学校から

「幸せを感じる四大元素」 1月13日(水)

 「幸せを感じる四大元素」

  ①愛される(大切にされる)

  ②ほめられる

  ③役に立つ

  ④必要とされる

 これは、本校職員室及び校長室に貼ってある言葉です。「元素」ですから、最も小さな単位と考えることができます。様々な行動の原理になりうると受け止めています。シンプルです。

 この言葉は、10数年前に、ある新聞のコラムで紹介されていたことから知りました。まさに生き方の核心をついていると思い一瞬で共感しました。あたりまえで本当に大切なことを平易な言葉で示してある名言です。以来、たくさんの場で使わせてもらっています。主賓として呼ばれた教え子の結婚式では、スピーチの結びに必ず使う常套句です。そして、「じゃあ、幸せを与えるには?」と問いかけ、裏返しの文句を言うのです。

それは、

  ①愛する(大切にする)

  ②ほめる(認める)

  ③感謝する(「ありがとう」と言う)

  ④必要とする(あてにする=力量を認める)

の四つです。

 結婚式の席で、新郎新婦にお互いにこのことを気にかけていれば、きっと仲良く幸せに暮らしていけるはずです、と結びます。

 初任者研修や教科研修会の講師で呼ばれた時も、パワーポイントはこの言葉で締めていました。

 本校の先生方にも、自分自身に対して、子供たちに対して、他の教職員に対して、生き方の一つの指標としてぜひ心の隅に置いておいて指導や行動に生かしてしてほしいという思いから掲示しています。受け止め方はそれぞれですので、自由に考えて、何かするときの一つのきっかけとしてもらえればありがたいぐらいの感じです。押しつけは嫌われますから。

 考え方によっては、人の一生を当てはめることもできます。乳幼児期はいつでも「愛される」、学童期はときどき「ほめられる」、中学から退職するまでは「役に立つ」ことを願い、そしてリタイア後は「必要とされる」ことが「ちょっと」ある人生が幸せなのかなというところです。

 新学習指導要領では、育成を目指す資質・能力について、「何を理解しているか、何ができるか」「理解していること・できることをどう使うか」の先に「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」という新しい時代に必要となる資質・能力の育成がクローズアップされています。これは言い換えれば「幸せを感じる(与える)人生を送るためには」となるのではないかと思います。皆さんはどうお考えでしょうか。 (文責 海寳)