職員あいさつ

自信をもって堂々と!みんなの前でスピーチ

 「相手に伝わる声の大きさで話す」。これは、コミュニケーションの基本です。大人になっても欠かすことができない能力の1つです。しかし、現代社会では情報通信機器(特に、スマートフォン)の発達により、直接言葉を交わす機会が減ってきています。だからこそ、学校という集団生活の中では、お互いの声をはっきり伝え合う場をたくさん設定したいと考えています。

 例えば、先日行った前期終業式と後期始業式。各学級の代表児童1人(前期は14人、後期は13人)に前期の振り返りや後期の抱負を、全校児童の前でスピーチしてもらいました。昨年度までは6年生の代表児童1名に作文を読んでもらっていました。それを、短くてよいので原稿を見ずに自分の言葉でスピーチすることに変えました。全部で27名がスピーチに挑戦しました。

 スピーチ前の1週間、代表児童は学級のみんなの前で練習をしました。繰り返しスピーチの練習をすることで自信がつき、声が出るようになります。また、伝わりにくい内容は修正することができます。その結果、本番ではその子ならではの内容を、自信をもって伝えることができました。マイクは使いましたが、聴いている全校児童にはっきりと内容が伝わる声で全員がスピーチを行うことができました。

 印象に残ったのは、聴いている子たちの聴き方でした。一生懸命スピーチをしている学級代表の子を、応援するような眼差しで聴く姿がとても微笑ましかったです。聴き手が話し手を支えている、そんな雰囲気が感じられました。

 今後も学校では、生活や学習で声を出す機会を多く設定していきます。

         

  今、学校でレベルアップを図っているのはあいさつの声です。佐原小学校の中でも外でも気持ちのよいあいさつが当たり前にできることを目指しています。あいさつの声も繰り返し行っていくことではっきりと言えるようになります。ご家庭でも、あいさつがはっきり言えるように「おはよう。」「いただきます。」「ごちそうさま。」「行ってきます。」「ただいま。」「おやすみなさい。」など、普段からはっきりと声が出せるように声掛けをお願いします。家庭、地域、学校が一体となって、いつでもどこでも気持ちのよい「おはようございます。」「こんにちは。」「こんばんは。」が言える子どもたちに育てていきましょう。