日誌

調律

 2月6日(木)、昨夜も小雪が舞いましたが、今日はおだやかな一日。みなさん、お元気ですか。本日は午前中に体育館、午後に音楽室のピアノの調律をお願いしました。毎年同じ調律師さんが来られ、時間をかけ丁寧に調律していただいています。音楽の授業だけでなく、卒業式や学校行事で使うことが多いピアノ。気持ちよい音色で奏でたり、生徒の合唱に寄り添ってくれることと思います。

 そんなピアノも、災害が起こると私たちの命と同様に楽器としての命が危ぶまれることもあります。3年生のみなさんは、国語の授業で坂本龍一さんの『async 同期しないこと』という文章を読みました。坂本龍一さんは東日本大震災から10ヶ月後に訪れた宮城県で、津波をかぶった1台の「ピアノの死骸」に遭遇します。そのピアノに出会い、津波によって生まれた音に強く惹かれ、人によって調律されたピアノの音の美しさだけではなく、自然が調律した元の形、半ば自然に帰ったピアノにも魅力を感じ、そのピアノで音楽を奏でられないかと考えるようになります。そして彼の音楽観をもとに社会との関わり方について問題提起をします。私たちが何気なくスルーしている音や景色に目や耳を傾けていくことで、また違った見方や考え方が生まれてくるのかもしれません。

 坂本龍一さんの音楽観や世界観に触れてみたい方、教科書でもとりあげた「async」についてもっと知りたい方、ただいま東京都現代美術館で3月30日まで、『音を視る、時を聴くseeing sound, hearing time 坂本龍一』展を開催中です。良かったら体感ください。 https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/RS/

 また、2月9日(日)午後8時からEテレ「日曜美術館」でこの展覧会が紹介されます。3年生のみなさんは受検に向かって追い込みですが、授業の学びを深め、感性を磨く機会でもあります。3年生に限らずこのホームページをご覧のみなさんもよかったらご視聴ください。

 そして今日の香取中。午後からは5時間目に3年生は入試に向けての準備。1年生は美術。部活動の思い出を絵で表現しています。2年生は5,6時間目は3年生を送る会に向けて着々と準備中です。詳しい画像は載せられませんが、当日をお楽しみください。

 体育館では現在屋根の修繕工事中です。その様子もご覧ください。