校長より挨拶

 新島小学校は、千葉県北東部に位置し、学区の北側は茨城県潮来市、西側は稲敷市と接する地域です。学区の南側には与田浦や利根川などの大きな河川等があり、広大で実り豊かな水田地帯をサッパ舟で巡る加藤洲十二橋めぐりはとても有名です。菖蒲が咲く季節には観光客でにぎわうなど、子どもたちは豊かな自然に囲まれた環境のなかで伸び伸びと育っています。

 本校は平成3年に安全教育の部で内閣総理大臣表彰を受けるなど、教育に対する熱意と温かさがあふれる地域です。今でも地域や保護者の方々が登下校の安全を見守るなど、子どもの教育を大切にする考えが受け継がれています。

 平成27年4月には、旧湖東小学校(閉校時:創立139年)と旧新島小学校(閉校時:創立114年)が統合し、新たな「新島小学校」がスタートしました。現在、統合して10年目となりましたが、これまで受け継がれてきた礎を大切にしながら、地域とともに今後も歩み続けていきます。

香取市立新島小学校

校長  島 石 耕 治

校長日記

校長日記

子ども主体の学校を目指して

 校長として常に考えていることは、新島小をより子ども主体の学校にするにはどうすればよいかということです。

 どの学校でも、時代の流れとともに、自分らしく生きることを求める子どもたちが増えていますし、保護者の子育てに対する考え方や学校教育へのニーズも多様化しています。その変化に対して、学校は子ども主体の学校づくりを目指していくべきですし、教職員はもっと子どもの視点に立って、より一人一人に目を向けていくことが必要であると私は考えています。

 本校では、今年度から学校教育目標を「自分の良さや成長を実感できる子どもの育成」とし、学校全体の子どもを一律に引き上げることよりも、子ども一人一人に目を向けたより子ども主体の学校にしていくことを目指しています。全校児童97人という学校規模の強みを生かし、教職員が子どもの多様性を理解しながら、一人一人の良さや可能性を引き出せるような学校づくりを進めようと努力しています。

 学習面では、子どもが主体的に学ぶ授業を目指しています。学習意欲を高める学習計画を立て、子どもが自ら考え表現したり、互いに学び合う場を意図的に設定したりしています。また、校内での職員研修や授業研究等を通して教師の指導力(ICTの活用等)を高めながら、子ども一人一人の学力向上を図るよう努力しています。

 生活面では、子どもに寄り添いながら、一人一人の心を大切にした教育に努めています。いじめの防止、きめ細かな教育相談、特別支援教育の充実など、子どもの多様性を共感的に理解し、校内組織を機能させながら適切に対応していくことを全職員で共通理解を図っています。また、保護者との連携を密にしながら、学校と家庭が連携して教育にあたることも重視しています。

 学校行事ではなるべく子どもが活躍する場を多く設け、校舎内の掲示物には子どもが前面に出るものを意図的に取り入れています。清掃は上学年と下学年が協力して行う縦割りグループで行うなど、学年を超えて共に活動する場を通して、子どもたちが思いやりや進んで働くことの大切さを自主的に学べるようにしています。

 その他にも「校長室でランチ」「雨の日ピアノ」などを新たに取り入れ、子どもにとって楽しい学校になるよう努めているところです。

 4月からのこの3か月で、どの子もよく努力し、大きく成長しています。この努力や成長を子どもたちが自ら実感し、自己肯定感や次への意欲につなげていくことが、本校職員の力の見せどころです。これからも子ども主体の学校づくりに向けて、全職員で知恵をしぼり、アイディアを出し合いながら、教育活動を充実させていきます。 

家庭・地域と学校が一つになった運動会でした!

 5月25日(土)に運動会を行いました。当日は天候に恵まれ、たくさんの保護者・地域の皆様にご来校いただきました。朝からお祭りのような賑わいで、会場全体からの大声援が子どもたちへの大きな力となりました。

  本校の運動会の特徴は、子どもが活躍する場が多いことです。徒競走から始まり、玉入れ、チャンス走、ダンス、綱引きなど、様々な種目で一生懸命にがんばる子どもの姿は、観戦しているたくさんの人に元気と感動を与えてくれました。また、1年生と6年生は家族種目を行い、さらには1年生と敬老の方々、4年生と5年生は来賓の方々と一緒に競技を楽しみました。子どもと大人が笑顔で楽しく交流する姿に、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。

  日頃子どもたちから元気をもらっている私たち学校職員は、その恩返しに応援団を結成し、本気のエールを行いました。また、綱引きでは5・6年生と職員が対決し、見事子どもたちが勝利を収め、大喜びでした。職員が本気でがんばる姿を子どもたちに見せることもたまにはいいなあ、というサプライズ企画でした。

  運動会の目玉である応援合戦や紅白リレーでは、子どもたちのたくましさやものすごい団結力が大きなうねりとなり、盛り上がりは最高潮に達しました。

 赤組と白組の熾烈な優勝争いで終盤まで大いに盛り上がった運動会の最終結果は、赤組が5点差で勝利。子どもたちがたくさんの競技で争い5点差とは…。誰も想像していなかったドラマチックな結末でした。

  

 練習期間を含め、暑い中でも一生懸命にがんばる子どもたちの姿に、一人一人の大きな成長を感じました。また、保護者の皆様にはPTA奉仕作業や当日の後片付けなど、運動会に気持ちよくご協力いただき、ありがとうございました。

  本校は「地域に愛されるあたたかい学校」を目指していますが、今回の運動会を通して、たくさんの保護者・地域の皆様の愛情に包まれながら、新島小の子どもたちが健やかに成長していることを改めて感じています。

 新島小の子ども一人一人は地域の宝です。そして、学校は地域とともにこれからも歩み続けます。今後も本校教育へのご協力をお願いいたします。

子どもたちのかけがえのない命を守るために

 新年度がスタートして1か月が経ちましたが、本校の教育は、地域や保護者の方々に支えていただいていることを強く感じています。

 特に、登下校時にはたくさんの大人の目が子どもたちの安全を見守ってくださっています。毎朝、天候にかかわらず、新島駐在所の方、交通安全協会や防犯ボランティア、保護者の方々などが、集団で登下校する子どもたちに付き添ってくださっています。また、3台のスクールバスで通学する子どもたちは、運転手さんと添乗員さんに優しく見守られ、安全に登下校しています。

 新島小の子どもたちが安心して学校生活が送れるのも、たくさんの方々が子どもたちや学校を温かくサポートしてくださっているおかげです。心より感謝申し上げます。

  校長として最も心配なことは、子どもが悲しい事故や事件に巻き込まれることです。全国でも毎年のように、登下校中や休日等における交通事故や水の事故、犯罪等により、子どもの尊い命が失われています。

 なかでも、入学・進学した子どもたちが登校に慣れて気が緩む5月は、交通事故の件数が多くなる傾向があります。このことを踏まえ、本校でも4月24日と5月1日に、警察署員や交通安全協会の方のご協力により、全学年児童を対象とした交通安全教室を行いました。これからも、学級での指導や全校放送などを通して、交通事故や水の事故を防ぐ指導を繰り返し行っていきます。

  各家庭でもお子様が家を出るときに、「車に気をつけて!」「川に落ちないように!」と一言声をかけてください。新島小の子どもが悲しい事故や事件に巻き込まれないよう、保護者や地域のみなさまの温かい見守りを引き続きお願いいたします。

新たに着任しました。よろしくお願いいたします。

 4月から新島小の校長となりました島石耕治といいます。地域のみなさまに愛される学校になるよう、職員と共に力を合わせて努力してまいります。
 新年度は、新たに16名の1年生を迎え、全校児童97名でスタートしました。どの子も入学・進級し、元気に登校しています。子ども一人一人の心に寄り添いながら、愛情いっぱいに育てていきます。
 教育は人づくりです。そして、小学校での教育は、子どもの成長の土台となる非常に大切なものです。お子さんや学校のことなど、何かありましたら、遠慮なく学校へご相談ください。保護者や地域のみなさまのご理解・ご協力をお願いいたします。