職員あいさつ

不審電話に注意を!

 先週末に本校で不審電話の事例がありましたので、注意喚起のメールを送信し、子どもたちにも指導したところです。不審電話とは、電話(通話)などで個人情報を聞き出そうとするなど、その目的が不審ないし不可解なもののことです。

毎年、卒業期が近付くと、不審電話が急増します。電話をかけてきて、同級・同学年の不特定多数の電話番号や住所、身長、体重などの個人情報を聞き出そうとするものです。学校でも注意を促し指導をしていますが、手口がより巧妙化してきていますので、児童だけでなく、保護者の方々にもご注意をいただきたいと思います。

  個人情報を聞き出す不審電話

卒業アルバム作成業者を装い、夕方、電話をかけてくる。その際、保護者等の大人が電話に出ると切ってしまう。子どもが電話に出ると話し出す。

  「○○写真の△△と申しますが、卒業アルバムに載せる住所と電話番号の一覧表が、あなたのクラスだけ見当たらない。学校に問い合わせたが、もう学校は終わってしまっていて先生もいないので、あなたのクラスの友達の電話番号を教えてほしい。」

  子どもが保護者に替わろうとすると、急に口調が変わり、「期限が迫っているんだ。親じゃなくてもクラスの連絡網くらいわかるだろう。すぐに連絡網を出して答えろ。」などと、脅してくる。

  このほかにも、宅配業者や警察、市役所の職員などを装って、言葉巧みに子どもから他の児童の個人情報を聞き出そうとする事例がたくさんあります。

 

 わいせつ目的等の不審電話

「お父さんはいる? 何時ごろ帰ってくるの?」「お母さんは?」「大人の人はいる?」

このような問いかけに、子どもは正直に「いない」と答えてしまうと、家に子どもだけしかいないということがわかってしまいます。「留守電にしておいて、声を聞いてから出る」「大人がいない場合、電話には出ない」など、我が家のルールが必要です。

 

○ 対応の仕方の例

1 「学校から、友達の電話番号などを知らない人などに教えてはいけないと言われてい

る。学校に問い合わせてほしい。」と言って電話を切る。

2 「こういう電話が入ったら,相手の会社・氏名と連絡先を聞いて,学校に連絡するよ

うに言われている。あなたの会社・氏名・連絡先を教えてください。」と言って相手が会

社・氏名・連絡先を名乗ったら「では学校に連絡します。友達の電話番号は、学校から

連絡します。」と言って電話を切る。(ただし、相手が名乗った会社・氏名・連絡先はで

たらめなことがほとんどです。)

3 とにかくできるだけ早く電話を切ってください。繰り返し電話をかけてくる事例は、今のところありません。相手が脅し口調になってくるようだったら、「警察にも連絡します。」と言って電話を切ってください。

4 このような電話がかかってきたら、友達の電話番号を教えていなくても教えてしまっても必ず学校または担任の先生に連絡をください。学校では、状況に応じてその学校の児童だけでなく、近隣の学校に注意を促したり、教育委員会や警察に連絡したりします。

 

 こうした不審電話については、なかなか有効な手立てがありません。まずは、自衛が第一です。ご家庭で話題にしていただき、ご家族の皆さんが適切に対応できるようにしておいてください。