日誌

学び方を学ぶ2

 2月21日(金)今日も気持ちの良い晴天。一方、花粉症の人にとっては憂うつな季節が到来でしょうか。春は一歩一歩近づいています。

 さて、今年度も締めくくりの時期。授業時間もあとわずかになってきました。授業の基本は教科書。教科書をきちんと読める人になってもらいたいと本校では取組を始めています。「教科書を読む?そんなの当たり前!」と思う人がいるかもしれませんが、実は読んでいるようで、意味を正しくつかんで読んでいるかと問われるとどうでしょうか。教科によっては難しい用語が出てきたり、簡単な日本語のはずなのに、特有の言い回しで分かりづらいと思っている人もいるかもしれません。授業の学びのもとは教科書からですので、香取中では教科書をきちんと読んで理解し、活用できる生徒を育てたいと考えています。

 そこで、今日の1年生の朝学習の時間は学び方の学び実践編。教科書を使った取組を行いました。今回は理科。昨日の授業で1年生は地震のP波、S波を使った計算問題にチャレンジしました。その復習を兼ねて地震に関する教科書を扱いました。

1 誰が速く指示された教科書のページを開くことができるかレース

2 モニターで提示された文章を誰が速くそのページから見つけ出せるかレース

 ゲーム感覚に心も身体もなったところで、以下の活動を行いました。

3 地震について説明された教科書の一部を、黙読

4 その後、その文章の意味をクラスで確認

5 クラスで音読。

6 横15マス縦10マスに書き写す活動 

 ①90秒で何文字書き写せるか目標を立てる

 ②各自で90秒間でどこまで書き写せるかチャレンジ

 ③自分自身で書いた文字数を記録

 ④そのプリントを隣の人と交換し、赤ペンで書き間違いをしていないかチェック

 書き写しの中で一番間違いが多かったのは、「距離」の『距』。右のつくりの部分を「臣」と書く人が多かったです。人は一度に見て記憶できる文字(意味の無いばらばらなもの)は7文字程度だそうです。1文字1文字書き写していると大変ですね。授業で学んだことが頭に入っていると、見た瞬間にある程度の文字や単語を書き写せます。今回は「初期微動継続時間」8文字ですが、P波が到着してからS波までの時間である「初期微動継続時間」が頭に入っていると、一気に書き写せたはずです。教科書を書き写す作業ではなく、意味ある活動(前時の復習と確認)となればと願ってこの活動を行ってみました。ちなみに、次回は来週2年生でこの活動を実施予定です。

 興味をもったみなさんは、家庭学習でも教科書を使って今日学んだことで一番大事と思う箇所を、音読し、意味をつかんだところで、書き写す活動をしてみると、頭が活性化され、内容が頭に入ってくるはずです。同じ漢字をやみくもに何回もノートに書く作業より、意味ある活動になるのではないでしょうか。そんな学び方を学んでくれたらと思います。