職員あいさつ

やってみせ 言って聞かせて させてみて


  どこかで「春」が 生まれてる
  どこかで水が 流れ出す
  どこかで雲雀が 啼いている
  どこかで芽の出る 音がする
             (作詞・百田宗治 「どこかで春が」

 春を待ちわびる歌が聞こえてくるこの頃です。
 どの学年の子どもたちも、一年のまとめの季節。特に、6年生は、卒業までの日数を数えながら活動しています。そんな中、家庭科の授業の振り返りを紹介します。

 「5・6年生で家庭科を学習して、家の生活を考えてみたら、家族にとてもお世話になっていたことがわかった。自分でも、朝の味噌汁作りを任せてもらえるようになった。もっと手伝いたい。」
 「季節に合った住まい方を学習した。節電を心掛けたら、電気代が安くなった。やってみるもんだと思った。」

 「食事の献立を考えて、作れるメニューを増やしたい。忙しい両親に、面倒をかけないようにしたい。」

 裁縫が苦手だったが、ミシンの便利さがわかった。靴下の穴を自分で手縫いしてみた。まだまだ、履けそうだ。」

 ミシンでトートバッグを作った。大変さがわかった。物を大切にしようと思った。」
            
 
雪かきを手伝った時、初めて近所の方と言葉を交わし、挨拶が自然にできる関係になったという6年生もいました。以来、近所の方が、ごみ出しや道路掃除をしてくれていたことにも気付き、お礼をしたいと考えたそうです。ティッシュケースを自分で作り、渡せたとのこと。周囲の方とのコミュニケーションが始まったようです。
 
自分で経験したからこそ、分かることがあります。まずは、「気付き」。知った上で、どう「判断」し、自分のできることを「実行」に移していくか。子どもたちなりの視点で、行動が開始されたのではないでしょうか。こんな言葉が浮かびました。

 「やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かず」
                             (山本五十六)

  きっと、ご家庭で、様々な経験を積ませてもらっていることでしょう。子どもを信じて、任せること。失敗しても当たり前。まずは、やらせてみる場をつくってやることが、成長への第一歩だと思います。今後も、ご家族のみなさんと共に、子どもたちの活躍を応援していきます。