文字
背景
行間
教室環境(掲示物)作成について(林 俊幹)
私は、以下の理由で教室環境作りに重きを置いています。
まず、教室環境の意義ですが、学級経営を進めるに当たっては、その前提として、清潔で潤いのある空間としての教室環境を整えるのが最も重要なことです。環境が人をつくると言われるように、教室がどのように整備されているかによって、そこで学習し生活する生徒の情緒の安定に影響を与えます。教室環境の整備は、学級担任としての学級経営の大きな一つとして考えることができ、生徒が学校生活の大半を過ごす教室を、落ち着きと温かさが感じられるように、作成すべきだと思っています。
<作成する上での配慮事項として>
・掲示物の量や文字の大きさ、色調等、生徒が見やすいよう配慮するとともに、色覚へ
の配慮 や、掲示される内容・文言、落書き等、人権に配慮する。
・誤字・脱字のあるものや破れのあるもの、時期の過ぎたものをなくす。
・風通しや採光に気を付けて、必要なものだけをバランスよく掲示する。(天井に
貼ったり、窓を塞いだりするようなことはしない)
・どの生徒にも、作品のよさや成長の過程を認める教師の朱書きをする。
・生徒の作品に直接画鋲を刺さない。台紙等に貼り付けて大切に扱う。
・画鋲やくぎ、留め具などで生徒がけがをしないように、安全点検を常に行う。
(昔ながらの金色の画鋲は、床に落ちると針が上を向くため使用しない)
・掲示内容や場所、その意図等について、校内(学年内)の職員で共通理解してお
く。
・掲示物にはタイトルをつける。タイトルは発泡スチロールなどを利用して立体的に
作る。
などがあげられます。本校は学級担任の数が多いので、若い先生方はベテランの先生方の教室環境を見習ってください。口で生徒を大事にしていると言うよりも、一人一人の生徒を大事にしているんだったら教室環境をていねいに作ってみましょう。保護者の方々も、自分のお子さんのクラス以外でも教室をのぞいてみてはいかがでしょうか。