2025年10月の記事一覧

人はなぜ勉強するのか?

 本日(10月10日)、全校児童が参加する終業式が体育館で行われ、児童の代表3名(2・4・6年生)が「前期を振り返って」と題する作文を発表しました。2年生の児童は「学校が大好きです!」と発表してくれて、とても嬉しく思いました。4年生は「苦手なことにも挑戦したこと」を、6年生は「運動会で、担任の先生に勧められた応援団をやってみて楽しかったこと」を発表してくれました。

 私は半年前の始業式で、中央小を「昨年度以上に笑顔あふれる学校にしよう」「みんながチャレンジできる学校にしよう」という話をしましたが、発表した児童のように、苦手なことや嫌いなことから逃げずに、何にでもチャレンジしている児童の姿が多くみられた前期だったと思います。

 校長からは「人はなぜ勉強するのか?」という話をしました。

 実は、「どうして勉強しないといけないの?」という児童からの問いに対する先生の考えを児童たちに伝えてほしいというお願いを、2週間ほど前に本校の教職員にしていました。以下は、本日の終業式で校長から児童たちに伝えた「勉強する理由」です。

 

 6年生はもうすぐ修学旅行ですが、箱根や鎌倉について調べていますよね?

 校長先生は旅行するのが好きです。旅行の計画を立てるのも好きで、旅行に行く前に訪れる場所の歴史などを調べたりします。美術館に行くなら、そこにある作品を行く前に調べたりもします。

 これが楽しいんですよ!

 そして実際に行って実物を見てみると、感動が大きいんです。

 この「調べること」ってことが、勉強なんです。

 だから、校長先生にとって、勉強というのは楽しんだり感動したりするためにやるものだと思っています。 

 じゃあ、小学生が勉強する理由は何かな? これはみんなが考えてください。

 校長先生が考える小学生が勉強する理由は、勉強することで「自分のやりたいことがわかる」ってことだと思います。勉強しないと、自分が何をしたいのかもわからないんじゃないかと思います。

 もちろん、正解(答え)は一つではありません。

 人が勉強する理由は、人によって違っていていいんです。そして、その理由は今と中学生になってからでは変わっていくと思います。大人になったら、また変わると思います。皆さんも今の自分が納得する、自分にとっての「勉強する理由」を見つけられるといいと思います。

 

 「小学生を相手に、また難しい話をしてしまった・・・」と、終業式が終わって、体育館から教室へ戻る児童たちを見送っていたら、2年生の男子が校長に近づいてきて、こう言いました。

 「校長先生の考えと僕の考えは一緒です。」

 わかってくれてありがとう!

 たくさん勉強して、自分のやりたいことを見つけていこうね!