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校長日記
音楽の力のすばらしさ ~あきぞら音楽集会を初開催~
10月30日(水)に「あきぞら音楽集会」を体育館で行いました。この集会は本校が初めて開催したもので、子どもが主体となった音楽集会です。
子どもたちが日頃お世話になっている地域の方々を学校にご招待し、当日は「登校時の安全ボランティア」「交通安全協会」「新島駐在所」「新島郵便局」「高齢者クラブ」「NPO法人香取市与田浦を考える会」「扇島東組自然を守る会」などの皆様(計24名)にご来校いただきました。また、130名以上の保護者・家族の 方々にもお越しいただきました。
全校での校歌で始まり、学年ごとの歌や演奏の発表、子どもたちからの感謝の言葉やお礼のプレゼントが招待者の方々に贈られ、参加者全員で「まっかな秋」を歌いながら、会場が和やかな雰囲気に包まれました。新島の子どもたちがまっすぐに成長する姿と、みんなで気持ちを合わせて活動する様子をご覧いただけたかと思います。また、おまけですが、職員による本気の歌も披露させていただきました。
おかげさまで、地域や保護者の皆様にご協力をいただきながら、子どもの心に響く素敵な音楽集会となりました。初めてのチャレンジではありましたが、音楽を通して子どもたちの心の成長を実感することができ、職員一同とてもうれしく感じております。
音楽は私たちの暮らしに欠かせないものであり、学校教育では子どもが音楽に親しむ機会を大切しながら、豊かな心を育てています。朝の始業前や給食時、清掃時などには素敵な曲が放送で流れ、子どもたちは落ち着いて活動に取り組んでいます。授業中は音楽室からにぎやかな楽器の音が聴こえたり、今年度からは季節に合った「今月の歌」をみんなで歌ったりと、学校生活の様々な場面において、音楽に親しむ活動を取り入れています。
学校では当たり前の光景かもしれませんが、子どもたちの多くは、コロナ禍でマスクの着用や給食での黙食などを長い期間強いられてきました。友達と自由に話をしたり、元気に歌を歌ったりする活動も、縮小又は休止せざるを得ない状況の中で育ってきた子どもたちです。今でもその時の影響が見受けられますが、今回の音楽集会をはじめ全ての教育活動を通じて、子どもが主体となる活動を取り入れながら、もっと自由でもっと笑顔でのびのびと育つ学校づくりを進めていきたいと考えております。
先月は、香取郡市の音楽発表会に3・4年生が学校の代表として参加しました。当日は驚くほどのたくさんの保護者の方々が会場に駆けつけてくださり、子どもたちはすばらしい発表をすることができました。音楽が大好きな小・中学生が集まる晴れ舞台で、仲間同士の気持ちが一つになった合奏・合唱と、緊張の中でもがんばる子どもたちの成長した姿に私も感動しました。
音楽はすばらしい文化です。そして、いつまでも大切にしていきたい教育活動です。あきぞら音楽集会や郡市音楽発表会を通して子どもたちが大きく成長し、音楽の力で子ども・保護者・地域の方・教職員の心の絆が深まっていることを感じています。
新島小は「地域に愛されるあたたかい学校」を目指しています。また、教職員は「子ども一人一人の良さや可能性を引き出せるよう」にがんばっています。
これからも本校教育へのご理解・ご協力をお願いいたします。
体験活動シーズン到来! 子どもの生きる力を育てていきます。
学校はまもなく1年間の折り返し点を迎えようとしています。秋は「実りの秋」「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」などと言われますが、子どもが活動しやすいこの季節は、学校においても教育を充実させたい時期です。
なかでも、子どもが様々な体験を通して学ぶ機会を組み込んでいくことは、生きる力を育むためにとても重要です。子どもは日頃の学校生活で学んだ知識や技術を土台に、自然・人・社会と直接かかわる体験活動を通して、社会性や実践力がさらに育ちます。また、成長著しい子どもたちの心を揺さぶる活動は、豊かな心を育む上で効果が高まるものと考えています。
たとえば、9月末から始まる、遠足(1~4年生)、宿泊学習(5年生)、修学旅行(6年生)は大切にしたい教育の場です。学校を離れて友達同士で楽しく学ぶ体験は、子どもたちにとって年に1度の特別なものであり、大きな成果が期待できます。どの学年も引率職員が夏季休業中に現地の下見を行い、安全で充実した活動になるよう準備を進めています。お弁当づくりや持ち物の準備、当日の送迎など、保護者の皆様にご苦労をおかけしますが、全ての子どもたちが「楽しかった!」と思えるような行事にしていきます。
10月上旬には、新島地区が誇る観光資源「加藤洲十二橋めぐり」に、本校の3・5・6年生がサッパ舟に乗る体験を行います。これは、地元で開催されている「第20回与田浦コスモスまつり」を主催する「NPO法人香取市与田浦を考える会」の皆様のご好意により実施させていただくものです。舟から眺める学校や地域の風景は、子どもの目にどのように映るのでしょうか。川面を吹くさわやかな秋風を味わいながら、郷土を愛する心が育つことを期待しています。
10月30日(水)には、「あきぞら音楽集会」を行います。日頃子どもたちがお世話になっている地域の方々を学校にお招きし、全校児童が合唱や演奏を発表して感謝の気持ちを伝えます。今回が初めての開催となりますので、どうなることになるのやら…。子どもたちの活躍に期待しています。たくさんの保護者や家族の方のご来校をお待ちしています。
その他にも、学年ごとに校外学習や校外講師を招いた授業も多く予定しています。また、オープンスクール(学校自由参観)やマラソン大会なども計画しています。さらには、香取郡市の学校が集う音楽発表会や陸上競技大会などの対外行事もあります。
本校関係者の方は、日常の教育活動をいつでも参観できます。秋の充実期にお気軽に学校へお越しいただき、子どもたちのがんばっている姿をご覧ください。皆様のご来校をお待ちしています。
学校に子どもたちの笑顔が戻ってきました!
夏休みが終わり、今日から学校生活がスタートしました。どの子も笑顔いっぱいで登校し、学校に活気が戻ってきました。学校の主役は子どもたちであることをあらためて感じています。
今年は44日間という長い夏休みでしたが、心配された交通事故や水の事故もなく、全児童がそろって9月を迎えられたことをとてもうれしく思います。職員も元気な子どもたちと久しぶりに会い、「子どものためにがんばるぞ!」という気持ちでいっぱいです。
ただ、子どもにとってこの9月のスタートは夏休みの生活とのギャップが激しく、一般的にストレスがたまりやすい時期です。全国的にみても登校できない子どもや自殺する子どもが増える傾向があり、新島小の子どもたちも同様のことが起こりうると考えています。
このことを踏まえ、本校では子どもたちが安心して学校生活が送れるよう、少しずつゆっくりとスタートしていくようにします。また、職員は子どもの表情や言動をいつもより入念に観察し、気になる子には声をかけながら、ていねいに関わっていくようにします。
お子様のことで、「元気がない」「何だか表情がさえない」「学校でうまくいっていないようだ」など気になることがありましたら、まずは保護者や家族の方がお子様の話をよく聞いてあげてください。そして、お気軽に学校へご相談ください。本校にはスクールカウンセラーも配置されていますので、専門的な視点から話を聞くこともできます。
子どもは心に不調が生じると、必ずSОSのサインを出します。大切なのは、そのサインを大人が見逃さないこと。特にこの9月は、大人がサインを早く見つけて、愛情を注いでいく必要があります。家庭と学校が連携し、できることを早期に考えて対応していきましょう。
これからも学校は子ども一人一人の心に寄り添いながら、一生懸命にがんばってまいります。本校教育への変わらぬご協力をお願いいたします。
子ども主体の学校を目指して
校長として常に考えていることは、新島小をより子ども主体の学校にするにはどうすればよいかということです。
どの学校でも、時代の流れとともに、自分らしく生きることを求める子どもたちが増えていますし、保護者の子育てに対する考え方や学校教育へのニーズも多様化しています。その変化に対して、学校は子ども主体の学校づくりを目指していくべきですし、教職員はもっと子どもの視点に立って、より一人一人に目を向けていくことが必要であると私は考えています。
本校では、今年度から学校教育目標を「自分の良さや成長を実感できる子どもの育成」とし、学校全体の子どもを一律に引き上げることよりも、子ども一人一人に目を向けたより子ども主体の学校にしていくことを目指しています。全校児童97人という学校規模の強みを生かし、教職員が子どもの多様性を理解しながら、一人一人の良さや可能性を引き出せるような学校づくりを進めようと努力しています。
学習面では、子どもが主体的に学ぶ授業を目指しています。学習意欲を高める学習計画を立て、子どもが自ら考え表現したり、互いに学び合う場を意図的に設定したりしています。また、校内での職員研修や授業研究等を通して教師の指導力(ICTの活用等)を高めながら、子ども一人一人の学力向上を図るよう努力しています。
生活面では、子どもに寄り添いながら、一人一人の心を大切にした教育に努めています。いじめの防止、きめ細かな教育相談、特別支援教育の充実など、子どもの多様性を共感的に理解し、校内組織を機能させながら適切に対応していくことを全職員で共通理解を図っています。また、保護者との連携を密にしながら、学校と家庭が連携して教育にあたることも重視しています。
学校行事ではなるべく子どもが活躍する場を多く設け、校舎内の掲示物には子どもが前面に出るものを意図的に取り入れています。清掃は上学年と下学年が協力して行う縦割りグループで行うなど、学年を超えて共に活動する場を通して、子どもたちが思いやりや進んで働くことの大切さを自主的に学べるようにしています。
その他にも「校長室でランチ」「雨の日ピアノ」などを新たに取り入れ、子どもにとって楽しい学校になるよう努めているところです。
4月からのこの3か月で、どの子もよく努力し、大きく成長しています。この努力や成長を子どもたちが自ら実感し、自己肯定感や次への意欲につなげていくことが、本校職員の力の見せどころです。これからも子ども主体の学校づくりに向けて、全職員で知恵をしぼり、アイディアを出し合いながら、教育活動を充実させていきます。
家庭・地域と学校が一つになった運動会でした!
5月25日(土)に運動会を行いました。当日は天候に恵まれ、たくさんの保護者・地域の皆様にご来校いただきました。朝からお祭りのような賑わいで、会場全体からの大声援が子どもたちへの大きな力となりました。
本校の運動会の特徴は、子どもが活躍する場が多いことです。徒競走から始まり、玉入れ、チャンス走、ダンス、綱引きなど、様々な種目で一生懸命にがんばる子どもの姿は、観戦しているたくさんの人に元気と感動を与えてくれました。また、1年生と6年生は家族種目を行い、さらには1年生と敬老の方々、4年生と5年生は来賓の方々と一緒に競技を楽しみました。子どもと大人が笑顔で楽しく交流する姿に、会場全体が温かい雰囲気に包まれました。
日頃子どもたちから元気をもらっている私たち学校職員は、その恩返しに応援団を結成し、本気のエールを行いました。また、綱引きでは5・6年生と職員が対決し、見事子どもたちが勝利を収め、大喜びでした。職員が本気でがんばる姿を子どもたちに見せることもたまにはいいなあ、というサプライズ企画でした。
運動会の目玉である応援合戦や紅白リレーでは、子どもたちのたくましさやものすごい団結力が大きなうねりとなり、盛り上がりは最高潮に達しました。
赤組と白組の熾烈な優勝争いで終盤まで大いに盛り上がった運動会の最終結果は、赤組が5点差で勝利。子どもたちがたくさんの競技で争い5点差とは…。誰も想像していなかったドラマチックな結末でした。
練習期間を含め、暑い中でも一生懸命にがんばる子どもたちの姿に、一人一人の大きな成長を感じました。また、保護者の皆様にはPTA奉仕作業や当日の後片付けなど、運動会に気持ちよくご協力いただき、ありがとうございました。
本校は「地域に愛されるあたたかい学校」を目指していますが、今回の運動会を通して、たくさんの保護者・地域の皆様の愛情に包まれながら、新島小の子どもたちが健やかに成長していることを改めて感じています。
新島小の子ども一人一人は地域の宝です。そして、学校は地域とともにこれからも歩み続けます。今後も本校教育へのご協力をお願いいたします。