日誌

利根川下流河川敷フィールドワーク

 7月1日(水)みなさんお元気ですか。7月に入りました。令和8年も折り返し地点を折り返しています。そんな節目の今日、全校で学校を飛び出し利根川下流の笹川付近で野鳥とヨシ原の植生について現地調査を行いました。この活動は2回目、2年目。河川財団や国交省利根川下流河川事務所をはじめ関係機関の皆様のご協力で実現したものです。昨年も7月に野鳥観察と植生調査を行いましたが、今年度は場所を移しての観察。昨年度は野外観察の前に座学を行い、その上でのフィールドワーク。今回はまずは利根川下流の自然を観察し、そこで見たもの感じたもの、考えたことを9月の座学で振り返ることで、その時感じた思いや疑問を解き明かしたり、深めたりできたらと考えています。

 いつも見ているようなありふれた景色かもしれない今日の現地場所。そこに在るものを「在るもの」としてしっかり認識していたかと言えば、案外わたしたちは見逃しているかもしれません。空に飛んでいる大きな鳥が実は大変珍しい危惧種の「チュウヒ」であること、利根川に行けば生えている背の高い草がヨシであることや「雑草」と十把一絡げに捉えている草たちがそれぞれに名前がついていること。当たり前と思っていることに、実はいろいろな背景もあることを知ればきっと今日3時間外に出かけたことがとても意味のあることだと気づいてくれたらと思います。よくみかける背の高い植物のヨシは実は本校でも行っている雅楽の篳篥(ひちりき)の「ろぜつ」の原材料であること。よく川でみかけるヨシも、実はこれだけ広大な場所に植生しているのは利根川下流の一部であること。そこで暮らす鳥もそのヨシ原だけでは生きられず、その他の植生と合わさった環境ではじめて生きられる場所になることなど。疑問や深堀すればするほど、当たり前と思っていた景色や環境が実はいろいろな要因があって今の姿になっていることに気づくかもしれません。

 現地ではオオセッカやセッカ、コジュリンなど配付されたタブレットでどんな鳴き声かを確認、その後、オオセッカやセッカ、コジュリン、そして低音で鳴くサンカノゴイなどの野鳥の鳴き声を広大なヨシ原の中で認識ができたことは大きな収穫だっと思います。野鳥に関しては東庄町職員の野鳥エキスパートの方にとてもくわしく教えていただきました。また、植生観察では、配付されたカラー写真付きのリストをもとに、そこに自生する植物がどれなのかを調査したり、気になった植物を一つ選び、それを講師の先生とともにシェアしたりと、理科の校庭での植物観察ではできないことを体験することができました。

 改めて本日の野外でのフィールドワークが安全かつ有意義にできましたこと、河川財団をはじめ関係機関のみなさまのご尽力に感謝しお礼申し上げます。ありがとうございました。 生徒のみなさん、ぜひ本日の感想や疑問点を記録したと思いますので、ぜひその思いを知的好奇心に変えて、日頃の生活や夏休み、そして9月9日の座学で深堀りできたらうれしいです。

 香取中は学校だけの学びではなく、いろいろな関係機関と連携し学びを広げていく、さまざまな人とかかわっていく体験を大切にしていく学校です。今後もどうぞあたたかく見守っていただきご支援いただければ幸いです。