校長日誌

子どもの好奇心に火をつける

 11月8日(金)は、小見川中央小学校の今年度2回目の学校公開でした。

 7月の学校公開に続き、多くの保護者の皆様、地域の皆様に来校していただきました。本日の来校者数は保護者だけで400名を超え、地域の方々の来校も合わせると児童数498に迫る満員御礼(?)・大盛況!の一日でした。

 1年生は地域のボランティアによる「昔遊び教室」に給食センターの栄養士による「エプロンシアター」、2年生は警備会社の講師による「あんしん教室」、3・4年生は人権擁護委員による「人権教室」、6年生は地域の研究者による「環境学習」にピース・スタッフによる「平和学習」と、外部講師によるたくさんの特別授業がありました。

 その中で、6年生の特別授業について・・・

 「環境学習」は、小見川に移住して40年以上もの間、小見川の自然を研究している講師による講演でした。中央小のシンボルツリー「くすの木」が実は、学術的には「クスノキ」ではなく「タブノキ」であることに児童たちは素直に驚いていました。(私は夏休みに校長室にある資料を読んで知っていましたが、児童たちには秘密にしていました・・・)

 「小見川って、こんなに自然豊かでいいところだったんだ!」とあらためて気づかされる講演で、児童たちも自分の故郷に誇りをもつことができる話が多くありました。

 「平和学習」は、終戦時に小学校3年生だった講師による戦争体験を聞くものでした。戦後79年が過ぎ、小学生の祖父母の世代も戦争を知らない時代です。6年生の多くが初めて聞く内容だったようです。

 「B29」?、「焼夷弾」?、「疎開」?、「防空壕」?・・・。初めて聞く言葉も多く、内容の理解が十分ではなかったかもしれませんが、「戦争は絶対にしてはいけない」という講師のメッセージは、児童たちの心に刻まれたことと思います。

 地域の講師やボランティアの皆様のご協力により、日常の授業とは一味違う体験ができた一日でした。日常の学校生活や授業を大切にしながら、時にはこのような特別授業を取り入れ、「子どもの好奇心に火をつける学校」でありたい、そう思いました。

自分に負けない心 ~郡市陸上競技大会 中央小大躍進!~

 10月22日、「香取郡香取市小学校陸上競技大会」が東総運動場陸上競技場で開催されました。

 以前はミニバス大会、駅伝大会、水泳大会などもありましたが、香取郡香取市の小学校(現在は21校)が一堂に集う大会は、この陸上大会のみとなっています。それも年に一度の大会です。中央小学校からは5・6年生の陸上部員から選ばれた29名が参加しました。

 10月16日に校内で行われた「陸上部を応援する会」(陸上大会への壮行会)で、校長から話したことは、「負けんなよ!」

 もちろん、他の小学校の選手も練習を積んでくるので、全員が勝てるわけではありません。

 戦う相手は「自分自身」です。

 陸上部員は陸上競技を通して、そして中央小の児童全員が様々な活動を通して「自分に負けない心」を育ててほしいと思っています。 

 陸上部員たちは、これまでの練習で「自分自身」と戦ってきました。そして「苦しい状況になっても、最後まであきらめない」「勝てると思ったときに、決して油断しない」 この2つを胸に、陸上競技大会に臨み、その結果、多くの選手が大会で自己ベストを更新することができました。さらに、男女各7種目、合計14種目のほとんどの種目で入賞(1位6種目、2位3種目、3位3種目、・・・)を果たしました。まさに、中央小大躍進!

 陸上競技大会を通して、中央小の選手たちの躍動する姿、選手を応援する姿、頑張った選手を讃える姿、競技には出場しなくても選手をサポートする姿に胸が熱くなりました。児童たちのおかげで、中央小学校の職員であることに強い誇りを感じる一日でした。 

 10月23日の朝の会、6年生のある学級で、陸上競技大会に参加した児童の「頑張ったこと」の発表を聞くことができました。

 入賞はできなかった児童が「あきらめないで頑張った」、補欠やサポートの児童が「選手の応援やサポートを頑張った」と笑顔で発表していました。それを聞く児童たちも笑顔。中央小学校がますます「笑顔あふれる学校」になりました。

心の健康

今日は前期最終日。体育館で全校児童が参加する終業式が行われました。

児童の代表3名が「前期を振り返って」ということで、作文の発表をしました。

前期に頑張ったこと、思い出に残ったこと、後期に頑張りたいことなど、それぞれの思いを立派に発表してくれました。

前期の授業日数は、1年生98日、2年生から6年生は99日。振り返れば、充実した学校生活を送ることができた児童が多かったことと思います。

校長からは「心の健康」について、児童たちに次のような話をしました。 

心が健康というのは、小学生の皆さんだったら「学校が毎日楽しい」とか「夜、寝るときに、明日はどんな楽しいことがあるかな?明日が楽しみだな」って思えることだと思います。

中央小の皆さん全員が、そういう毎日を送れるように、一人一人にやってもらいたいことがあります。それは、「友達の良いところを見つけて、それを友達に伝えてあげる、ほめてあげる」ということです。

友達にほめられた子は、きっと学校が楽しくなるでしょう。

そして、友達の良いところを見つけようとすること自体が、自分の心を健康にすることになります。

後期は前期に続いて、元気な「あいさつ」、そして「友達のよいところを見つけて、それを伝える」

この2つを心がけ、中央小学校をますます「笑顔あふれる学校」にしていきます。

笑顔で迎えられた9月

 44日間の夏休みが終わり、児童たちは9月2日から登校し、学校生活が再開しました。

 校長としては夏休み中に大きな事故がなく、まずは安心していたところですが、この5日間の児童たちの様子を見て、長期休業明け特有の不安定さというものをほとんど感じませんでした。充実した夏休みを過ごし、気持ちを新たに、笑顔で9月を迎えることができた児童が多かったからだと思っています。

 

 児童たちに夏休みの話を聞くと、楽しい思い出や頑張ったことを話してくれる児童が多い中で、「休みに飽きて、早く学校が始まってほしいと思っていた」という児童もいました。毎日、たくさんの友達に会って遊んだり、一緒に勉強できる学校は、やはり児童たちにとって「楽しい場所」なのでしょう。

 

 まだ残暑は続きますが、旧2学期(9月~12月)は学校が最も充実する期間と言われます。各学年の校外学習、遠足・宿泊学習・修学旅行、マラソン大会などの学校行事に、音楽発表会や陸上競技大会へ向けた部活動も本格的になっていきます。

 充実した行事や部活動は、日常の学校生活の充実があってこそ成り立ちます。

 中央小学校498名の児童全員が日々の学校生活や授業に、笑顔で、真剣に取り組んでいけるよう、教職員も笑顔で、真剣に指導していきますので、保護者や地域の皆様の引き続きのご支援をお願いいたします。

充実した夏休みのポイントは「光」と「人」

 4月の始業式から授業日数にすると71日(1年生は70日)、児童たちは保護者や地域の皆様の温かいご支援のおかげで、中央小学校での学校生活を元気に送ることができました。

 明日(7月20日)から児童たちが楽しみにしている44日間の夏休みが始まります。

 本日(7月19日)は体育館で「夏休み前集会」が開かれましたが、校長の話として、充実した夏休みにするためのポイントは「光」と「人」だという話をしました。

 「光」は太陽の光 、「人」は家族や友達

 その心は・・・

 ☆朝寝坊したり、部屋の中にこもっていないで、外に出よう!(もちろん熱中症には注意して)

 ☆一人遊びばかりしていないで、家族や友達とたくさん会って、たくさん遊ぼう!話をしよう!

ということです。

 中央小の先生方にも、「夏休み明け、児童たちに楽しかった夏休みの話ができるよう、先生自身が夏休みにしかできない体験をしてください」と、校長から宿題(!)を出しました。

 成長した児童たちや先生方に会えるのを楽しみにしています。

 

 保護者や地域の皆様へのお願いです。

 児童たちは夏休みでも、保護者の皆様は仕事が休みになるわけではありませんが、それでも、お子様と接する時間は多くなると思います。ぜひ、お子様とじっくり向き合い、長期の休みにしかできないことを一緒に体験してください。

 児童たちにとって楽しい夏休みは自由な時間が多い分、交通事故や水の事故などの危険は増します。「危険箇所に近づかない」という指導を学校ではしていますが、地域ぐるみで児童たちの安全を守っていけるよう見守っていただければ幸いです。

 中央小学校498名の児童全員が、もちろん保護者や地域の皆様も、教職員も健康で事故なく、充実した夏休みとなることを祈っています。

学校公開、来校ありがとうございました。

 7月5日(金)は、小見川中央小学校の学校公開でした。

 多くの保護者の皆様、地域の皆様に来校していただきました。受付名簿を確認すると、来校者数は400に迫り、感謝と同時に、学校への期待の大きさを感じ、あらためて身の引き締まる思いもしています。

 午前8時から午後4時15分までの公開でしたが、そのほとんどの時間、参観をしていただいた方もいて、きっと「中央小を満喫」していただけたことと思います。 

 1年生は「おなか元気教室」、4・5年生は「ネット安全教室」、6年生は「思春期講演会」と、特別授業も組みましたが、それ以外の通常の授業や生活の様子から、普段の中央小の児童たちのよいところを、たくさん見ていただくことができたと思っています。

 特別授業の講師の方に、中央小の児童たちの印象を聞くと・・・、

「問いかけへの反応がとてもいい」そして「元気!」という回答が返ってきました。

 中央小の児童が「元気!」というのは、私にとって最高にうれしい「ほめ言葉」です。

 (小学生は元気すぎるくらいがいいですよね。)

 私が中央小の教職員に繰り返し言っていることの一つに「元気な先生が元気な子どもを育てる」があります。これからも教職員一同、自らの健康管理に留意し、児童への指導・支援に全力で取り組んでまいります。

 今後も、保護者や地域の皆様の中央小へのご支援・ご協力をお願いいたします。

「ことば」の力 ~いじめゼロ集会~

6月10日に児童会が計画・運営してくれた「いじめゼロ集会」が開催されました。

図書委員会による本の読み聞かせや、児童会本部役員から「4つの勇気※」についての呼びかけがありました。 ※「やめる勇気」「みとめる勇気」「とめる勇気」「はなす勇気」

中央小学校を「いじめゼロの学校」にするためにどうしたらよいのか、児童たちが考えるよい機会になったと思います。

校長が話す時間もあったので、次のような話をしました。

 

「いじめをしない」って、具体的にはどういうことかな?

 

「人の嫌がることはしない(言わない)」

「自分がされて(言われて)嫌なことはしない(言わない)」

と言うけれど、されて(言われて)嫌なことは、人によって違うのではないかな?と校長先生は思います。

だから、中央小学校を「いじめゼロ」の学校にするには、友達のことを思って、友達のことをよく知ることが大切になると思います。

もちろん、暴力は絶対にダメ。物を取るのも絶対にダメ。物を隠すのも絶対にダメ。

絶対に言ってはいけない「ことば」もある。 例えば・・・?

いや、言わなくていいです。そういう「ことば」は、聞くだけでも嫌だから。

そういう「ことば」を友達に言っている人はいませんか?振り返ってみてください。

今日は、みんなが安心して生活できる学校にするために、どうしたらいいのか、考えるよい機会になりました。 

大切なのは、今日、考えたこと、勉強したことを実行していくことです。

そして、「笑顔あふれる中央小学校」をつくっていきましょう。

 

「ことば」ひとつで、人は喜び、元気にもなるし、傷つき、悲しむこともあります。 

相手を楽しく嬉しくする、笑顔にする「ことば」を言える人は幸せです。

相手を笑顔にする「ことば」が心に詰まっているからです。

児童たちの心を、相手を笑顔にする「ことば」で満たしたい。そう思います。

笑顔あふれる運動会

5月25日、絶好の運動会日和の中、小見川中央小学校大運動会を開催することができました。

私は開会式で児童たちに「2つの顔」を期待しているという話をしました。

一つは、勝利を目指し本気で頑張る「真剣な顔」

もう一つは、児童会で決めたスローガンにもある「笑顔」

運動会では、児童たちの頑張る姿・輝く笑顔に、観戦している私たち大人も「笑顔」になりました。

児童たちにあらためて感謝したいと思います。

「笑顔をありがとう」 そして、「笑顔にしてくれてありがとう」

たくさんの保護者の皆様や地域の皆様のご協力をいただき、まさに「笑顔あふれる運動会」でした。ありがとうございました。

児童たちが運動会で学んだのは、「本気で頑張ることの楽しさ」、そして、その先には「達成感」があるということだと思います。

この後の学校生活でも生かしていきます。

小見川中央小学校の151年目「笑顔あふれる学校」に

小見川中央小学校は令和6年3月9日に150歳の誕生日を迎えました。

そして、4月9日に新入生75名を迎え、全校児童498名と教職員57名(※)で、小見川中央小学校の令和6年度(創立151年目)が本格的にスタートしました。(※在外施設職員等も含む)

 

令和6年度の小見川中央小学校のキーワードは「笑顔」です。

「子どもたちが笑顔で登校し、笑顔で下校する」そういう学校にしたいと思います。

 

そうは言っても、小学生ですから学校で友達と喧嘩をしてしまったりということもあります。

誰とでも仲良くできるのが理想ですが、友だちとのトラブルを解決するのも勉強のうちです。

下校するときには笑顔で「今日も学校、楽しかった。明日も学校が楽しみだ。」となるように教職員一同、支援していきます。

 

「笑顔あふれる学校」にするために、私が教職員に言っていることは一つです。

それは「教職員が笑顔でいる」ということ。

子どもたちを笑顔にするために、教職員は心身の健康に留意し、笑顔で子どもたちに接していきます。

 

子どもたちも教職員も笑顔の「笑顔あふれる学校」をつくっていきます。

おかげさまで、小見川中央小学校は「創立150周年」を迎えました。

 小見川中央小学校は明治7年3月9日に開校し、このたび創立150周年を迎えました。これまでに母校を巣立った卒業生は2万419名(令和5年度卒業生を含む)。校庭のくすの木と共に歩んできた中央小の輝かしい歴史と伝統は、長きにわたり学校を温かく支えていただいた卒業生や保護者・地域の皆様、元職員など、数多くの方々によって築かれたものです。本校に対するこれまでのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。 

 

 記念すべき150回目の創立記念日にあたる3月9日(土)には、『創立150周年記念式典』を開催しました。式典には、日頃からお世話になっているご来賓や地域の皆様、元職員など102名の方のご出席をいただきました。また、保護者のご理解のもと、当日は土曜日でしたが特別に授業日とさせていただき、全校児童が記念式典に参加できました。まもなく工事が完了する体育館を一時的にお借りしての開催でしたので、50年ぶりに新しくなった体育館を地域の皆様にお披露目する日にもなりました。

 150年の節目となる特別な式典でしたので、内容も大幅に変えました。校旗入場では、児童代表から保護者代表(PTA会長)、そして地域代表(同窓会長)と3世代にわたり校旗を引き渡しました。周年記念で多大なご功績をいただいた3名(事業所)の方々には感謝状を贈呈し、子どもたちへ素敵なメッセージをそれぞれいただきました。夢と希望に満ちあふれた児童代表によるお祝いの言葉や、創立110周年から歌い継がれている中央小みんなの歌『あしたに夢を』の全校児童による歌唱も感動的で、大いに盛り上がりました。

  創立150周年にあたっては、おととしの10月に地域の実行委員会が立ち上がり、今年度の1年間を通して様々な記念事業を実施していただきました。そして、このたびの記念式典をもって記念事業は全て終了となります。

 実行委員長の金親孝夫様をはじめ26名の実行委員の皆様には、計7回の実行委員会に加え、各担当に分かれて様々な記念事業を行っていただきました。おかげさまで、どの記念事業も子どもの心に響く素晴らしいものとなりました。また、式典当日には「創立150周年記念誌」も発行していただき、中央小の150年の歩みを後世に残すこともできました。実行委員の皆様には1年半にわたり、多大なご厚情とご尽力をいただき、深く感謝申し上げます。

  

 たくさんの方々の祝福をいただきながら、学校の創立150周年を迎えられたことは、校長として最高の喜びです。私は中央小に3年間勤めさせていただきましたが、このたびの創立150周年を通して、子どもの教育を大切にする考えが地域でしっかりと受け継がれていることを感じております。そして、地域の方に愛され続けている伝統校の教育に校長として携われたことを誇りに思います。

 中央小の150年の歴史と伝統は、地域の皆様に温かく支えられて築かれたものです。本校は未来へ羽ばたく子どもたちの健やかな成長のために、これからも地域の皆様に愛される学校を目指していきます。そして、末永く地域と共に歩む学校であり続けることをお誓いいたします。

 子どもたちは「地域の宝」です。これからも、地域の子どもたちそして中央小学校をご支援くださいますようお願いいたします。