日誌

生徒に届け!ホームページリレー㉘  栗林 雅人

今回は栗林が担当いたします。長い長い休校期間もようやく終わりが見えてきましたね。

私の担当教科が社会科であることを忘れられないためにも、歴史の話を簡単にしたいと思います。第一次世界大戦も終わりにさしかかった1918年、世界各地でスペイン風邪という感染症が流行しました。収束までに3年あまりの時間を要し、世界で3000万人もの死者が出たといわれています。

そのような中、アメリカのセントルイスという町は、市内で最初の感染者が出てから2日後に、外出制限を行いました。フィラデルフィアという町は、市内で感染者が出てから2週間、何も対策がとられませんでした。その結果、セントルイスでの死亡率はフィラデルフィアの半分以下になったそうです。

現在、日本のみならずさまざな国で外出規制がされている理由は、このような歴史的な事実があるからです。社会科の教員をしていると、生徒から「歴史を学んで何の意味があるのですか?」という質問を受けます。この例のように、歴史から学び同じ失敗を繰り返さないようにするということが、歴史を学ぶひとつの理由だと思います。

今回は感染症の歴史ですが、何か自分の興味のあるジャンルの歴史を掘り下げて調べてみてはいかがでしょうか?