日誌

katorabo note 2

 かとらぼノートの取組について 続き編

 私たちは文章を理解するときにどのようなことが「脳」の中で行われているのでしょうか。これまでの「視写」の取組では、時間内(90秒)なるべく多く書き写そうと目指してきました。このため、多くの生徒の皆さんは、書く時の文房具は鉛筆がいい、シャープペンシルがいい、芯の濃さはHBより2Bがいい。間違っても消しゴムで消さずに書き換えた方がいい、書き写す文自体で漢字が多いと速くは書けない。だから社会より数学の方が速く書ける!など 試してみたからこそ、回数を重ねたからこそ改善できる点が分かってきました。その上で「理解する」という点から速く書くことについて考えてみてはどうだろうか、そう考え『聴写』にシフトチェンジをしました。もう少し説明をしますね。

 『視写』でどうしても時間がかかってしまう!という人がいたら、もしかしたら文房具や文章の漢字の量の違いだけではないのでは? ということを伝えたいのです。視写で時間がかかる人は、

①1文字ずつ丁寧に見て書き写す(頭が教科書とノートをこまめに往復している動き)タイプ

②指定された教科書の文章の1,2語程度をスマホのカメラでカシャと撮るように頭の中に取り込んで、それを書き写しているタイプ。 

 この2つのタイプにあてはまるかもしれませんね。『視写』という点ではなんら問題はありません。書くことに集中して頑張っている! でも、思いのほか、あまり時間内に書き進めることができない。

 では、時間内に速く書ける人はどうしているのでしょうか。そのヒントとして、視写を終えての振り返りで、ある生徒さんがこんなコメントを書きました。

「視写をやっていくうちに、文章をまとまって覚えられるようになった。」

 実は教科書の大切な文章を書き写そうとしたら、一度その文章を見たら、ある程度の量をまとまって覚えて書き写していくと、何度も見ては書くということが少なるくなる。だから、一気に書く量が増える。結果として、時間内に速く書くことができる。というわけです。

 そして、視写する教科書の部分は、授業の中で「ここは大事だよ!」という説明文や定義。生徒のみなさんには教科書の内容を理解して知識として定着しておいてほしい部分を視写してもらっています。速く書き写すことができる人は、その文章が頭に入っており書き写すときにも、一気に頭に入って書き写すことができたのかもしれませんね。

 「視写」をとおして、どんな力をつけてもらいたいのかというと、教科書の大事な部分をしっかり読んで理解できるようになってほしいということです。「視写」をすることで、自分は教科書で学んだことをきちんと頭に入っているかチェックできるのです。速く書けるようになったら、それは学んだことが頭に入っているというわけです。速く視写できるコツは、実は、教科書の大事な部分を音読して、内容を理解することなのです。