職員あいさつ

本を読むこと

 

 

 

 佐原小学校には、朝、読書の時間があります。毎週月・火・木曜日の8時から8時10分までの10分間、自分が好きな本を読む時間です。私はこの読書の時間がお気に入りです。

 

 小学生の頃は、アンデルセン童話やイソップ童話などの外国の話が好きで、毎週図書室に行っては気になる本を探し、読んでいました。

 中学生になるとファンタジーに興味をもち、友達とお薦めの本を紹介し合い、読み合って感想を交流していました。

 高校生では、歴史に興味をもっていた私に担任の先生が三国志を薦めてくださり、わくわくしながら読み進める日々を送っていました。

 現在は、大学生のときに知った作家である池井戸潤さんの本を定期的に購入し、朝の読書の時間に読んでいます。

 

 年齢と共に読む本は変わってきましたが、自分が現実では体験できない世界に浸り、悲しくなったり嬉しくなったりして元気をもらうのは今も昔も変わりません。

 

 子どもたちと図書室に行くと、時々、自分が幼い頃読んでいた本に出合い、それを借りている子どもたちの姿を見ることがあります。作品は異なるけれど、似た話を読んで、子どもたちが笑顔で感想を教えてくれることもあります。そのようなとき、私は、自分と子どもたちが本でつながっていることを感じ、嬉しくなります。

 私が本からたくさんの元気や勇気をもらったように、子どもたちも様々な本から様々な思いを感じてほしいと思います。これからも、それぞれが好きな本を読んだり、読み聞かせをしたりしながら、朝の読書の時間を大切にしていきます。