日誌

数学から考える「ものの見方・考え方」

 12月11日(木)みなさんお元気ですか。今日の香取中は1時間目の1年生の数学を紹介します。黒板に7つの立方体を先生が描き、その立方体を生徒の皆さんはノートに書き写しました。実線による二次元の世界に、点線を入れることで、目では見えない部分を補い、私たちは3次元の世界を体感しています。

 さて、今回の課題は、これら7つの立方体を3つのグループに分けること。そしてその条件として、「面、点、辺などに着目すること」が出されました。個人で考え、グループでシェア。その後、代表の生徒の皆さんが自身のグループ分けを記入。クラス全体でなぜそのグループ分けをしたのかを考え、黒板に記入した生徒と考え方が同じかどうかすり合わせをしました。同じ7つの立方体を見ているのに見方や考え方が人によって違うのはおもしろいものですね。ある生徒は「底面」に着目。底面が円、底面が三角形そして底面が四角形の3つにカテゴライズ。また別の生徒は立方体の上の部分が点あるいは面、そしてそのどちらでもないグループ。1年生のみなさんは人によって分類整理が違っていることに気づいたり、新たな見方を知ったり、と静かな落ち着いた学習空間の中で個々の頭脳はフル回転させている、あっという間の1時間。黒板に記入した生徒のみなさん全員分を協議できず時間切れ。次回に持ち越しとなりました。数学をとおして、ものの見方や考え方の違いに気づいた時間。そして自分になかった視点をまた新たに見つけた時間でもありました。