校長日記

学年を越えた心の絆

 本校教育の特色の一つに、「学年を越えた心の絆」が挙げられます。小規模校の利点を活かし、高学年の子どもたちは、たてわりでの遊びや清掃、地区別の集団登校などで、下級生をリードしています。また、下級生は先輩の思いやりや温かさを感じながら、協力性や社会性を学んでいます。上級生と下級生が様々な場面でかかわる活動の積み重ねが、新島の子どもたちの素直で誠実な心に響き、学年を越えた強い絆を育んでいます。

  1月には業間活動で、8つのたてわりグループに分かれて長なわを行いました。どのグループでも上級生が下級生に跳び方を優しく教える微笑ましい姿が目立ち、学校じゅうが温かい雰囲気に包まれました。

 2月からは、卒業を控えた6年生が下級生の教室へ行って、給食を一緒に食べています。学校のリーダーとして活躍している6年生が、下級生と互いの心を通わせながら楽しく食事をする姿がとても印象的で、一人一人の心の成長を育む良い機会となっています。

 3月には、ポプラの苗木を全校児童で植える計画を立てています。ポプラは校歌に歌われている「新島小のシンボル」ですが、現在グラウンドにある4本の大木がかなり古くなっているため、6年生が卒業する前に全校児童で新しい苗を植樹したいと考えています。子どもたちの心の絆がさらに深まり、小学校での思い出に残る活動になればと期待しています。

  学校ではまとめの時期を迎えましたが、新島小の子どもたちは、年明けから驚くほどの成長を見せてくれています。特に、卒業や進級への準備を進めるこれからの時期は、子どもの豊かな心を育てる良い機会です。

 学年を越えた強い心の絆で結ばれている新島の子どもたちに、これからどのような教育活動を展開していくか、年度末は学校の力の見せどころです。このチャンスに、職員で知恵をしぼりながら、子ども一人一人の心に響く教育を充実させていきます。