校長日誌

小見川中央小学校の151年目「笑顔あふれる学校」に

小見川中央小学校は令和6年3月9日に150歳の誕生日を迎えました。

そして、4月9日に新入生75名を迎え、全校児童498名と教職員57名(※)で、小見川中央小学校の令和6年度(創立151年目)が本格的にスタートしました。(※在外施設職員等も含む)

 

令和6年度の小見川中央小学校のキーワードは「笑顔」です。

「子どもたちが笑顔で登校し、笑顔で下校する」そういう学校にしたいと思います。

 

そうは言っても、小学生ですから学校で友達と喧嘩をしてしまったりということもあります。

誰とでも仲良くできるのが理想ですが、友だちとのトラブルを解決するのも勉強のうちです。

下校するときには笑顔で「今日も学校、楽しかった。明日も学校が楽しみだ。」となるように教職員一同、支援していきます。

 

「笑顔あふれる学校」にするために、私が教職員に言っていることは一つです。

それは「教職員が笑顔でいる」ということ。

子どもたちを笑顔にするために、教職員は心身の健康に留意し、笑顔で子どもたちに接していきます。

 

子どもたちも教職員も笑顔の「笑顔あふれる学校」をつくっていきます。

おかげさまで、小見川中央小学校は「創立150周年」を迎えました。

 小見川中央小学校は明治7年3月9日に開校し、このたび創立150周年を迎えました。これまでに母校を巣立った卒業生は2万419名(令和5年度卒業生を含む)。校庭のくすの木と共に歩んできた中央小の輝かしい歴史と伝統は、長きにわたり学校を温かく支えていただいた卒業生や保護者・地域の皆様、元職員など、数多くの方々によって築かれたものです。本校に対するこれまでのご支援・ご協力に心より感謝申し上げます。 

 

 記念すべき150回目の創立記念日にあたる3月9日(土)には、『創立150周年記念式典』を開催しました。式典には、日頃からお世話になっているご来賓や地域の皆様、元職員など102名の方のご出席をいただきました。また、保護者のご理解のもと、当日は土曜日でしたが特別に授業日とさせていただき、全校児童が記念式典に参加できました。まもなく工事が完了する体育館を一時的にお借りしての開催でしたので、50年ぶりに新しくなった体育館を地域の皆様にお披露目する日にもなりました。

 150年の節目となる特別な式典でしたので、内容も大幅に変えました。校旗入場では、児童代表から保護者代表(PTA会長)、そして地域代表(同窓会長)と3世代にわたり校旗を引き渡しました。周年記念で多大なご功績をいただいた3名(事業所)の方々には感謝状を贈呈し、子どもたちへ素敵なメッセージをそれぞれいただきました。夢と希望に満ちあふれた児童代表によるお祝いの言葉や、創立110周年から歌い継がれている中央小みんなの歌『あしたに夢を』の全校児童による歌唱も感動的で、大いに盛り上がりました。

  創立150周年にあたっては、おととしの10月に地域の実行委員会が立ち上がり、今年度の1年間を通して様々な記念事業を実施していただきました。そして、このたびの記念式典をもって記念事業は全て終了となります。

 実行委員長の金親孝夫様をはじめ26名の実行委員の皆様には、計7回の実行委員会に加え、各担当に分かれて様々な記念事業を行っていただきました。おかげさまで、どの記念事業も子どもの心に響く素晴らしいものとなりました。また、式典当日には「創立150周年記念誌」も発行していただき、中央小の150年の歩みを後世に残すこともできました。実行委員の皆様には1年半にわたり、多大なご厚情とご尽力をいただき、深く感謝申し上げます。

  

 たくさんの方々の祝福をいただきながら、学校の創立150周年を迎えられたことは、校長として最高の喜びです。私は中央小に3年間勤めさせていただきましたが、このたびの創立150周年を通して、子どもの教育を大切にする考えが地域でしっかりと受け継がれていることを感じております。そして、地域の方に愛され続けている伝統校の教育に校長として携われたことを誇りに思います。

 中央小の150年の歴史と伝統は、地域の皆様に温かく支えられて築かれたものです。本校は未来へ羽ばたく子どもたちの健やかな成長のために、これからも地域の皆様に愛される学校を目指していきます。そして、末永く地域と共に歩む学校であり続けることをお誓いいたします。

 子どもたちは「地域の宝」です。これからも、地域の子どもたちそして中央小学校をご支援くださいますようお願いいたします。

 

 

新しい年に、新しい気持ちで、がんばります!

 年末年始の休みを終え、子どもたちが学校に戻ってきました。冬休み中の事故もなく、全校児童がそろって新年を迎えることができたことは、学校としてとてもうれしいことです。どの子も「新しい年にがんばろう!」という希望をもって登校しています。子どもの期待にしっかりと応えられるよう、今年もがんばっていきたいと思います。

 私は1月1日の元旦に学校の見回りを行いました。そして、その時に、中央小の子どもたちをいつも見守ってくださっている『くすの木』の神様に3つのお願いをしました。

 一つ目は、「子どもたちが交通事故や水の事故に遭いませんように。497人の子どもたちの大切な命を守ってくだ さい。」ということです。

 二つ目は、「学校で子どもたちが仲良く過ごせますように。子どもと教職員が健康で楽しく生活できますように。」ということです。

 三つ目は、「日本じゅう・世界じゅうの人々から災害や戦争が無くなりますように。安全で平和な世の中になりますように。」ということです。

 1月9日(火)の登校再開日には、これらの願いを全校児童へ話しました。今年も子どもたちにとって、ご家族の皆様にとって、素晴らしい年になることを願っています。

 

 また、今年は年明けから、中央小にとって大きな出来事等があります。

<桜の記念植樹>

 創立150周年記念事業として、2月14日(水)に桜の植樹を行います。地元の「桜プロジェクト」の皆様のご支援により、12本の桜の苗(べにしだれ)を全校児童で校内に植えます。子どもたちにとって母校の150周年記念の思い出となる活動となります。自分たちで植えた桜が大きくなり、春にたくさんの花が咲く日が来ることを楽しみにしています。

<創立150周年記念式典>

 中央小の創立150周年をお祝いする式典を、創立記念日の3月9日(土)に実施します。式典には、全校児童をはじめ地域の皆様、旧職員等も参加します。中央小の150年の節目を地域のみなさんと一緒にお祝いしたいと思います。

<体育館の工事完了>

 1年間の大規模改修工事が3月末に完了し、新年度から新しい体育館が使用できるようになります。創立記念式典や卒業式は新しい体育館を一時使用して行います。また、4月からの体育館使用に向けて、職員が年度末に物品や体育用具の移動作業を行います。どんな体育館ができるか、子どもたちも私たち職員もとても楽しみにしています。

 

 今年も子どもたち一人一人の健やかな成長を目指し、教職員一同、精一杯努力してまいります。本校教育に対する皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

 

子どもをほめていただくこと。最高の喜びです。

〇先日、地域の方から匿名でお手紙をいただきました。

『私は小見川に在住していますが、登下校の子どもたちの様子に勇気をもらっている高齢者です。運転中、歩道の子どもさんを見て停止すると、渡り終わった子どもさんが、運転している私のほうに体を向けおじぎをして去っていきました。毎回、どの子どもさんも同じです。登下校の様子から、学校での指導の良さに住民としてありがたく思っております。先生方、ボランティアの方々、そして中心の校長先生、ありがとうございます。』

 〇数日後には、別の方から次のような内容の電話をいただきました。

『菅澤米屋さんの三差路で、中央小の1年生が横断歩道を渡ったあと、深々と頭を下げてあいさつをしてくれました。3人とも本当に良いあいさつで、こちらもうれしかったです。娘も中央小の卒業生なので、よりうれしくて気持ち良かったです。いつでもいいので、子どもたちをほめてあげてください。』

 〇香取郡市陸上競技大会(10月20日)の開会式では、本校の選手2名が参加校を代表して選手宣誓を行いました。

そして開会式が終わった後、来賓の教育長さんや他校の校長先生が私のところに数名駆け寄ってきて、『中央小の子どもの選手宣誓はすばらしかったですね。』とおほめの言葉をたくさんいただきました。

 〇11月1日(水)・2日(木)には、6年生が1泊2日で修学旅行(日光方面)へ行ってきました。その時に、大型バスの運転手さんが次のようなことを言ってくださいました。

『中央小の子ども一人一人が、早朝から気持ちの良いあいさつをしてくれるので、とてもうれしいです。こんな学校はなかなかありませんよ。この子どもたちのために2日間安全に走行しますので、よろしくお願いします。』

『バス内の雰囲気がとてもいいですね。子ども同士がとても仲が良いし、先生と子どもたちの関係もいいですね。先生方の日頃の指導が良いからだと思います。』

 

 

 中央小の子どもがほめられると、まるで自分がほめられているようなうれしい気分になります。特に、最近はこのようなうれしい話を何度も耳にしますが、そのたびに子どもたちの成長を強く感じているところです。

 子どもたちは、学校や家庭での様々な体験を通して、心も体も成長します。そして、その成長が子どもの姿や行動として表れてくることは、とてもすばらしいことですし、校長として最高の喜びです。

 本校は伝統的に「心の教育」を大切にしている学校です。これからも地域の皆様に支えていただきながら、子どもたちの豊かな心と実践力を育んでいきます。

保護者のみなさんのご協力に支えられて

 

 子どもへのよりよい教育を進めるために、学校と保護者との連携は不可欠です。ただ、学校は集団生活なので児童間にトラブルが起きますし、教職員の指導や対応が不十分な時は、保護者の方にご心配をかけてしまうこともあります。しかしながら、どんなケースであっても、学校と保護者が連携して教育活動を進めないと、子どもの教育は良い方向に進んでいきません。

 中央小では、学校から保護者の方へのお願いや情報発信を、配付文書や学校公開、ホームページ、一斉メールなどにより行っています。また、学級集会や個別面談での話し合いを指導に活かしたり、学校評価アンケ―トの結果を教育活動に反映させたりしています。ただ、校長としては、学校から保護者の方へのアプローチは十分ではないと考えています。

 学校のその不十分な点を補っていただいているのが、本校の保護者のみなさんによる学校へのご協力です。そして、そのご協力が本校教育をしっかりと支えてくださっていることを感じています。校長として3年目を迎えていますが、まさに感謝、感謝のひとことです。

 特に、学校行事や学校公開に来校していただく方の多さには感激しています。

 今年度も4月に学年始めPTA集会を行いましたが、87%の保護者の方々が全体会に出席してくださいました。

 5月にはものすごくたくさんのご家族の方にご来校いただき、運動会を行いました。お祭りのようににぎやかな特別な日に、ご家族で和やかにお弁当を食べたことは、子どもたちにとって最高の思い出になったことと思います。

 6月の水泳学習では、たくさんの保護者ボランティアの方にお手伝いいただき、大きな事故もなく、各学年14時間の学習を終えることができました。

 7月の学校公開日には、84%の保護者がお越しくださり、日頃の子どもたちの学校生活の様子を参観していただきました。中央小では当たり前の光景なのでしょうが、私は驚きとうれしさをいつも感じています。

 

 PTA校外指導部が中心となった全保護者による朝の街頭指導も、子どもを交通事故から守る大きな力となっています。天候にかかわらず朝のお忙しい時間帯に立っていただき、大変申し訳なく思うのですが、本校は市街地の学校であり、通学路に危険な箇所がたくさんあります。交通安全対策は本校の重要な課題ですので、みなさんのご協力に心から感謝しております。

 また、PTA親子読書部の活動も、学校全体に潤いを与えてくださっています。朝8時に保護者の方が教室へ行き、10分間の読み聞かせを行っていただいています。どの学級の子どもたちも、素敵な本の読み聞かせを、穏やかな表情でよく聞いています。普段はどちらかというと慌ただしい朝の時間帯ですが、読み聞かせの日は落ち着いたスタートが切れており、職員一同とてもありがたく感じています。

  本校は今年度3月に創立150周年を迎えますが、7月の学校公開と8月の個別面談の際に、有志の方が「中央小へのメッセージ」と「未来にはばたく子どもたちへのメッセージ」を短冊に書いてくださいました。私のほうで、廊下に立て札をそっと立てただけの密やかなお願いでしたが、なんと98名の方にご協力をいただきました。あまりにも想定を超える枚数が集まり、保護者の方々の温かい思いとパワーに驚いています。まもなく校舎内に掲示させていただきますので、ご来校の際にご覧ください。ご協力ありがとうございました!

 

 本校の保護者のみなさんの学校教育に対する様々なご協力やご支援は、中央小の子どもたちに愛情としてたっぷりと伝わっています。子育てや教育のもととなるのは、大人の愛情です。教育は「協育」とも言われますが、これからも保護者のみなさんのご協力をいただきながら、全職員で子どもたち一人一人の成長を支えていきます。

 学校は決して敷居の高いところではありません。特に本校はオープンな学校です。これからもお気軽に足を運んでいただくとともに、本校教育にご協力をお願いいたします。