日誌

1,2年キャリア教育講演会

 3月17日(金)6時間目は1,2年生を対象にキャリア教育講演会を開催しました。講師は元香取市地域おこし協力隊の方で、現在は小野川沿いで香取市産の食材を使ってビールやチーズなどを販売したり、レストランで提供したりするお店の取締役の方です。大学院生でかつ会社を経営されている立場から、広くキャリアについてご講演をいただきました。今回の講演会のゴールとして2点示していただきました。1つは将来の自分のキャリアを考えるきっかけとなること、2つめは自分自身がキャリアを選択する分岐点に立ったとき、選択肢をひとつでも多くもってもらうこと。

 そのような視点からお話を聴きながら、香取市の魅力を改めて発見したり、職業の選択の一つとして、職場(一般企業など)に勤めるという選択肢の他に、香取市の地域資源を活用して起業(ビジネスを立ち上げる)するという選択肢もあることも知りました。またビジネスとして自分だけがハッピーになるのではなく、みんながハッピーになること、ビジネスとして成り立つか(持続可能か)、循環するシステムになっているかなどなど、たった1時間弱では聴き足りないくらい興味深い講演内容となりました。最初は講師の方の質問に遠慮しがちだった本校の生徒も、最後の質疑応答では、たくさんの質問(生徒だけではなく先生も)が出ました。例えば、中学時代の部活動のことや、中学生の時の夢はどんなものだったのかといった、聞き手の生徒にとっての今と講師の方の中学時代を比べてみての質問だったり、なぜ香取市なのか、なぜ起業しようと思ったのか、起業するに当たっての資金はどのようにしたかなどの具体的な質問などなど、キャリアについて考えるきっかけとなった証が見える会場の雰囲気となりました。講演後の2年生の感想で、「難しかった、けどおもしろかった」という意見がありました。まさに、今回の講演の2つのゴールがクリアされたのではないかと感じました。新しい情報を吸収する中で十分消化しきれない、けど、なんだかおもしろい、もっと知りたい。そんな刺激ある時間だったと願っています。

 今回の講演で、なにより素敵だなと感じたのは、講師の方が、楽しそうにお話をしていただいたことです。みなさんの未来の先輩として、目の前に、香取市の地域の良さを生かし、香取市の資源、住んでいる人ともに、働いている人が生き生きと話をしてくれる。そんな元気と勇気、活力を放つ人とつながったことが、とてもうれしく思いました。講演を聴いたみなさんはどうだったでしょうか。感想などをもっともっとシェアしたくなりました。