日誌

「生徒に届け!ホームページリレー㉔ 遠藤 友博」

 本日、24回目となったホームページリレーを担当するのは遠藤です。

 皆さん、「アマビエ」を知っていますか?最近あちこちで話題になっているので、聞いたことがある、または見たことがある人も多いと思います。
 “時は江戸時代末期、肥後国(現在の熊本県)。毎夜、海中に光る物体があったので、地元の役人が見に行くと、半人半魚の妖怪が姿を現し、「わたしはアマビエである。これから6年の間、諸国で豊作が続く。しかし病気も流行するので、私の姿を絵に描いて、人々に見せなさい。」と言って、海の中へ帰っていきました。“
 他の地域でも同じような伝承があり、江戸の瓦版でも報じられましたが、時代が下るにつれて忘れられていきました。時々マンガやアニメに登場することもありましたが、一般にはそれほど知られた存在ではありませんでした。
 それが突然脚光を浴びたのは、今回の新型コロナウイルスの感染拡大がきっかけでした。
 みんなで厳しい状況を乗り越えようとする中、「病を避ける妖怪」としてインターネットやSNSを通して広がり、終息祈願のためにアマビエを描いて投稿する人が続出しました。また、絵に留まらず、人形や仮装、さらにはお菓子など、さまざまな形でアマビエを表現し、「アマビエチャレンジ」として話題になっています。
 日本では昔から「八百万(やおよろず)の神」として、さまざまな「もの」に対する思いや祈りを表してきました。アマビエもその1つと考えられます。「感染拡大が終息してほしい」という、みんなの強い願いをよく表すキャラクターとして、今の世の中に広まったのだと思います。
 現在の状況は少しずつ改善していますが、まだまだ油断できません。安心して過ごせる日が一日でも早く来るよう、がんばりましょう!

          
画像左 (いらすとや)在宅勤務中のアマビエのイラスト
画像中央(厚生労働省HP)アマビエロゴシリーズより
画像右 (いらすとや)家にいるアマビエのイラスト