日誌

伝え合うきもち

 12月6日(金)今朝の冷え込みが厳しかったですね。朝の冷え込みがますます強まりそうです。乾燥もしていますから、みなさん風邪などにお気を付けください。

 さて、今日の香取中。2時間目の2年生は体育。柔道着を身につけて初の授業。日本の武道を授業で学ぶ貴重な時間でもあります。生徒は後ろ受け身と横受け身を入念に練習しました。説明を聞いて頭で理解してもなかなか身体に伝わらず苦戦している生徒達もおり、個別に回りながら身体の使い方、手の払いなど細かく伝えながら練習を重ねました。普段の生活や体育の授業での動きとは異なるので、けがに気をつけて指導して参ります。

 1年生は国語。1枚写真をとおして、どんなことを想像できるか一人一人が言葉に表していきました。考えを伝え合う中で自分が気づかなかったことに気づく時間となりました。 

 3年生も国語。俳句を読み自分のイメージを「見る化」する活動。今日はワークシートに自分のイメージをイラストにしました。一つの俳句から、生徒それぞれ分の解釈があることがイラストを見たり、おしゃべりする中で伝わってきます。友達のイラストを見ながら、その俳句の解釈の違いに気づく3年生。次回の授業では、そのワークシートを使って、クラスで自分の解釈をシェアし合います。

 ちなみに3年生は俳句の授業の前に和歌(万葉集、古今和歌集、新古今和歌集)を学んでいます。和歌を味わう中で、その詠まれた時代の感覚や考えなどと変わらないこと、変わったことについて考えを深めていました。感性や紡ぎ出す言葉は果たして今の自分たちはどうなのか?と考える生徒もいました。

変わったこと ほんの一例

・遠くに住んでいる人のことを考えること

・人の心は変わらない。変わったのは常に社会

・昔の人は自然に対して思いがたくさんあるけれど、今の人はSNSなどの機械的なもの視点をおいていることがあるなと思った。

・身分の違いを感じさせるものが多かった。恋の歌は特に「好きだけど、いけない」みたいなものが多いように感じた。現代との大きな違いとも言えると思った。

・昔の人は、現代の人が当たり前に見ている情景に様々な気持ちを照らし合わせて考えていて、そこに感動や興奮を覚えている。

・現代の人は自分が興味あるものや目で見て興奮するもの以外はあまり深く考えない傾向があると思う。

変わらないこと ほんの一例

・平和に生きたいという願いは変わらない。

・人々と関わり合って生きること

・人を思いやる心、愛する心、自然に突き動かされる心

・大切な物や人を思う気持ち。でも他人をうらやむ気持ちや嫉妬する気持ちも変わらないのかも。

・美しい自然を楽しむこと

・これきれいだな、エモいなという感じ方は同じ。すごう共感できることが多かった!

・人が生きていく本質的な”キモチ”は昔と今、環境が変わっても変わらず、人間も捨てたもんじゃないと思った。

 あらためて3年生の感性の豊かさ、言葉にあらわすセンスの良さ、深く考える姿勢、これらに驚かされ、3年生のこどもたちを誇りに思う気持ちがさらに強くなりました。また、その感性を生かす授業を展開している授業者にも感謝の気持ちでいっぱいです。香取中はそんな豊かなこころをもったこどもたちを、感性を大切に育む学校づくりを大事にしていきたいと思います。