

 

 

 

 

 

 

香取市人権標語展 優秀賞おめでとう! 2月15日(月)

 昨年12月に応募した人権標語展の審査の結果、3年生のHさんの作品が見事優秀賞に輝きました。おめでとうございます。

 作品は佐原中央公民館に先々週に3日間展示されていたのですが、すでに終了となりました。今後、今週末の20日(土)と21日(日)に、小見川市民センターいぶき館1階ギャラリーに展示されるとのことです。展示は、入賞者含め応募した全作品が展示されます。※いぶき館も、当初は17日から11日間展示される予定でしたが、緊急事態宣言延長により展示期間が変更になり、2日間のみの展示に変更になりました。ご了承ください。

 【優秀賞】 3年 Hさん

  「ぼくの思い みんなの思い それらを合わせて すて

  きな仲間」

 

 Hさんの、やさしさあふれる「素敵な」作品ですね。 (文責 海寳)

新入生保護者説明会を実施しました。 2月10日(水)

 緊急事態宣言の発令により延期されていた新入生保護者説明会を実施しました。天気は良かったのですが、体育館は冷え込んでいて、ジェットヒーターやストーブを焚いていたのですが、やや寒い中で行いました。

 校長からは、学校教育目標について「夢を持つこと」と「たくましさ」の話をしました。そのあと、教育課程や保健関係、スクールバス、学用品、集金などを各担当から説明し、最後に学級役員を決めて閉会となりました。

 14時から始まって、ほぼ予定通りに終了しました。学級役員になった3名の方には、ご苦労をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 会の終了後に、校舎内を少し見学してもらいました。また、初めてのお子さんが入学される方は、1年生の教室で学用品などを実際に見ながら、現1年担任のK先生から説明を熱心に聞いていました。

 入学式は4月8日(木)です。24人の新入生が入学するのを、わらびが丘小学校教職員一同楽しみに待っています。 (文責 海寳)

タブレット収納庫が納入されました。 2月10日(水)

 全クラス用にタブレット収納庫が納入されました。写真左が23人以上の学級用、写真右が22人以下用です。これから各学級に移設する予定です。

 これは文部科学省が進める「GIGA(ギガ)スクール構想」の一環として香取市が整備を進めています。

 「GIGAスクール構想」とは、義務教育を受ける児童生徒のために、1人1台の学習者用PC(タブレット端末等)と高速ネットワーク環境などを整備する5か年計画(2018~2023)です。その目的は、「多様な子どもたち一人一人に個別最適化され、資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する(文部科学省リーフレットより)」ことにあります。

 世界の中でも、日本の学校におけるICT活用度は極端に低く、OECD(経済協力開発機構)に加盟する国の中でも最下位(2018調査)です。今回のコロナ禍において、オンライン授業が進まなかった大きな原因の一つです。

 今後、全国の子供たち全員に一人一台のPC(タブレット端末など)が配付されます。教室に保管して、授業で活用します。しかし、家庭にインターネット環境がなく、家庭でのオンライン授業などへの対応が迫られた場合など、まだまだ時間はかかりそうです。

 香取市では、今後、カメラ機能付きキーボードと着脱可能なタブレット端末が整備される予定です。 (文責 海寳)

明日、新入生保護者説明会を開催します。 2月9日(火)

 明日は、予定通り新入生保護者説明会を開催します。

  受 付(児童昇降口)  13:50~14:00

  説明会(体育館)    14:00~15:50

 駐車場は、校門入って左手奥の野球場です。案内にしたがって進んでください。

 校地内は、スピード制限を5㎞以内でお願いしています。十分に気を付けて進入してください。

 また、自宅での検温もお願いします。37.5度を超える場合は参加を見合わせてください。受付場所でも非接触型の体温計で検温を行います。ご協力をお願いします。

今日は立春。 2月3日(水)

 今日は立春です。

 平安時代初期に編纂された「古今和歌集」に収められている紀貫之(きのつらゆき)の有名な和歌(五七五七七)が思い出されます。

 

〈詞書〉はるたちける日、よめる -[立春の今日(春の訪れの喜びを)詠みます]。

    

   袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ  紀貫之

 

 意味は、「(去年の暑い夏に知らず知らず)袖を濡らして手ですくった水が、(秋を経て)(冬の寒さで)凍っていたのを、立春の今日の(あたたかい)風がとかしているのだろうか」です。

 「むすぶ」は「掬ぶ」と書き、「すくう」という意味です。

 中学校の国語で習う和歌の一つです。一首の中に、四季を詠みこんだことで有名な句です。

 古今和歌集の成立は九〇五年ごろと言われていますので、約1,100年以上昔の作品と言えます。100年前ですら相当昔であるのに、1,000年以上となるともはや想像すらできません。しかし、そんなに昔から現代まで和歌が歌い継がれていることと、その作品が千年後にまで語り継がれていることは、驚きを超えて奇跡としか言いようがありません。それが教科書に載っているのですから。ユーミンやビートルズが音楽の教科書に載ったことだけでも驚きであるのに(載るだろうとは誰もが考えていたけれど予想以上に早かった。もちろん遅すぎという人もいますが)です。ただ、日本の国歌(君が代)の歌詞も、もとはこの古今和歌集の和歌(詠み人知らず)ですので、歌い継がれるのは必然であるのかもしれませんね。※元歌は、「君が代は」ではなく、「わが君は」です。「君が代は」に変わったのは江戸時代とのことです。

    君が代は千代に八千代にさざれ石の巌(いわお)となりて苔のむすまで

 この国歌も、成立は明治になってから、そして、国歌として正式に法制化されたのは平成11年です。こんなに最近なのですね。それまで「君が代」と呼んでいたものを、「国歌」と呼ぶようになりました。日本の国歌は、世界でもっとも古い歌詞であると同時に、世界で最も短い国歌でもあるそうです。

 二十四節気をさらに約5日ずつの三つ(初侯、次候、末候)に分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」では、立春の初候として「東風解凍(こちこおりをとく)」とあります。「春の温かい東風(こち)※が、氷を解かす」です。この七十二候も、二十四節気と同じく古代中国から伝わってきたものですが、七十二候は日本の風土に合わず、何度か改訂されているそうです。紀貫之が初候に掛けて詠んだのか、紀貫之の歌がもとになって「東風解凍」となったのかは定かではありません。 ※南風は「はえ」

 暦の上では春の訪れですが、昨日は緊急事態宣言が1か月延長され、まだまだ遠い春と言わざるを得ません。凍った氷は解かしても、感染防止のための緊張は解くことなく毎日を過ごしていきましょう。 (文責 海寳)

 ◇写真は、今日の業間休みの様子です。下の写真の左上にあるのは私の指です。失礼しました。

HP 150,000アクセスを超えました。 2月2日(火)

 わらびが丘小学校ホームページへのアクセス数が、150,000カウントを超えました。

 12月1日に100,000カウントを超えてから、2か月で50,000カウントも伸びたことは驚きです。150,000は、3月末までの到達目標としていた数字だったので、2か月も早く目標を達成したことになります。つきましては、3月末の目標を200,000カウントに修正します(個人内目標)。今後も興味・関心をもって本ホームページを見ていただけるよう、開かれた学校を目指して内容を充実させていきたいと考えています。

 ご覧くださっている皆様には、今後ともご理解とご協力・ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。 (文責 海寳)

 

 

 

◎これまでのカウント数の月ごとの推移

  ※6月1日から分散登校開始、6月15日から一斉登校開始。

 7月1日   8、891  (前月から増えた数)

 8月1日  24,416    +15,525

 9月1日  42,436    +18,020

10月1日  61,851    +19,415

11月1日  80,309    +18,458

12月1日 100,163    +19,854

 1月1日 121,263    +21,100

 2月1日 148,834    +27,571

 ※毎日朝の8〜9時に確認している数字です。

香取神宮から節分祭のお菓子をいただきました 1月27日(水)

 香取神宮から「児童に配ってください」とお菓子が届きました。

 これは、香取神宮で行われる節分祭に企業から奉納されたものです。例年は参拝者に配るのだそうですが、今年はコロナ禍で神事のみ行うとのことで近隣の各小学校にと分配してくださいました。本校には6箱届きました。ありがとうございました。

 今年の節分は2月2日。翌日の2月3日は立春です。コロナという「鬼」を早く退散させたいものですね。児童には節分の日に配る予定です。(文責 海寳)

校内相互授業参観 1月28日(木)

 今回の授業者は、5年担任のO先生です。道徳の授業を展開します。O先生は、本校の道徳教育推進教師という役割も担ってくれています。

 今回の主題名は「許すことの尊さ」です。内容項目で言えば、「相互理解・寛容」のうちの「寛容」にあたります。

 教材名は「銀の燭台(しょくだい)」です。フランスの作家ヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」(邦題「ああ無情」)の一場面です。

 時代はフランスの社会情勢が混迷を極めていた時代。民衆の多くが食べ物にも事欠く日常。同居する姉の子供たちのために盗んだたった一本のパンにより、5年の刑期を言い渡され、その後何度も脱獄を繰り返した結果19年という長きにわたる獄中生活を過ごした主人公のジャン・バルジャン。刑期を終えて出所しても泊めてくれる宿屋はなく、途方に暮れてとある教会をたずねます。正直に事情を話すとミリエル司教は快く受け入れ、温かい食事を与え、柔らかいベッドを用意します。しかし、ジャンは司教の慈悲を裏切るかのように、夜中に司教の寝室に忍び込み、高価な銀の食器を盗み、姿を消します。すると、翌朝、警察がなんとジャンを引き連れて教会にやってきます。ミリエル司教は、すぐに状況を察知し、銀の食器は男にあげたとうそをつきます。さらに、銀の燭台もあげたのになぜ持って行かなかったのかと問いただします。その様子を見て、警察は引き上げていきます。何より驚いていたのはジャン・バルジャンその人でした。罪を犯した自分を見逃すだけでなく、残った唯一の財産だった銀の燭台までも渡そうとする司教の態度に呆然と立ち尽くすだけでした。

 授業では「『許すこと』について考えよう」という学習課題を示し、「司教はなぜジャンを責めなかったのだろうか」という中心発問を投げかけます。


 

 

 

 

 

 子供たちは「う~ん・・・」と考えながら、考えをシートに記入していました。O先生は、一人一人の書かれた内容を手元に持ったバインダーに挟んだ座席表にメモしながら

指名計画を構想します。あとで指名するから発表してね、という合図のシールを、机間を回りながら何人かのシートに貼っていきます。その後、近くの友だちとプチ交流です。適切な距離を保ちながら、シートを交換して読み合ったり、意見交換をしています。

 交流してから数人の児童を指名して発表させました。補助発問をして何度かプチ交流の時間を持ちます。少しずつ考えが深まっていく中で、「やっぱり私は納得できない」「違うと思います」という意見が出てきました。さあ、一気に議論を深めるチャンス! でしたが、時間が押していたので振り返りタイムになってしまいました。

 児童が下校後、授業参観者との振り返りでは、「補助発問はいくつぐらいどんなものを用意していたか」や、「指名して発表させる人数はもっと多くしたほうが」など、次の道徳の授業に生かせる視点の意見が出されました。また、シールの効用について「心の準備ができる」「何種類かの使い分けは」などの意見も出ました。

 授業を展開したO先生は、授業の最後に「許すということについて考えたことは?」について、すごく考えさせられることを書いていた子が何人かいたので、この意見を生かす方法を考えてみます、と意欲を見せていました。

 参観した先生方も、自分の道徳の授業に落とし込むためのヒントがいくつか見つかったようです。相互参観の大きなねらいの一つです。道徳においては、とくに「切り返しの発問」が考えを深めるためのカギになります。子供たちから出たもっともらしい意見のうち、ある部分を取り上げて「ほんとうにそうかな」や「みんなはそう言うけど、世の中ではいまだに~していることのほうが多いよね。どうして?」など、グラグラと揺さぶりをかける発問です。授業技術のブラッシュアップのために、各先生方には、試行錯誤をがんばってほしいものです。

 新学習指導要領では、道徳の授業の目的として「道徳的な判断力、心情、実践意欲と態度を育てる」とあります。これまでと変わったことは、判断力と心情の順番が入れ替わったことです。つまり、心情の前に道徳的判断力を身に付けさせることが重点化されたわけです。判断のための視点の置き方や考え方・根拠について、道徳の時間を通して身に付けていきます。

 今回のテーマである「寛容」については、コロナ禍でクローズアップされた「自粛警察」「マスク警察」などの度を越した反応や感染者に対する差別と偏見、SNSによる芸能人への誹謗中傷など他人のちょっとした誤りを許さない風潮、そして「あおり運転」などに見られる現代社会の問題に大きく関わってくる内容です。そこには、「他者への共感性が低い」「『自分は正しい』症候群(というのがあるらしいです)」「匿名性」などの共通点が見えてきます。

   児童へ多面的・多角的な視点を意識させると同時に、先生方それぞれが、自分自身の学びにもつながっていると自覚した時間になりました。

 相互授業参観は今回で全員が終わりました。先生方、大変お疲れさまでした。(文責 海寳)

 ※世界一短い手紙としてギネスブックに載っているのは、ヴィクトル・ユーゴーと出版社の担当とのものとい  

  うのは有名な話です。

    「?」 (売れ行きはどう?) 

    「!」 (上々だよ)

  たった一文字の記号でのやり取りですが、ふたりの興奮が伝わってくるようですね。

 

 

 

校内相互授業参観 1月21日(木) 

 今回は、教務主任のY先生が4年生で理科の授業を行いました。単元は「もののあたたまりかた」です。前の時間は金属の温まり方について、体積や状態の変化、熱の伝わり方について学習しました。それを受けて、今回は水の温まり方について学習します。

 まずは前時の振り返りを行い、分かったことを確認します。それから今日の実験について説明を聞きます。今回は、ビーカーに「示温インク」を入れ、熱せられると色が変わる性質を利用して、熱の伝わり方を確認します。示温インクは熱すると青からピンクに色が変わるのです。


 

 

 

 

 

 まず予想を立てます。ビーカーの真ん中の下から熱したときの温まる順序、ビーカーの端の下から熱したときの温まる順序について、図に矢印で示しました。実験では、中と弱の間に火の強さを調節し、示温インクが青からピンクに変わる様子を見逃さないようにとY先生から注意がありました。


 

 

 

 

 

 インクはあっという間に色が変わりました。すぐにプリントに記入します。熱せられてピンクに色が変わった示温インクは、冷めるとまた青くなります。真ん中から熱した後は、端のほうを熱します。予想はあっていたでしょうか。実験のあとは、個人でまとめてから、班でまとめました。

 本時の目標は、「水は熱せられた部分が移動して全体が温まることを、温度変化を関係づけて自分の言葉で表現することができる」です。自分の言葉で表現するのはなかなか手ごわかったのですが、皆なんとかまとめることができました。温度変化が可視化できるのはわかりやすいですね。また理科が大好きになってしまいました。

 児童が下校してから、参観した職員で振り返りを行いました。導入の工夫や可視化の効果、振り返りのさせ方について意見交換がなされました。良い刺激になりました。

 今週は5年生で道徳の相互参観を行います。 (文責 海寳)

県民の皆様へ緊急のお知らせ 1月25日(月)

 千葉県から「県民の皆様へ緊急のお知らせ」というポスターが届きました。不要不急の外出自粛を呼びかけるものです。1月7日に千葉県に緊急事態宣言が発出された後も、感染者の増加に歯止めがかからない状況です。もうすでに医療崩壊が進んでいます。

 今回の措置は、とくに医療の現場がもたないことへの緊急性を伝えています。通常の医療に手が回らなくなっていること、コロナ感染患者への対応も十分ではなくなることがどれだけ危険なことかを伝えています。

 自分の命、大切な人の命、そしてみんなの生活を守るため不要不急の外出の自粛をよろしくお願いします。 

万羽鶴に願いを込めて・・ 1月22日(金)

 「万羽鶴に願いを込めて~新型コロナに負けない香取の私たち」

 香取地区青少年相談員連絡協議会が主催して、香取地区1市3町の小学生4,236人が参加した一大イベントです。新型コロナウイルスの収束を願って一折一折心を込めて折った万羽鶴が青少年相談員の方々の手により組みあがりました。4束の千羽鶴に分かれたもののうち1束を各小学校に巡回しています。わらびが丘小学校には28日まで昇降口横の階段前に展示してあります。万羽鶴は市内各小学校を巡回後、市内小学校の代表児童により香取市に寄贈される予定です。

 色ごとにきれいに組みあがった万羽鶴にもう一度願いを込めましょう。

「コロナウイルスが早く収束しますように・・」

 万羽鶴をさげてある掲示板は、神南小学校の平成9年度卒業生の手による卒業制作です。周囲を様々な彫刻で飾ってあります。今でも大切に使わせてもらっています。(文責 海寳)

 

リサイクル活動へのご協力ありがとうございました。 1月16日(土)

 リサイクル活動は、無事に終了しました。たくさんのご協力ありがとうございました。各地区を回って回収してくださった環境安全部、地区理事の皆様、積み込み作業をしてくださった本部役員、学年委員長、各専門部長の皆様、早朝よりありがとうございました。事故やケガもなく終了することができました。 (文責 海寳)

明日はリサイクル活動を実施します。 1月15日(金)

 明日のリサイクル活動は、予定通り実施します。

 回収は、8:30から開始します。

 

 地区理事・環境安全部の皆様は、8:30から回収をよろしくお願いします。

 本部役員・学年委員長・各専門部長の皆様は、学校にて、分別及びトラックへの積み込み作業をお願いします。 (わらびが丘小集合 8:15 ※児童昇降口前にお集まりください。)

 

回収する物品は以下の通りです。

 ①新聞紙

 ②雑誌・広告類

 ③布類(ビニルの袋に入れてください)

 ④ビールびんのみ(他のびんは回収できません) 

  ※泥や葉っぱなどを落としてください。

 ⑤段ボール

 ⑥ペットボトルキャップ

 ⑦アルミ缶(水洗いをして、袋に入れ、口をしばってください。)

 

 前回のリサイクル活動では、多くの物品が集まりました。ご協力ありがとうございました。令和2年度のリサイクル活動は、今回が最後です。できるだけ多くのご協力をよろしくお願いします。 (文責 海寳) 

「SDGs」と「4R」 1月13日(水)

 「SDGs(エスディージーズ)」(持続可能な開発目標)

 これは、このところ新聞やテレビでよく目にする言葉です。

 Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)の略称です。2015年9月に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた国際社会共通の目標です。「17のゴール(目標)」と「169のターゲット(具体目標)」で構成されています。これらを2030年までに達成しましょうと呼び掛けているのです。

※国連開発計画資料より抜粋

◎17のゴール

1貧困をなくそう

2飢餓をゼロに

3すべてのひとに健康と福祉を

4質の高い教育をみんなに

5ジェンダー平等を実現しよう

6安全な水とトイレを世界中に

7エネルギーをみんなに そしてクリーンに

8働きがいも経済成長も

9産業と技術革新の基盤を作ろう

10人や国の不平等をなくそう

11住み続けられるまちづくりを

12つくる責任 つかう責任

13気候変動に具体的な対策を

14海の豊かさを守ろう

15陸の豊かさも守ろう

                   16平和と公正をすべての人に

                   17パートナーシップで目標を達成しよう

 

 「持続可能な」というフレーズを聞いて、20年ほど前に個人的に参加した環境問題について考える講演会を思い出しました。「持続可能な社会」を目指して「自分が」できることについて考えるという内容でした。そこで初めて聞いた言葉のひとつが「4R(よんあーる)」です。現在、様々な自治体でごみを減らすための取組として「3R(さんあーる)」が提唱されています。

 「3R」とは、Reduce(リデュース=少なくする)、Reuse(リユース=再使用する)、Recycle(リサイクル=再生利用する)の頭文字をとったものです。

 「4R」は、3Rの前に Refuse(リヒューズ=断る)が入ります。何を断るかというと、

 ・マイバッグを持ち歩いて、レジ袋を断る。

 ・マイ箸を持ち歩いて、割りばしを断る。

 ・水筒、マイボトルを持ち歩いて、ビン、缶、ペットボトル飲料の購入を控える。

というものです。

 つまり、順番としては、①断る ②減らす ③再使用する ④再生利用する となります。確かに、日本ではお菓子など食べ物を買った場合に、食べるものよりも包装紙などのゴミになるもののほうがはるかに多いことに気づかされます。見た目にこぎれいで丁寧ですが、あとに残されたゴミを見るとどうなんだろうと考えさせられます。マイバッグやマイボトルもこのところかなり当たり前になってきた感があります。このことを20年以上前から提唱していた方がいるのです。時代がやっと追いつきました。というより、実現させるのに20年もかかった、と言ったほうが正しいかもしれません。

 この講演会で今でも鮮明に覚えているのが、日本のごみ処理も含めたごみ関連の1年間にかかる費用すべてでいくらかという問題です。答えは、その当時で6兆8千億円でした。約7兆円です。この7兆円というお金がどのくらいのものか想像できますか、と訊かれました。たとえば一人の人間が毎日100万円使ったとしたら7兆円を使い切るには何年かかるでしょう、というたとえです。答えは2万年でした。想像のはるか先でした。金額の大きさを実感させるうまいたとえだなと感心してしまいました。それだけ多くの費用がごみ処理にはかかっているということです。

 また、環境問題ではよく「リサイクル」という言葉が出ます。「リサイクル」とは、「元の形を変えて新たなものを生み出すこと」です。ビール瓶などを洗って何度も使うことは「リユース」です。リサイクルは、何かを粉砕したり溶かしたりして別の形にして利用することを言います。リサイクルをするためには多くのエネルギーを消費して、逆に環境を悪化させているということもある意味事実です。さらに、ごみの量があまりにも膨大で処理が追いついておらず、リサイクルは実際にはほとんど進んでいないという現状があります。日本国内のプラスチックごみのほとんどは中国に輸出していましたが、2年前から中国は受け入れを禁止しました。近隣のアジア諸国からもゴミを受け入れていたので、中国国内から出るごみと合わせて、キャパシティがいっぱいになってしまったとのことです。リサイクルは、現状では限界に達しているということです。

 レジ袋の有料化の原因にもなった気候変動や海洋プラスチックごみの削減など、国際社会では脱プラスチックへの流れがあります。昨年あたりからはラベルのないペットボトルが増えています。最近ではストローが紙製になったり、そもそもストローを使わなくなってきています。あるのが当たり前だと思っていたものは、じつは無くてもなんとかなることが多いことに気づかされます。(病気等で必要な方もいらっしゃいますが)

 ポイントは、持続可能な環境・社会のために「自分は何をするか、何ができるか」を考えられるようにすることです。他人事のように「~すればいい」「~しなければいけない」などと言うことはできます。しかし、「自分は」と自分を主語にしたときに「できない自分」「しようとしない自分」に気づきます。

 このほかに、この講演会では地球温暖化についての国際環境会議での情報として、平均気温が1°C上がると海水面が約30cm上昇すると言っていました。その影響で、世界中の多くのビーチリゾートが水没する、と。また、その状況がエスカレートすれば、日本の臨海工業地帯はほぼ水没です。また、南極大陸の上には平均2500mの厚さの氷が表面を覆っています。その氷が溶けだしたら、大きな氷の塊がまるで熱したフライパンの上のバターのように海に滑り落ちます。その衝撃で、高さ数百メートルの津波が、時速数百キロメートルの速さで、付近の島を飲み込みます。現に、今、南大西洋上には南極大陸の棚氷から分離した巨大氷山が漂流していて、ペンギンやアザラシの繁殖地として有名なサウスジョージア島に衝突する可能性もあるというニュースがあります。巨大氷山の大きさは、全長151㎞で最大幅48㎞。面積は約4800平方キロメートルで、群馬県よりも広いと伝えていました。高さの情報は見つかりませんでしたが、かなりの高さはあるでしょう。水中部分は150〜180メートルあると言われています。簡単に言えば、ある島に、その島よりも大きな氷山が衝突するわけです。20年前の国際環境会議での予測が現実になっているのです。

 今週土曜日には第2回リサイクル活動が行われます。この機会に、ごみ問題や環境問題にも目を向けるきっかけにしたいと思います。(文責 海寳)

「幸せを感じる四大元素」 1月13日(水)

 「幸せを感じる四大元素」

  ①愛される(大切にされる)

  ②ほめられる

  ③役に立つ

  ④必要とされる

 これは、本校職員室及び校長室に貼ってある言葉です。「元素」ですから、最も小さな単位と考えることができます。様々な行動の原理になりうると受け止めています。シンプルです。

 この言葉は、10数年前に、ある新聞のコラムで紹介されていたことから知りました。まさに生き方の核心をついていると思い一瞬で共感しました。あたりまえで本当に大切なことを平易な言葉で示してある名言です。以来、たくさんの場で使わせてもらっています。主賓として呼ばれた教え子の結婚式では、スピーチの結びに必ず使う常套句です。そして、「じゃあ、幸せを与えるには?」と問いかけ、裏返しの文句を言うのです。

それは、

  ①愛する(大切にする)

  ②ほめる(認める)

  ③感謝する(「ありがとう」と言う)

  ④必要とする(あてにする=力量を認める)

の四つです。

 結婚式の席で、新郎新婦にお互いにこのことを気にかけていれば、きっと仲良く幸せに暮らしていけるはずです、と結びます。

 初任者研修や教科研修会の講師で呼ばれた時も、パワーポイントはこの言葉で締めていました。

 本校の先生方にも、自分自身に対して、子供たちに対して、他の教職員に対して、生き方の一つの指標としてぜひ心の隅に置いておいて指導や行動に生かしてしてほしいという思いから掲示しています。受け止め方はそれぞれですので、自由に考えて、何かするときの一つのきっかけとしてもらえればありがたいぐらいの感じです。押しつけは嫌われますから。

 考え方によっては、人の一生を当てはめることもできます。乳幼児期はいつでも「愛される」、学童期はときどき「ほめられる」、中学から退職するまでは「役に立つ」ことを願い、そしてリタイア後は「必要とされる」ことが「ちょっと」ある人生が幸せなのかなというところです。

 新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力について、「何を理解しているか、何ができるか」「理解していること・できることをどう使うか」の先に「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」という新しい時代に必要となる資質・能力の育成がクローズアップされています。これは言い換えれば「幸せを感じる(与える)人生を送るためには」となるのではないかと思います。皆さんはどうお考えでしょうか。 (文責 海寳)