日誌

忘れてはいけないこと

 全国の中学校長2300名が集まり、それぞれの実践を報告し合う研究大会が19~21日仙台市で行われ参加してきました。本校でも取り入れたい事例があり、大変勉強になりました。
 仙台 (東北) と言えば、5年7ヶ月前の東日本大震災で大きな被害を受けた被災地です。今年は、熊本地震もありました。20日には千葉県北東部で震度4、21日には鳥取県で震度6弱の地震がありました。時間の経過とともに記憶は薄れがちになりますが、絶対忘れてはいけないと改めて思いました。
 ところで、最終日のアトラクションで石巻市立雄勝中学校の「復興輪太鼓」と仙台市立中学校6校の合唱団160名による仙台市中学校復興ソング「仲間とともに」の発表がありました。
 雄勝中学校は、校舎の屋上を越える津波に襲われ、全校生徒が避難生活を強いられたそうです。街は壊滅的な被害を受け、今は草むらになっているそうです。足の先から頭の先までほぼ支援物資という信じられない体験をした中学生が、助けてくれた人々への恩返しができないかと考えたどり着いたのが地域に伝わる「伊達の黒船太鼓」の演奏だったそうです。
 また、復興ソングは仙台市の小中学生の発案で公募により作られ、全小中学校で歌い継がれているそうです。
 いたるところで、「ありがとう」が聞かれた研究大会でした。
   
 会場には、東日本大震災のパネルが展示されていました。忘れてはいけないことが、そこにはありました。
   
 震災直後の避難所で、子どもたちの笑顔の長縄跳びに少しホッとしました。また、雄勝中のホームページ2011年4月に「生徒全員無事でした!!」の記載があります。この当たり前のことが当たり前でないことについて、いろいろなことを思います。