日誌

避難訓練

 今から100年前の今日、関東大震災がありました。記録によるとその日は今日と同じくらいの暑さ、30℃を東京では越えていました。そんな土曜のお昼11時58分に地震が起こりました。震源地は神奈川県西部。地震の大きさはマグニチュード7.9。(ちなみに阪神淡路大震災がM7.3、東日本大震災がM9.0) お昼時ということもあり、火災が発生。そんな折り、本震後5分以内にマグニチュード7以上の余震が2回起こりました。12時1分に東京湾沖でM7.2。12時3分に神奈川県西部でM7.3の余震。さらにこのときの天候は金沢から三陸海岸沖に台風が通り抜けており、お昼に風速15m、深夜には風速25mのものすごい風が吹きあれ、東京は火災旋風(火の竜巻)が起こり、深夜には気温が45℃にものぼり、一気に火災が広がったと考えれます。震災による死者は10万人を越え、その大半が火災による焼死だったようです。そして翌日11時46分には外房沖でM7.6、夜の6時27分には九十九里浜沖でM7.1の余震が続きました。情報が限られていた時代、何が起こったのかパニック状態であったことがうかがい知れます。私たちはこれらの震災によるデータを「知る」ことをとおして正しく恐れ、対策を考え行動することができるはずです。全校集会で関東大震災の話をして、避難訓練では、その「行動」について話をしました。避難標語で「おかしも」が教室等で掲示されています。おさない、かけない、しゃべらない、もどらない。避難訓練のために大切ですが、実際に避難する場合には、さらに柔軟な視点も大切ではないでしょうか。ある防災アナリストは「よいこ」をすすめています。よく見て判断する。いそいで逃げる。声をかけあって避難する。私たちにとって自分の「命」を守るために、真剣に向き合いたいですね。

 資料:防災誌 関東大震災 ー千葉県の被害地震から学ぶ震災への備えー(2009)  コンパス内図書館所蔵

    気象庁関東大震災特設サイト https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/1923_09_01_kantoujishin/gaiyo.html