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児童の様子
児童の様子
児童作品の紹介(詩と短歌) 4月23日(金)
6年生Yさんの作った詩を紹介します。
タイトルは「春はお日さま」です。
「春はお日さま」
春はお日さま
あたたかな日ざしが心地よい。
さわやかな風にさそわれて走り出す。
すんだ水のはった田んぼにおたまじゃくしが見える。
はねるかえるが手にのる。
少しひんやりとした新しい命。
Yさんの感性の豊かさが感じられる作品です。とくに、「あたたかな日ざし」と「ひんやりとした命」の対比が見事です。また、「新しい命」と体言止めで結び、潔さとともに余韻も感じさせます。新しい命は、「あたたかい」ととらえがちですが、ここでの感動は「かえるの命」が「ひんやりとした」ところです。春のあたたかな日ざしのもとで、生命が躍動し、次々に生まれ、成長していくことへの驚きと喜びが目に浮かんできます。
Yさんは、昨年短歌も作りました。
「あきらめず 一つ一つをていねいに おぼえられたよ
勉強のこつ」(五七五七七です)
これも、とてもシンプルですが、心に響いてくる作品です。素直さ、純粋さがストレートに伝わってきます。粘り強く何度も何度もあきらめずに取り組んだ結果、大事なことを覚えられてうれしいという感動を詠んでいます。ここでは倒置法とともに「勉強のこつ」と体言止めが使われています。表現技法は意図して使っているわけではないと思いますが、なかなかに効果的です。絶妙です。
これからも、素敵な作品を生み出してください。楽しみにしています。 (文責 海寳)