日誌

活用する!

 3年生のみなさん、公立高校入試2日目どうでしたか? 無事今日の日を迎えられたこと、良かったと思ってます。今晩はぐっすり寝てくださいね。

 さて、本日は公立高校入試2日目、オガような気持ちで無事受検が終わるよう、今朝見送りをしました。本校に赴任してまだ日がアサと思っていたら、あっという間に1年が過ぎ去ろうとしています。コロナ禍で、マスクを外しておしゃべりをすることを慎むようにしながらも、学校行事を感染予防対策を講じながら進めてまいりました。音楽発表会ではプロの演奏家をお招きするなどして、本校の教育活動をおうちの方にも見ていただき、ヒヒョウ箋にご意見もいただきました。学校評価では頂戴したご意見に曖昧回答にならないよう、今後よりよくできることをリストアップしながら、ジョレツをつけて着実に改善を図ってまいります。あえて辛辣なご意見も頂戴し、学校運営に生かしていきたいと思います。学校の様子をニュースレターのような新たなものをソウカンしてお伝えはできませんが、ホームページや学校だより等をとおして、今後も日々の様子をお伝えしていきますのでよろしくお願いします。

 上記の文章は、種明かしをしますと、公立高校入試問題【国語】大問二の4問、大問三の5問の全9問の読み書き問題18点分をすべて使って表現してみました。どうでしょうか?今年度の読み書きは難しかったですか? 読み書き問題を実際に自分の中に取り入れて文章を作ってみると、その語句の使い方もわかると思いますし記憶にも残ります。同じことが【英語】の大問4の4つの英単語にも言えるかもしれません。入試問題を受検だけに終わらせるのではなく、自分のものとして生かしたいですね。

 入試問題を場面設定をかえて使ってみようと思ったのは、本日の2年生の国語の授業を見てからです。太宰治の『走れメロス』を題材に、今日の学習課題は『「哲学」を語り合って、読みや理解を深めよう』でした。そこで各グループに分かれて、新たな問いづくりを行い、ホワイトボードにまとめて発表しました。その問いの中に、「話の設定が変わっていたら」というのがありました。その他にも「太宰治は『走れメロス』で何を伝えたかったのか」「メロスは太宰治の理想で、セリヌンティウスが太宰自身、太宰は全力で走って助けに来てくれる人を欲しかったのでは?」などなど、いろいろな問いが生まれました。

 そういえば太宰治は1909年(明治42年)生まれ、1948年(昭和23年)になくなっています。日露戦争後に生まれ、第一次世界大戦、第二次世界大戦を生き抜いた人でした。彼の人生にはいつも戦争がありました。そんな背景を知ると「走れメロス」を考えるときに、さらにいろいろな視点が生まれるかもしれませんね。

 午後からは1,2年合同での3年生を送る会の通し稽古。どんな発表かはお楽しみに!