日誌

日常の中にある非日常

 3年生の廊下から外に目をやると、技術室脇の中庭に赤みかかったピンクの花をみつけ、思わずシャッターを切りました。ネムノキの花でした。なんとも不思議な形。ネムノキが枝を伸ばした姿を下から見上げるとなんとも言えない南国感。アンリ・ルソーの絵画「夢」の中に迷いこんだ感があります。体育館脇にはキョウチクトウの白い花が咲いています。キョウチクトウは有害な虫や生き物を寄せ付けない植物のため、公園や学校に植えられることが多いようです。白い花は以前ホームページでも紹介しましたが、まるで扇風機の羽根、風車やスクリューのような形をしているので、花が風を起こしてくれるように思ってしまいます。校庭フェンスの外には、種がこぼれたのか、コスモスの花がもう咲いています。

 昼休み、体育館では体育祭用のダンスの動画撮りをしていたり、バスケやバレーに興じていたりする生徒を眺めていると、学校の目の前に貨物列車。「桃太郎」が鹿島コンビナートからたくさんの貨物を引っ張り東京へ向かっています。校庭ではサッカーをしている生徒、職員の先に桃の実ではなく、梅の実がたくさん木になっています。全くこれまで気づいていなかった光景がそこにありました。

 校舎にはいただい絵画のポスター。その日の気分で見えるものが変わりそうな、元永定正さんの作品。踊り場にはゴッホの種まく人。どんな種をまいているのでしょうね。自分だったらどんな種をまきますか。日常の中にある非日常を楽しんでみるのも、日々の小さな幸せの発見ですね。

 ところで、香取市では千葉県誕生150周年記念事業の一環として、「香取・アート・タイム」を開催中です。小野川沿いの与倉屋大土蔵と佐原三菱館で香取市在住の作家、志村信裕さんのアート展を16日(日)まで行っています。まちがアートのような佐原で非日常を味わう機会です。体験した感想をシェアしたいですね。

 香取・アート・タイム 特設サイト ▷ https://katori-arttime.com/