日誌

夏休みの思い出

 夏休みの思い出といったら、夏祭りの夜店の『型抜き』です。私は、一人っ子で両親も働いていたので、昼間は近くの祖父母の家に預けられていました。兄弟もおらず話し相手もいない、退屈な夏休みを送っていました。そこで、楽しみなのが7月27日に行われる笹川の夏祭りです。
 『型抜き』とは、でんぷん、砂糖、ゼラチンなどで固めた板状のお菓子で、表に描かれた花や動物の輪郭を、道具の針でくり抜く遊びです。
 私はまず型を買い(確か10円だった)、屋台の用意した裸電球の下に置かれた板の台で、一心不乱に取り組みました。成功すると屋台のお兄さんから景品や配当金がもらえました。しかし途中でほとんど割れ、お金はパーになってしまいました。まれに成功して、お兄さんに差し出しても、角がギザギザだとかいろいろ難癖をつけられて、元をとるのは至難のワザでした。そこで、林少年も型をつばで湿らせたりして対抗しました。しかし、最後はスッテンテンで、失敗作の型抜きをかじりながら帰るのがおちでした。
     

 今でも夏休みになると、この『型抜き』の記憶が私の脳裏に浮かびます。
 さて、小見川中生徒諸君はどういう夏休みの思い出ができましたか?
 もうすぐ、2学期が始まります。元気出していこう!