日誌

香取学習2 雅楽

 6月19日(木)香取学習2、雅楽コースは全校でも類のないコースです。20年あまり前の開校当時に香取神宮他有志のみなさまからご寄贈いただいた「龍笛(りゅうてき)」「篳篥(ひちりき)」「笙(しょう)」が学校備品としてあります。その楽器を携えて今回は教育バスに乗り込み、一路香取神宮へ。これから10数回にわたって香取神宮に行き、直接神官の方からご指導をいただくことになります。神宮は紅葉の青葉がすがすがしい季節。あやめも飾られていました。6月30日に行われる夏越の大祓(なごしのおおはらえ)に向けて本殿の前には茅の輪がおかれていました。

 生徒は社務所内で3名の講師の先生から雅楽についてお話しをお聞きし、自己紹介を交えてこのコースでの心構え・抱負を発表。講師の先生方による『越天楽』の模範演奏。その後、3管(龍笛、篳篥、笙)それぞれ分かれて講師の先生からご指導をいただきました。2000年以上前にアジアで発祥し、古代中国や朝鮮で発展し、飛鳥時代に日本に伝わり、その姿をほとんど変えずに今日に至っているこれらの楽器。笙は天から差し込む光、篳篥は人の声、地上の音。この2つの楽器で天と地を表現。そして龍笛は天と地を間を行き交う龍の声。この3管で「世界」を表現しています。これらの貴重な楽器を10数回にわたって2時間ずつ直接神官の方からご指導いただけることに感謝申し上げるとともに、この伝統芸能を学区の生徒達がしっかり引き継いで行く機会を大切にしたいと考えます。