日誌

教員採用選考(雑感)

 先日、『県採用選考倍率が6.1倍で過去2番目の低さ』という新聞報道がありました。
 詳しくお話すると、小学校教員が2.8倍、中高教員が4.2倍です。
 教員の世界は”ブラック”と言われていますが、勤務時間と給料についてざっくりお話したいと思います。
<勤務時間>
  朝8時から夕方4時半(朝8時に来て、夕方4時半に帰る職員は一人もいません)
<給料>
  大卒の初任給が、給与+教職調整額+地域手当+教員特別手当を含んで、約24万で す。
教職調整額
  昭和41年度(1966年)の実態調査から、1週間の平均の超過勤務時間(残業時間)は2時間30分だっことから、給与の約4%を支給することとなりました。すなわち、教員には残業手当というものはつかずに、勤務時間の長短にかかわらず給与の4%が支給されています。
<雑感>
 日本は労働条件や待遇が良くないにもかかわらず、優秀な人材を教員に引き寄せるのに成功してきました。。個々の教員の熱意ややりがい感情に寄りかかっているわけですが、こういう虫のいいやり方も綻びを見せ始めてきました。教員の専門職性を明確にし、働き方改革を断行しなければ、他国と同様、優秀な人材は他の専門職に流れてしまうのではないだろうか。