日誌

10月神無月も真ん中

 昨日の雨が嘘のような晴天の今朝、気持ちよい青空の中、香取中生が登校。日中は汗ばむほどの気温となりました。みなさん、ここしばらくの寒暖の差、天候の急転で体調を崩していませんか。

 校庭に目を移すとコスモスの美しさだけではなく、ハナミズキの木に真っ赤な実がたくさんなっている、その光景が雲一つない青空と対照的で、赤が際立っていることに気づかされます。

 さて、5時間目は香取学習2のまとめ。今日で15回目、最後となります。各コースごとに分かれて、指導していただいた講師の方々にお礼の手紙を書きました。

 茶道コースでは、「一服いかがですか」というわけで、今年度香取学習2での最後の一服。茶杓(ちゃしゃく)でお抹茶を茶碗に入れお湯を注ぎ、茶筅(ちゃせん)でお茶を点て、干菓子をいただき、自分でいれた薄茶を堪能。その間の生徒のやりとりを聞いていますと「この茶筅は外国製かな。穂先があまり細くない。こっちは日本製だね。細い方がお茶を点てやすいものね。」「干菓子いただくけど、懐紙(かいし)あります?」こんな会話のやりとりを聞いていますと、茶事が日常の生活の中に溶け込んでいるみたく、その一服姿とあいまってこころがほっこりしました。 

 一方、雅楽コースでもお湯を沸かし、急須に煎茶を入れ、お湯を注ぎ込み、湯飲みにお茶を。こちらも一服かと思いきや、湯飲みに口を付けたのは人ではなく、篳篥(ひちりき)。ダブルリードの部分(ろ舌)をお茶の中に入れて、口の部分を開かせていました。「お茶には殺菌作用もあるからお湯ではなく、お茶を使っているんです。」と生徒に教えてもらいました。

 生徒達は香取学習2をとおして、たくさんのことを学んだようです。その学びが今後の生活の中で、潤いになってくれたらと願っています。