日誌

今度は『イタリアの英雄』パオロ・ロッシが逝く(林 俊幹)

  パオロ・ロッシは、1982年のスペイン・ワールドカップで驚きの働きをしました。1次リーグでは無得点も、2次リーグの大一番、当時黄金のカルテットと言われた、ジーコさん、トニーニョ・セレーゾ、ソクラテス、ファルカンを擁するブラジル戦で、ロッシはハットトリックを達成して歴史に残る番狂わせを演じました。
 ロッシはこのゲームで、ヘディング、ドリブル突破からのシュート、ワンタッチボレーと、ストライカーに求められるすべての要素を見せつけました。特に、2点目のトニーニョ・セレーゾのミスパスを「かっさらって?」決めたシュートは、ボールが伸びたように見えました。
 38年前にイタリア全国民を歓喜させ、同時にブラジル全国民を泣かせた『イタリアの英雄 パオロ・ロッシ』。マラドーナに続き、また一人、私の『アイドル』が亡くなってしまいました。合掌

 ※ジーコさん、トニーニョ・セレーゾは、後にアントラーズで選手及び監督として活躍しました。ちなみに、ジーコさんのことを尊敬と感謝の念をこめて「さんづけ」で呼ぶのは、アントラーズサポーターとして常識です。
 また、イタリア代表やアルゼンチン代表が着ていた、ルコック社製のユニフォームはとてもかっこよかったです。